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『YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』

「大事なのは、時間術のその先」、それを学ぶ本です。

最近の本って「つかみがウマい」ですよね。本書だと、最初にこんなことを言われます。

<時間術における3つの真実>
 ①時間術を駆使しても仕事のパフォーマンスはそんなに上がらない
 ②時間の効率を気にするほど作業効率は下がる
 ③「時間をマネジメントする」という発想にそもそも無理がある

言いまわしを変更しています

え? どゆこと?

そう思ったらすでに引き込まれているのです。怖いですね(笑)

先日、会社の人と飲み屋街を歩いていたら、キャッチに「自衛隊キャバクラどうッスか?」と聞かれました。

「自衛隊キャバクラ?どゆこと?」と思ったら負けなので、「あ~、それ知ってるわー」と思い込んで無視する戦法をつかいました(笑)

あ、すみません。本の話に戻ります。


一緒に学びましょう!💪


万人向けの時間術は・・・ない!

そんなものがあれば、学校で習ってみんなやってますよね(笑)

したがって、

本書は「みんなコレをつかうといいよ!」というたった一つの時間術を教えてくれる本ではありません

逆に、いっぱい時間術が出てきますまず必要なのは、


自分を知る

ということです。

時間術の効果には「個体差」があるから、「自分を知って、自分に合った時間術をつかおうね」ということなのです。

これってメタ認知的な考え方だなぁと思いながら読んでいたのですが、メタ認知の話は出てきません。

ただし、時間術と「心理学」はけっこう関係します。本書にも心理学の話はかなり出てきます。

この「自分を知る」ため、時間に関するタイプ診断が公開されています

こちらのサイトで20問に答えると、自分のタイプがわかります

ちなみに、私は「予期(未来):禁欲家」「想起(過去):自信家」でした。(禁欲に自信ありってちょっと変態的ですね💦)

注意してほしいことがあります。本書にも記載がありますが、この診断はあくまで「あなたの一つの側面」です。

時と場合やタスクでタイプが変わる人が一定数いるそうで、私はそのタイプのようです。

まぁそんなこともあるので、

私としての本書のおすすめのつかい方は、「自分のタイプは気にしないで、気になる時間術を試してみよう!」ということです。


気になった時間術

本書には、タイプ別におすすめの時間術が20以上紹介されています。いずれも科学的に効果を認められた時間術です。

私が個人的に気になったのは、こちらです。

①機能的アリバイ

「がんばったとき用のごほうびを計画する」考え方です。

私は、あんまりごほうびを用意しないんですよね。資格に合格しても、スーパーのデザートを買うくらいです。まさに「禁欲家」ですね(笑)

なので、もうちょっと贅沢をしてもいいのでは? と感じました。

②プレコミットメント

「事前に細かく遊び(プレジャー)のスケジュールを決めておく」方法です。

これも①と同じですね。基本的に「遊ばない」んですよね、私。

遊びの中にも私の好きな「学び」があるので、学びと結びつけて、もう少し遊んでもいいのかなと感じました。(キャバクラには行きませんよ?)

③誘惑日記

「誘惑に負けた体験を記録する」技法です。

禁欲家ゆえなのかわかりませんが、意外と?誘惑には弱いです。集中力がないんですよね。この方法は簡単かつ効果があると思います。

④タイムログ・アドバンス分析

「つかった時間を記録する"タイムログ"の詳細版」です。

「なにをやったか」は記録するのですが、「それにどのくらい時間がかかったか」は記録していないので、振り返りにはいいと感じました。

ただ、正直なところ「そこまで細かくやりたくないなぁ」とも感じます💦


他人のタスクは客観的に見積もれる

「あ~、あるわこれ」とおもしろく感じた話なのですが、

・自分のタスクだと、見積もりと実際にズレが生じる
 のに対して、
・他人のタスクだと、急に客観視を取り戻してわりと正確に見積もれる

自分のタスクだと、「まぁがんばればなんとかなるでしょ」と思っちゃうんですよね。でも、割り込みやらなんやらで実際はうまくいかない。

他人のタスクだと、「たぶん、なんやかんやあってこれくらいじゃない?」というのがわりと正確なのですよね。みなさんにも経験ありませんか?

この客観視、自分に対してもできるようになりたいです。


時計に支配されるな

「時計からすべての行動を命令されているかのような気分」ってありませんか? 私はあります。

「時計があるのが当たり前の生活」の弊害なのかもしれませんね。本書では「そもそも"時間"ってなに?」というところから詳しく学べます。

一方で、時計に支配されない「イベントタイム」という考え方があります。

本書では、「時計禁止の日をつくる」という提案がありました。スマホ禁止よりも上級な感じですね。そんな一日を過ごすのもおもしろいと思います。


「生きがい」に時間をつかおう

時間術の本で、この図を見るとは思ってもみませんでした。
「Ikigai(生きがい)チャート」ご存知でしょうか?

https://coach-liberte.com/world-coaching/coaching-all/what-i-want-to-do-ikigai/

時間術をつかいこなしても、「いつも何かに追われている感覚」が残り続けることになります。

時間をうまくつかうだけでは、本当の悩みは解決されないのです。

時間を効率的につかって、
その後どうするの?

それを自分に聞いてみてください。その答えになるかもしれないのが、この「生きがい」なのです。

私はこのチャートの存在は知っていたのですが、自分に当てはめたことはありませんでした。

知ってるだけでなく、「やってみる」

生きがいチャートをちゃんと書くことを、今年やることの一つに加えました


まとめ

時間術は手段に過ぎません。

「時間術のその先にあるものは何か?」を考え、そのために時間術をつかって自分の時間をつくることが大事なのですね。

また、万人に効果がある時間術など存在せず、自分に合った時間術を試して見つけることが必要です。

本書は、「自分に合う時間術を探す手助け」をしてくれます。


本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋


本書は、あんぱんださんの2023年3選の1冊でした。noterさんのおすすめ本はつい読みたくなっちゃいますね😊

読書期間 2024/01/22-2024/01/27
初版発行 2022/10/30

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