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【最終章】予測不可能な状況から多くのことを学べたアメリカ滞在

最終章 第8話目のまえがき

セミナーとDVDの撮影のため、2019年の10/15〜10/21まで渡米していたことを不定期で書いてきた全8話の「特濃アメリカ滞在記」。

1話目〜5話目までが、スタバ本社やAmazon、マイクロソフトなどのグローバル企業があり、街に勢いがあったシアトルでの日々。

6話目〜7話目までが、シアトル〜ポートランドに移動した時のことや、アメリカの医療従事者向けの教材販売や物販の事業をしている「Blue Poppy社」で教材の撮影をしたポートランドでの日々について書いてきました。

そして今回の8話目がいよいよ最終章。

ハプニングがありながらも大盛況だった2日間のセミナーについて書きました。

今この記事を書き終えたのが2020年4月18日。

アメリカから帰国してからおよそ半年の月日が経ちました。

その間に新型コロナの影響で世界規模で大きく世の中が変わりました。

アメリカでは多くの商売ができなくなり、あの勢いのあったシアトルの街は、私が行った時とは雰囲気がガラリと変わっているのかもしれません。

日本も緊急事態宣言が全国に拡大され、私が住んでいる京都は、つい最近までどこもかしこも観光客で賑わっていたのに、ガランとしています。

そして先行きの見えない未来への不安が、静かになった各国の街に漂っています。

しかし私はこの誰もが想定していなかった事態の中、割と冷静に日々を過ごしています。

なんせ、2年前に初めて渡米した時は、台風の影響で関空が封鎖。急きょ成田から当日に渡米を決行しました。

そして去年の渡米も色々とハプニングが続き、なぜか私が渡米するときは予測不能な事態になることばかり。

そんな経験を積んできたので、いつの間にかハプニング慣れをしてきたのかもしれません。

そう。私にとってアメリカは、予測不能な場面でも対応していく力を養う経験をたくさん積ませてくれた国なのです。

あなたがそんな私の経験を読んで、この先行きの見えない時代をどう生きるのか。

そのヒントを少しでも感じていただくことができれば幸いです。

それではまた文末でお会いしましょう。

のっけから、またもハプニング発生!

2019年10月19日。

ブルーポピーでの撮影を終えた翌日からは、いよいよ2日間のセミナーがスタート。

会場はポートランドにある東洋医学の大学「Oregon College of Oriental Medicine」。

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古谷社長と、通訳のブラウン先生の車に揺られて3人で談笑をしながら、10時からスタートするセミナーに備えて9時に会場入り。

余裕を持ってセミナーにのぞむ。

そのはずでした。

ところが会場に到着すると、すでに会場にはぞろぞろと人が集まっている・・・。

「あれ!?何かおかしいぞ!」

と思ったら、壇上近くにいるスタッフから、

「ヒロ!こっちに来てパソコンをセッティングしてくれ!」

と声がかかり、タッタッターと言われるがままにセミナー参加者がたくさんいる席と席との間を小走りで直進。

何とも滑稽な登場

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壇上で涼しい顔を取り繕いながら、でも内心は想定外の展開でアワアワしながらパソコンをセッティング。

私はこの時、ノートパソコンなどが入ったバックパックを背負い、左手には一眼レフなどが入った革の機材入れ、右脇には白衣が入った藍色の風呂敷を抱えている出で立ち。

何とセミナーの開始時刻は連絡の行き違いで実は9時からだったのでした。

パソコンのセッティングを終えた時刻はすでに8時57分。

控え室で着替えをしながら、

「何てこったい。ゆったりと準備をして、カッコよく登場する予定だったのに。出だしからめっちゃダサいやんか〜」

と、自分が思い描いていたシナリオが完全に狂ったことに焦りながらも、セミナーは間もなく開始だから、もう気持ちを切り替えるしかない。

白衣に腕を通し、控え室を出て会場のドアの外へ行くと、私をアメリカに招いてくださったボブ先生が参加者に向けて前説をしている声が聞こえてくる。

私の目の前には今回の渡米に同伴されたカイロベーシック代表の古谷社長がいて、

「緊張する」

と小声で話しかけると、

「緊張しますね」と同じく小声で返事がかえってきました。

この些細な会話が、思いがけないハプニングの渦中にいた気持ちをホッとさせてくれたように思います。

ちなみに古谷社長は、この日のために京都で着物を拵え、これぞJapaneseといった着物姿。今思うと何だかおかしい光景です(笑)

