見出し画像

[社内報]10thのキーワード「RESPECT」が意味すること

おはようございます。
SUPER STUDIO COOの花岡です。

SUPER STUDIOでは、期のはじまりである毎年12月に全メンバーが集まるkickoffイベントを開催しています。

一年の振り返り、中長期戦略の発表、活躍人材の表彰コンテンツ、一年で大事にしたいキーワードを発表などなど、笑いあり涙ありの情熱的なイベントです。

昨日、10th kickoffが開催されましたが、本当に過去のレコードを更新する盛り上がりで、全メンバーのモチベーションの高さに感動し、改めて感化されましたし、表彰では特にエンジニアMVPのコメントでもらい泣きしました。

懇親会も全然時間が足りなかったのですが、それでも普段話せないメンバーともたくさん話すことができて、改めてSUPER STUDIOのメンバーと一緒に働けて本当にありがたいなと思うと同時に改めて会社に対して確信を得ることができました。

kickoffの中でも発表した通り、10期のキーワードは「RESPECT」です。
発表後、既に多くのメンバーが「RESPECT」について自身の考えをアウトプットしてくれており、それを聞くたび、会社として伝えたい意図そのものだったので、既に浸透している気がするのですが、改めて、noteでも「RESPECT」が意味するところを言語化できればなと思います。

10期のキーワード「RESPECT」

新しく入社された方々もたくさんいますので、簡単に過去を振り返ります。

6期はEC SaaS事業とD2C事業の2つの事業部に組織が分断されていた中、シナジーを生み出し、価値を創出する大事なフェーズであったため、「TEAM WORK」を大切にしてきました。

7期は世の中的にもDXが注目を集めている時期でしたし、特にコロナなどでSUPER STUDIOとしても働き方を大きく変化させていかなければならなかったため、「DX」を掲げ、各部署でDX推進を実行してきました。また、SUPER STUDIOがシリーズAにて初めて大型資金調達を実施した年になります。

8期については、SUPER STUDIOがシリーズAに続き、シリーズBの大型資金調達を実施しました。今までの自己資本による黒字経営から、さらに高い成長率を実現するために成長スピード重視の経営戦略へ大きくかじをきりました。この年は「SPEED」を掲げ、会社も個も変化してきました。

9期は市場環境が悪化したことで、成長率だけでなく、生産性も重視されるようになりました。会社としても8期に一定、さまざまなマーケティング戦略のROIを把握でき、成長戦略の型化も実施できたこともあり、しっかりとROIをみた投資を行なっていく経営戦略へと変化したため「PRODUCTIVITY」を掲げ変化しました。

こうやって振り返ってみると、毎年が本当に変化の連続でした。

まさに、SUPER STUDIOのVALUEの一つでもある「CHANGE」、CULTUREにもある「変わっていくことを楽しもう」を全員で体現してきたからこそ成長を実現できたと考えています。

9期でEC SaaSのカート成長率でNo.1となり、従業員も300人を超え、10期に突入しました。

10期はkickoffでも説明した通り、統合コマースプラットフォームを実現し、テクノロジーとデータを活用し、業界に圧倒的なゲームチェンジを起こします。

僕自身わりと保守的な人間だと自覚していますが、それでも間違いなく、僕たちの作っているサービスが日本のコト、モノづくりを世界にリードできると確信しています。

プロダクトとして目指す姿も、成長戦略も明確です。

これらを実現していくためには、互いをリスペクトし、今まで以上に互いの強みにフォーカスした組織づくりが必要です。
そのため、10期のキーワードは「RESPECT」としました。


なぜ「RESPECT」が必要なのか

プロダクトとして目指す姿も戦略も明確です。
だからこそ、チーム全員でやるべきことをやりきれるかどうかが全てであると思っています。

SUPER STUDIOの経営陣は、机上の空論が好きではなく常に現場主義です。
常に実行することにこそ価値があると思いますし、だからこそ、今もなお、自分たちが前線に立ってアクションしています。
そして、実行することの難しさを誰よりも知っています。

特に組織が拡大することで、「組織でやるべきことをやりきる」という一見当たり前に思えることを実際に行動に移すことが、非常に難しいことを理解しています。

だからこそ、現場で一緒に仕事する中で、組織でやるべきことをやりきるために今何が必要だろうと考えたとき、一緒に仕事をするメンバーに対する「RESPECT」が最も必要だと感じました。

