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今すぐ捨てるべき9つの認知バイアス

バイアスという言葉をご存知でしょうか?

バイアスとは「偏り」のことであり、
特に偏見や凝り固まった価値観として定義されます。

認知バイアスとは、
「人間の脳が不完全なために起こる、統計的・社会的な認知の誤り」です。
具体的にどういったものがあるのか、順番に紹介していきます。

■自己奉仕バイアス
■確証バイアス
■信念バイアス
■後見バイアス
■ハロー効果
■生存バイアス
■失敗バイアス
■可用性ヒューリスティック
■正常性バイアス

自己奉仕バイアス

自己奉仕バイアスとは、
「成功したら自分自身の能力、失敗した時はどうしようもない
外部の要因のせいである」
というバイアスです。


プライドの高い人などはこの傾向が強いです。
このバイアスをこじらせると、
自意識過剰な痛い人になるので気をつけましょう


例↓
A「おいおいまた俺が成績一位かよ。まぁ当然だけどな。」
(実際は簡単な問題)
A「こんな点数はあり得ない。問題の作りが悪いな。」
(実際は簡単な問題)


確証バイアス

確証バイアスとは、
「自分にとって都合がいい情報、自分の意見を強化する案や説ばかり
集めてしまう」
というバイアスです。


このバイアスは政治的なスタンスが明確だったり、
頭脳明晰で相手を論破する事に喜びを感じるタイプが多いと思われます。
相手を倒し、屈服させることに意識が向きすぎないようにしましょう。


例↓
A「OO党の政策は素晴らしい!」
B「OO党を支持するやつは馬鹿だ。それを教えてやらないとな。
そのためにはこんな反証資料を探して、あんな資料も探して、、」
(科学的エビデンスが欠如しているところまでのめり込むと特にバイアス)


信念バイアス

信念バイアスとは、
「結果が正しければ過程も全て正しい/またはその逆」というバイアス


このバイアス、、
サラリーマンの方はかなりの数が経験されているんじゃないでしょうか?

自分が意を決して挑戦したのに、
失敗したという理由で全部マイナス評価、、

そんな評価をしてしまう上司は信念バイアスまみれです!


例↓
A「あ〜あ、死ぬほど頑張ったのに、後ちょっとのところで商談破談かぁ。」
B「やる気もなくやり方も悪かったに決まってる。こいつはマイナス評価!」


後見バイアス

後見バイアスとは、
「後出しで事前予測が不可能な事象に対して適切な判断ができたと感じる」
というバイアス


実際には何も出来ないのに口だけ達者な人がこのバイアスの典型例です。


例↓
A「この前の契約、先方の体調不良でお流れになったっきりだ。」
B「そんな気がするって言ったろ?絶対うまく行かないと思ったんだよ。」


ハロー効果

ハロー効果とは
「目立ちやすい特徴に引きづられて他の特徴が影響を受ける」
というバイアス


プラスに作用する事もあれば、マイナスに作用することもあります。


プラスの例↓
A「ねぇ部長、私って今月頑張ったと思いません?(猫なで声)」
B「もちろんだよ。給料をアップだ(可愛い顔だな。多分頑張っただろう)。」


生存バイアス

生存バイアスとは、
「運良く生存した経験を元に合理的でない判断をしてしまう」
というバイアス


日本の公教育、部活動、企業などあらゆる組織に
最も蔓延しているバイアスです。

過去の栄光、自分たちの成功体験しか知らず、
そこにしがみつく人にありがちです。

社会情勢や市場の変化によって最も早く淘汰される人たちでもあります。


例↓
「死ぬ気でやれよ、死なないから」
「大和魂があれば食糧がなくても活動できる」
「体罰は教育のために必要。自分もそうやって育った。」
「それは甘えじゃない?」
「そのやり方はビジネスマンの常識に反する」


失敗バイアス

失敗バイアスとは、
「たまたま失敗したことを原因に合理的な判断ができなくなる」
というバイアス


生存バイアスの逆で、羹に懲りて膾を吹くようなバイアス
大企業の減点主義にありがちですが、これも市場の変化についていけず
淘汰される対象になります。


例↓
「投資で大失敗した。株やFXなんてやるもんじゃない」
「M&Aなんてうまくいくもんじゃないな」
「多様性なんてうちの会社じゃ無理。失敗の先例もある」


可用性ヒューリスティック

可用性ヒューリスティックとは、
「意思決定の際に思い出しやすい・分かりやすい情報のみから判断する」
というバイアス


有名な政治家・先生が言っていることだから(劇場のイドラ)などは
まさに典型例ですね。

口コミがマーケティングにおいて大きな力を持つ理由もここにあります。
意思決定には脳に多大な負荷がかかりますが、
それをショートカットするために「過去の体験」や「瞬時に判断できる情報」を用います。


例↓
「この営業資料をどう相手に提示すべきか?たしか担当者はビールが好きだったから、
ビールを飲みながら提示してみようかな」(必ずしも間違いではない)

「暗号資産とか仮想通貨ってハッキングされるんでしょ?なんか怖い」

A「今度LCCに乗るんだ」
B「LCCって大丈夫なの?最近墜落したじゃん」


正常性バイアス

正常性バイアスとは、
「自分にとって都合が悪い情報を無視したり、過小評価する」
というバイアス


人間には心の平穏を保つため、些事に翻弄されないための仕組みとして
このバイアスが存在しているという説を唱える人もいます。
ところが異常事態にはこの心の平穏の維持が裏目に出るのです。


例↓
A「やばい!津波だー!!!」
B「津波?ハハハ慌てない慌てない。一休みしてから行k(ザバー)」

「火事だけどもう少し後で逃げても間に合うだろう」
「台風来たけど用水路が気になるから見に行こう」


以上、9つの認知バイアスに関して紹介しました!
人ならば誰しもが陥る脳の偏りですが、
少しでも意識してバイアスを無くすことで

より客観的・公平な視点で世の中を見られるようになりましょう。

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