そしてボブ先生が私の名前を呼び、

「先ほどのことは皆んなが見ていた幻(まぼろし)だったんだよ」と言わんばかりの表情で、堂々とした足取りで2度目の壇上への直進。

「Good morning」と会場に向かって挨拶をし、通訳のブラウン先生の姿を探すと、何事もなかったかの様な顔をして私の方を会場の端から見ている(笑)

そうか。あれは私が見ていた幻だったのかもしれない(笑)

英語で自己紹介を済ませ、通訳のブラウン先生を壇上に招き、セミナーがスタート。

ブラウン先生とのコンビは1年前にコロラドで、そして前日にはBlue Poppyで撮影をしたこともあり、バッチリと息が合いセミナーは順調に進んでいきました。

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参加者の反応はとても良く、まるで先ほどのハプニングは全て帳消しになったかのようでした。

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このセミナーはアメリカの鍼灸師や指圧師、カイロプラクター、看護師など35人の医療従事者が参加していて、おかげさまで事前に完売。

キャンセル待ちとなり、全米から多くの方々が参加してくださいました。

参加者のほとんどがアメリカ人だったのですが、中にはアメリカで免許を取るために勉強している日本人の方や、すでにアメリカで治療家として活躍している日本人の方もいらっしゃいました。

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ちなみに私のPodcastにゲストでご出演していただいた、コロラドロッキーズでメジャーリーグトレーナーとして活躍されている仲谷先生との出会いもこのセミナーです。

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セミナーをした場所はオレゴン州のポートランドだったのですが、カンザス州やアリゾナ州、コロラド州からホテルを予約して遥々お越しいただいた方々もいて、本当に感謝しかないです。

1日目のセミナーが終わった後は、何人かのセミナー参加者も交えてインド料理屋でディナー。

同席した方の中にはNirvanaでベースを弾いていたクリス・ノヴォゼリックを鍼治療している先生がいて、ポートランドに行く前はシアトルのNirvanaゆかりのライブハウスにも行っていたので、興奮しました。

ディナーを終えた後は、ホームステイをしているボブ先生ご自宅へ行き、とんでもない無茶ぶりがあったのですが、その話はカイロベーシックが配信している密着映像「STRONG MIND」に収録されているので、興味のある方はご覧ください(笑)

撮影とセミナーを両方こなした2日目

セミナー2日目の朝は開始時刻よりも90分はやく会場に行って、アメリカの医療従事者に向けて発売するDVDとオンラインプログラムの映像を撮影。

本来ならばこの映像は2日前にBlue Poppy社ですべて撮影を完了している予定だったのですが、前に書いた記事にあるように、撮影中に停電のハプニングがあり急きょセミナー2日目に続きの映像を撮影することになったのでした。

映像の撮影は古谷社長とアメリカで鍼灸の勉強をしている加藤さんが手伝ってくれて、セミナー前に実技を撮影。

セミナーが開始した後はセミナーで教える座学を撮影しました。

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映像は無事に撮影ができており、Blue Poppy社からリリースされました。

(実はリリースされたのを知ったのはつい先ほど。BluePoppy社のHPを久しぶりに覗いてみると、いつの間にかリリースされていました。この後、会社に連絡する予定ですw)

そして熱心で飲み込みの早い参加者のおかげで2日目のセミナーもサクサク進み、取り上げる予定じゃなかったテクニックまで教えることができました。

次があるか分からないから真剣になる

イタリアやアメリカで今までセミナーをやってきて感じるのは、日本と比べて参加者が積極的に質問をしてくれてリアクションが大きいので、何とも形容できないエキサイティングな気持ちになります。

また、受講する側も教える側も次はいつ会えるか分からないような「一期一会」の感覚の中で時間を共有するので、お互いに真剣になります。

これはどのような人生の局面でも実際は「一期一会」になる可能性はあるのですが、

日本でセミナーを開催するとなると「またいつかどこかで会えるだろう」という気持ちがどこかに生じるのが人情というもの。

なかなか海外でやるセミナーのような場の雰囲気は日本ではなかなか生み出せないから、海外でやるセミナーは楽しくてまたやってみたくなります。

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ブラウン先生とさよなら

無事にセミナーが終わり、シアトルに滞在していた時からお世話になっていた通訳のブラウン先生とはお別れ。

シアトルから私のセミナーに参加していた先生方と一緒に、車でご自宅のあるシアトルへ帰っていった。

ブラウン先生とは渡米前からセミナーのプログラムを一緒にオンラインで制作し、シアトルでの再会、そしてBluePoppy社でした映像の撮影に加えて2日間のセミナーと、