SUPER STUDIOは300人を超えたことで、より強みにフォーカスした組織づくりが必要になることは以下の記事でも書きました。

加えて、もう一つメンバーに認識しておいて欲しいのは、どの企業も例外なく、組織が300人を超える頃から明確に大企業化がはじまります。

従業員500〜1000人程度の、カルチャー面に強みのあるスタートアップ企業数社に聞いても、みんな同じことを言っています。

一緒に働くメンバーとしてさらに成長する上で、CHANGEしていかないといけないことなのだと思っています。

全メンバーに正しく認識してほしいことは、縦割りが強くなりはじめるのは構造的に一定仕方がないということです。

仕方がないというのはネガティブな意味でなく、事実は事実として受け入れ、大事なのはそれをどう受け止め、行動や言動を変えていくかということです。

組織や事業拡大における構造的な話の一例をします。

・事業規模が拡大することで、一つの部署で動いているプロジェクトの数や組織の階層が増えます。

・プロジェクト数が増えるということは、言い換えると情報量が増えるということですし、組織の階層が増えるということは、情報の伝達力が下がっていくということになります。

・当然、部署の管掌役員やマネージャーはその情報量を多く持ちますが、メンバーからすると情報量が少なくなり、部署によっては自部署で起きていることの全てを把握することが難しくなります。

・重要なプロジェクトはいくつかの部署を跨いで行われますし、権限移譲が進んでいることで全てのプロジェクトに管掌役員が入らない構図となる場合があります。それぞれの部署の情報量が十分でないメンバー同士でプロジェクトを進めることになるため、この構造的な問題がプロジェクトの円滑な進行の妨げになります。また、部署は部署のミッションを背負っているため、責任感があればあるほど、自部署の正義がぶつかりコンフリクトにつながりやすい。

大前提、全員会社を成長させるために行動しているということは絶対にぶれていないはずなのに、プロジェクトによっては部署間のコンフリクトが起きることがあります。

このような構造的な問題を解決するために重要なのは非常にシンプルで、お互いが相手のことを深く知ることです。

ただ、先ほど言った通り、相手のことを深く知ろうとしても情報量も多く、職種ごとに大事にしているタイムラインや価値観といった前提も異なるため、全てを理解しきることは困難であるのが実態です。

だからこそ、お互いを深く知るために「相手のことを知ろうとする努力」と「知ってもらうために伝えようとする努力」をすること、そして、相手にRESPECTのある言動や行動を取れるかが重要になります。


RESPECTとは感謝すること

RESPECTは、直訳すると「尊敬」になると思いますが、このキーワードが意味するところは、もっと簡単に言うと「感謝」することだと思っています。

感謝するためには、その人がやっていることを知ろうとする努力が必要だと僕は思います。知るために一番手っ取り早いのは「実際にやってみる」ことですが、なかなか簡単にできないと思いますので、僕自身が自分で経験したからこそ、各職域に対し感謝している一例を共有できればと思います。


僕がセールスにRESPECT(感謝)していること

人と対面し、商品をセールスするのは、本当に緊張します。一つひとつの商談が真剣勝負です。
はじめましてのお客様にお電話し、断られるのはメンタルにきます。
実際の商談でも、相手から課題を聞き出したり、課題の解決策を提案したり、時には相手のニーズを捉えきれず、空気が悪くなってしまう商談だってあります。
価格をお伝えする時、震えます。お金の話をする瞬間はやはり緊張しますし、僕は未だに慣れません。
今は、会社の売上に直結する重要KPIを担い、毎月そのKPIの達成を追うことは、当然足元に目線がいきますし、月末には胃が痛くなります。

そういうプレッシャーの中、KPIを追ってくれているセールスチームには本当に感謝しています。

僕がカスタマサポートにRESPECT(感謝)していること

お客様のお問い合わせを受け、お客様の事業を成功に導くために、前向きなご回答・ご提案をすることでお客様から感謝の言葉をいただくこともありますが、一方で時にはお叱りを受けることもあります。
それは弊社のミスでご迷惑をおかけしてしまうケースもあれば、中には理不尽なケースもあると思います。
また、規模の大きさによっては、お客様の元に直接謝罪に伺い、企業としての再発防止の提示はもちろん、補填金額の調整といったシビアな話をしなければなりません。
正直なところ、自分たちが直接何かしたことではないことでお叱りを受けるのは、気持ちの良いものではないと思います。

そんな中、サービスを代表する窓口として、誠実に日々、お客様と向き合ってくれているカスタマーチームに本当に感謝しています。

僕が開発にRESPECT(感謝)していること

開発は単純にコードを書いて機能を開発するだけでなく、バグが発生しないようにコード・人ベースで細かい試験を行い、保守運用をしっかり行っていく必要があります。
リリース後に障害が発生した際には、時間経過と共に被害が拡大するというプレッシャーの中、影響範囲・原因特定を行い、障害対応を実施します。
被害が大きい障害は本当に胃が痛くなりますし、本番環境に入ってコマンドを実行することは緊張します。
リリースによる障害だけでなく、勝手にサーバーが落ちることもゼロではありません。障害は夜中でも朝方でも時間関係なく発生し、それらに瞬時に対応しなければなりません。

