日々の習慣、日々の退屈さ

日常を生きる中でどれくらいの習慣を持っているだろうか。
仕事、睡眠、掃除、洗濯、歯磨きなど習慣はある程度テンプレ化されていて、それらをこなしていくだけで、1日はあっという間にタイムアップだ。
新しい習慣を実装するのはなかなか億劫で、あんまり定着しない。毎日同じ習慣を繰り返すことは一定の心の安寧をもたらしてくれる。しかし、毎日あたり前にしていた習慣が、何かのキッカケで出来なくなると一気にバランスが崩れ、歯車が狂い、心身に支障をきたすことになる。案外、この習慣というやつは脆く、崩れ出すと再び取り返すことが難しく、取り扱いの難しいものなのではないかと思っている。であれば、最低限の習慣は保ちつつも、常に流動的に習慣を変化させていくことが重要なのではないだろうか。
そんな事をふと思い、1年半前くらいから意識的に習慣を増やしたり減らしたりしている。「丁寧な暮らし」なるもののにうっすらと憧れのようなものはあるので、なるべくイケてる習慣を出来るだけ実装するようにしている。そしてこの習慣は定期的に新しいものに入れ替え、古くなった習慣は捨てたり、必要な時に再び引っ張り出して来れるように、心の隅に保存したりしている。
1日は24時間しかない事を考えると、習慣の数を絞り、その時の自分の気分に合わせてコーディネートしていく必要がある。習慣も慣れてくると、費やす時間が減ったり、自然とこなせるようになってくる。そうなったら、新しい習慣を取り入れる隙間が生まれる。飽きたり古くなったと感じたら、その習慣は外せばいい。2024年10月4日現在の僕が実践している習慣を列挙してみる。（基本的な習慣以外で）

・ネルドリップでコーヒーを淹れる
・盆栽に水をやる（赤松、真柏）
・寝る前にキャンドルに火を灯す
・料理をする
・お気に入りのルームフレグランスを使う
・ネイルをする
・写真を撮る、現像をする、SNSにアップする
・瞑想をする
・ストレッチをする
・日記を書く
・アート鑑賞
・ギターを弾く

ついでに、今後取り入れたい習慣の候補も挙げてみる。

・noteを投稿する
・ランニングする
・スケボーをする
・動画を制作する
・お菓子作りをする
・絵を描く

逆に、お酒を飲む時間やYoutubeを見る、などといった断捨離したい習慣もあるので、上手い事微調整しながら、自分の納得のいく習慣だけで日常を作って行きたいと思う。
この習慣の設計は、つまらない退屈な日常から逃れるための装置として機能させるために、非常に大切な事だと思っている。当たり前にしている日常の習慣の殆どが、つまらなく退屈で地味なものである。その中に面白さや愉しみを見つけるというのも、もちろん素晴らしい事だと思う。しかし、その時々で習慣を臨機応変にアップデートしていかないと、古く錆びて、やがて朽ちてしまう気がするのだ。
基本的な習慣は持ちつつも、入れ替え可能なものは、気分次第で入れ替えていく。そんな風通しの良さが、日常をワクワクしたものにさせてくれるのではないだろうか。