本当に濃厚な時間を一緒に過ごしてきたから、サヨナラをするのは名残惜しい気持ちになりました。

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最後の最後まで物を生み出す

ブラウン先生とお別れした後は、私をアメリカに招いてくれたボブ先生とボブ先生の奥さん、古谷社長、セミナーでスタッフをしてくれたライアンとライアンの日本人の奥さんとでお洒落なイスラエル料理屋さんへ。

古谷社長がご馳走をしてくださって、美味しい料理と美味しいお酒、絶えることのない楽しい会話でアメリカ最後の晩餐は終了。

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ホームステイをしていたボブ先生のご自宅に戻ってからも、ボブ先生、ボブ先生の奥様、古谷社長との会話は続き、アメリカで過ごしてきた日々が明日の帰国で終わるのが信じられないような心境でした。

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そしてこの様な心境の状態を記録に残しておきたいという想いから、ボブ先生とボブ先生の奥様に「おやすみ」を告げた後、我々が宿泊していた地下一階の部屋でビデオを設置して古谷社長と対談を収録。

この時、時刻は23:50。

帰国のため、ボブ先生の自宅を出るのは朝の6:05だから、収録をして荷造りをしていたら殆ど寝る時間はありません。

しかも2人ともお酒を飲んで酔っ払っているし、とっくのとうにからだはクタクタに疲れ果てています。

でも不思議なことに、創作意欲は盛んに残っていて、結局1時間ぐらいの対談をしてアメリカで過ごしてきた時間をふり返って話しました。

この対談の模様は、帰国後に古谷社長が代表を努めるカイロベーシック社で配信された「STRONG MIND」のStage3に収録されているのでよかったらご覧ください。(巻末にリンクがあります)

考えてみれば私も古谷社長も、アメリカでホームステイをしたのは今回がはじめての経験。

ボブ先生ご夫妻には本当にお世話になり、おかげ様で充実した日々をポートランドで過ごすことができました。

予測不能な場面を乗り越えるパワー

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日本へ帰国する日の朝、空港へ向かう車の中で過ぎ去っていくポートランドの景色を眺めながら、渡米中の過ぎ去っていった濃厚な日々を思い出していました。

とくにポートランドでは、Blue Poppy社で撮影をしていた時に停電で撮影が中断したり、セミナーの開始時刻が違ったりとハプニングが多く、その場その場で臨機応変に対応していくしか道はありませんでした。

それはとてもドキドキすることなのですが、生きている実感、つまりLIVE感のある時間で、この様な体験ができたことは今後の人生にも活かせる「経験資産」となりました。

帰国後は1週間にも満たない滞在の中で生み出したことが着々とカタチになり、

・Blue Poppy社で制作した映像が発売

・ボブ先生がNAJOM(北米東洋医学誌)という医学誌にセミナーのレポートを書いてくださり、東洋医学を学ぶ世界中の治療家の先生方の目に止まった

・日本ではカイロベーシックで2020年の1月から渡米中の密着映像「STRONG MIND」が公開

となりました。

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改めて今思うのは、渡米中に起きた予測不可能な出来事をクリアしていけたのは、決して自分だけの力ではなく、その場に偶然に居合わせた人たちと一緒にブレイクスルーしてきたということです。

渡米してから半年がたった今、世界は新型コロナで想像もしていなかった状況になっています。

この先のことは、誰も正確に予想ができない時代なのですが、私はアメリカでの経験が糧となっているからなのか、そこまで未来を恐れていません。

さあ、同じ時代に生きている皆さん、力を合わせてブレイクスルーをしていこうではありませんか。

何だか私はこの滞在記を最後まで書き終えて、前を向いて進んでいこうという気持ちになっています。

あなたもそんな気持ちになっていただければ嬉しく思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

私のセミナーとDVDが、全米の医療従事者の卒後教育プログラムの単位として公認!その密着映像が、渡米に同行した古谷社長が代表をつとめるカイロベーシック社から「STORONG MIND」という作品となり、全国で無料公開されています。詳細はこちらの画像をクリック!

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