事業成長のためにアプリケーション開発・インフラ整備にコミットしてくれているのはもちろん、改善、保守運用にてサービスの品質をしっかりと担保してくれている開発組織には、本当に感謝しています。

これらはほんの一例ですが、どんな仕事も簡単ではないですし、本当に大変です。
良いことばかりじゃなく、つらいこともたくさんあると思いますし、そして、他人の芝はどこまでも青く見えます。

しかし、いろいろな仕事、そしてそこに携わる多くのメンバーが支え合って会社は成り立っていますし、そこに尊重や感謝がないのはありえないことです。

創業者4名は互いをリスペクトし、感謝しあってきたからこそ今の関係があり、会社が成長できているのだと確信しています。

営業はモノが作られないと売ることはできません。
だからこそ、創業当時から林と真野はよくモノを作れる人たちが天才だと常々言っています。

開発はモノが売れないと作る意味がありません。
だからこそ、創業当時から僕と村上はモノを売る人たちが天才だと常々言っています。

社内のみなさんならもうご存知の通り4人とも全く強みも弱みも違います。そして、僕たちは全く完璧じゃないです。

時には「自分ばかり大変だ」と勝手にネガティブになってしまうこともありました。「なんでこんなこともできないんだ」と、互いの弱いところにフォーカスし、いがみあうこともできたと思います。

しかしそれをせず、自ら変化し、互いの強みにフォーカスしてきたからこそ、今の成長があると思っています。


RESPECT(感謝)には謙虚さが必要

創業者4人がそういうチームになれた背景には、互いが「謙虚さ」を忘れずにいたということがあったかなと、10期を迎えた今、振り返るとそう思います。

他者にリスペクトを持つための前提として、謙虚さは非常に大事です。

自分の弱みと向き合い、それを自覚すること。そして自分の思考や行動に対し、「本当に正しいのか?」と自問自答し続けることを、僕は意識しています。

自分が持っている知識や能力、成果に対して自信やプライドを持つことは大事です。しかし、謙虚さを忘れると、「自分が誰よりもわかっている、成果を出している。故に自分が正しい。」という傲慢さが生まれ、周囲へのリスペクトが欠如します。

僕たち創業者4名は、決して特別な人格者でもなければ、何でもできるスーパーマンでもない普通の人間です。4人いれば4人それぞれの考え方があり、価値観があり、大事にしていることも得意なことも違います。互いの得手不得手を知り、尊重しあう努力、自らが変わる努力を怠らなかったからこそ、今があると思っています。

自分の弱みを正しく自覚し、周りに頼るべきことを明確にすることで、自分一人で大きな仕事は成し遂げられないことや、何かを成し遂げるためには周りを信じて頼ること、互いに手を取り合い、感謝・リスペクトの気持ちを持つことが必要だと理解できます。

その結果、周りのメンバーを知ろうという姿勢が生まれ、自分が苦手なことや弱みを補ってくれるメンバーへの感謝や、一人ひとりの意志・行動へのリスペクトが生まれると思っています。これが、お互いの強みにフォーカスし、弱みを補い合う最高のチームになっていくと、僕自身の経験から確信しています。


僕は林と真野のことをよくイジっていますが、彼らがいなくなると不安ですし、確実に会社の成長率は下がり、将来の大きな可能性を失うと思います。

村上は僕から見れば天然なところもありますが、彼の頭脳に絶大な信頼があります。彼ができないと言うなら、誰がやってもできないんだろうなと思える絶対的な信頼があるからこそ、僕は安心してあるべき未来の戦略を描けます。

ですので、メンバー全員に今後、意識してもらいたいことは以下です。

・規模拡大による組織の構造的な変化を正しく認識する
・自分の弱みを正しく理解し、謙虚さを忘れない
・互いを知る努力をする(知る姿勢、伝える行動)
・互いの仕事にRESPECT(感謝)のある言動や行動を意識する

これらをしっかりとメンバー全員で意識していくことで、さらに強いチームとなり、必ず壁を越えていけると確信していますので、みなさんも意識してもらえると助かります。

これからも挑戦は続きますが、RESPECTをもって、メンバー全員で突破していきましょう。

今年もあとわずかですが、今後ともよろしくお願いします!!!


この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?