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エンジニア向けのウェブサービス TeQA(ティーカ)を立ち上げました

このたびエンジニア向けのウェブサービス TeQA(ティーカ)を立ち上げましたので、そのご紹介も兼ねて Note を執筆したいと思います。サービスはできたてホヤホヤでまだまだ問題点や改善点があるものですが、思い切ってリリースすることにしました。

「製品の最初のバージョンで恥ずかしい思いをしていないなら、リリースが遅すぎだ」

というリンクトイン創業者リード・ホフマンさんの名言に従って、もしかしてボロクソに言われるのでは、と思いながらも勇気を振り絞って世に送り出します。

そもそも Note での執筆活動自体が初めてのことですが、エンジニアの方や、ウェブサービスを立ち上げて起業したいと思っている方に少しでも役に立つような情報を公開していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

どんなウェブサービス?

このたび立ち上げたのは、TeQA(ティーカ)というエンジニア向けのスキルシェアマッチングサービスです。エンジニアというのは日々多くの課題に突き当たり、それを解決していくというお仕事です。会社やチームに所属しているエンジニアは、周りのサポートを受けながらひとつひとつ課題を解決し、その経験をもとに一人前に育っていくわけですが、フリーランス、学生、リモートワークの方はなかなかそうもいきません。そういった方が行き詰まった時に、他の経験豊かなエンジニアからオンデマンドで即座にサポートを受けられる、そんなサービスです。また、少しでも経験のあるエンジニアでしたら、他のエンジニアを助けることで収入を得られるようになります。得られた収入をもとに、また他のエンジニアの方に質問してもいいでしょう。エンジニアならとりあえず登録しておいて損はないというプラットフォームを目指しています。

このサービス、ほんとに今日立ち上げたばかりなのでユーザーが全然いません(2021年2月1日執筆時点)。利益はとりあえず度外視なのですが、そもそもユーザーがいないと成り立たないサービスなので、立ち上がりが一番重要です。もしこの Note を読んでいる方がエンジニアでしたら、登録はもちろん無料ですのでぜひ試してみてください。また、お友達にエンジニアがいる方も、ぜひお友達に知らせていただけると大変うれしいです。

サービス利用の具体的な流れ

まず、教えてもらいたい課題がある方(メンティと呼びます)は質問を投稿します。質問を投稿するときに、その質問の回答に対する謝礼額を設定します。もちろん、高いほうが誰かが答えてくれる可能性が高いでしょうし、無料でも気が向いた方が答えてくれるかもしれません。質問を作成したら、オンラインの他のエンジニアの方(メンターと呼びます)に即問い合わせることができます。逆に、質問を見つけた他のエンジニアの方から回答を受け付けることもできます。
マッチングが成立したら、3 分間だけ無料の通話が可能です。質問に対する認識合わせや、音声品質、スクリーンシェアの画質確認のためにこの時間を使っていただきます。謝礼を支払う以上、そもそも会話ができないと困りますし、メンター、メンティーの方にとっても、質問の内容を気持ちよく把握してもらいたいためです。3 分間の無料セッション後、お互いに納得したら 15 分間の回答セッションとなります。回答セッションでは、音声通話とスクリーンシェアをそのままウェブサイト上で行うことができます。なお、前払いのため課題が解決しなくても、15 分間の回答の謝礼の支払いは実行されます。そのため、教えてくれる方のいままでの評価や、3 分間の無料セッションでの課題の認識合わせが重要になります。なお、サービスの不具合や不誠実なメンターに遭遇した場合は、ケースによって返金致しますのでお問い合わせください。

なぜサービスを立ち上げたのか?

サービスを立ち上げた理由は、自分が欲しいサービスが世の中に無かったからです。その根源には僕のキャリア上の体験があります。
僕はある大手メーカーで名目上はソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートしましたが、正直に言って技術力は最初の数年間は皆無でした。というのも、僕が働いていた現場では、ほとんどパワポ作って委託先に投げちゃうというお仕事をしていて、自分で技術を触るような機会にほとんど恵まれなかったのです。メーカーや SIer の上流工程やられてる方は似たような経験をされているかもしれませんね。
これじゃダメだと思って一念発起して iOS アプリの個人開発にトライしてみたのですが、そもそも周りに現場スキルを持っている人もあまり居なかったので、本を買って一人で開発することになりました。これが、全然うまくいかないんですね。ほんと、一行プログラムを書くごとに躓きます。しかも、本人にとっては意味不明な状況で躓いてるんですが、有識者から見れば超カンタンに解決できるような問題であることがほとんどです。
そんなこんなで途中をめちゃめちゃ端折りますと、今はある程度プログラムを書けるわけですが、すでに 35 歳エンジニア定年説によると(信じていませんが)、もはや定年済です。仕事を覚えたころには引退しろってことのようです。恐ろしいですね。

ここでの僕の仮説は、周りに師匠と呼べるようなエンジニアがいて、躓いたときに少しのサポートをしてもらえれば、数倍のスピードで成長できたのではないか、というものです エンジニアの成長は環境がものをいうというのが一般的な理解でもあると思いますが、GAFA みたいな素晴らしい環境で成長できるエンジニアなんてほんの一握りなわけです。(あ、ちなみにキャリア上で出会ったら先輩方は大変素晴らしい実力のかたも多々いらっしゃいましたが、ご縁がなかった、指向性が違ったというだけです。) また、昨今フリーランスや Covid-19 の影響に寄るリモートワークが増え、さらに先達から学ぶようなリアルの体験は難しくなっています

そういった仮説をもとに、「エンジニアがエンジニアを助ける」ためのスキルシェアサービスが必要であると考えるようになりました。ここでのポイントがいくつかあります

・教えられる側の問題をできるだけリアルタイムに解決したい
・教えられる側のエンジニアが問題を正確に言語化できなくても、解決してあげたい
教える側のインセンティブを確立したい
・教える側のハードルを下げるため、「課題ごと」にマッチングしたい
いちいち Zoom や Slack に招待して別途コミュニケーションを取らなくていい

これらのポイントが押さえられるようなサービスが世の中(正確には日本)に存在しなかったことから、自分で立ち上げるしかない、と考えるようになりました。TeQA(ティーカ)はまだまだ最初のバージョンですが、上述したコアな体験はユーザー様に提供できるようになっています。サービスに登録しなくても、どんなユーザーさんが登録しているか、どんな質問が公開されてるかは見ることができます。

これから

鶏と卵みたいですが、ユーザーが居ないことにはユーザーの利便性(集合知)が上がらないサービスなので、例えば行き詰まって質問しても誰もその質問に答えられない状況など、初期ユーザーの方にはご不便をおかけするかもしれません。まずは、TeQA(ティーカ)の開発に使っている技術スタックである、React、JavaScript、AWS などを私を始めとした開発チームでお答えするところから始めていきます。

ここまで読んでいただいた方、大変ありがとうございました。今後も、開発に使った技術スタックや事業面での試行錯誤を随時公開しながら、サービスの立ち上げの顛末を赤裸々に綴っていくつもりです。

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