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『使える 弁証法』

みなさ~ん、アウンヘーベンしてますか?

「弁証法」とは、哲学者ヘーゲルがつくった考え方です。
というと、なんだか難しそうですが、

いやいやそんなことないよ! 簡単だし、日々の仕事の中でめっちゃ役に立つよ! と説明しているのが本書なのです。

哲学ってすごく大事なんじゃないかと私も思っているところなのですが、その中でも最も役に立つのがこの弁証法だと著者の田坂広志先生は推します。

弁証法を学んで実践すれば、3つの能力が伸びます

①洞察力 ②予見力 ③対話力

いいですね。


一緒に学びましょう!💪


弁証法と、その5つの法則

本書の中では、弁証法の中の5つの法則が紹介されています。

本書の中では、それぞれの法則に対して事例も紹介されていて、「あ~、たしかにそうだな」と感じることができます。

わたしたちの生きている世界を見渡すと、「弁証法のことわりに満ちている」と田坂先生は書いていますが、たしかにそうなのです。

こうやって、世界の「原理」を見つけるのも哲学なのです。哲学、おもしろくないですか?

このnoteでは、★をつけた

 ❶螺旋的発展
 ❺矛盾の止揚による発展

を紹介します。


❶螺旋的発展

田坂先生が、弁証法の中でも最も重要だと言っているのが、この「螺旋的発展」です。螺旋階段の「螺旋らせん」ですね。

螺旋的発展とはつまり、

物事は、螺旋的に発展する

ということです。・・・まだちょっと「?」ですかね。

螺旋階段を思い浮かべてください。横から見ると上に登っていて、上から見るとぐるっと回って元に戻っているように見えますよね。つまり、

例えば、ふみ。いまは、「電子メール」として、進化しつつ復活していますよね。このように、

「懐かしいもの」が、新しい価値を加えて、便利になり、進化して復活

しているのです。思い当たるものがたくさん出てきませんか?

世の中には、消えていくものがたくさんありますが、「ひとたび」消えていっただけなのです。物事が螺旋的に発展していることを知っていれば、

 ・何が消えていった?
 ・なぜ消えた?
 ・何が復活してくる?
 ・どうすれば復活できる?

と、先回りして考えることができるのです。

もちろん仕事でつかえますし、「この先、○○が復活しそう!」なんて個人的に考えるだけでも楽しいと思います。


❺矛盾の止揚による発展

普段なかなかつかわない言葉ですよね、「止揚しよう」。
止揚とは、アウンヘーベンのことです。

・・・すみません、まだ意味不明ですね。

アウンヘーベンとは、

矛盾する両者を肯定し、包含し、統合し、超越することによって、より高いものへと昇華していくこと、です。

矛盾

矛盾したものが出てきたとき、どうしますか? AかB、どちからしか答えにならないのでしょうか?

ですが、矛盾を深く見つめ、対峙し、格闘し続ける必要があります。なぜなら、

矛盾こそが、物事の発展の原動力

なのです。きっとみなさんも、日々の仕事や生活の中で、このプロセスをつかっていると思います。今後は意識してアウンヘーベンしてみてください。


まとめ

私も哲学を少し学びはじめて、ぼんやりと「哲学って大事じゃね?」と思っているのですが、

本書のように「まぁいろいろあるけど、一番の推しは『弁証法』だね」などと、自分なりの「使える哲学」が言えるようになればおもしろいですね。

弁証法を学んで、「それって『螺旋的発展』だね」とか、「アウンヘーベンしようか!」なんて言葉が出てくれば、まずは第一歩ではないでしょうか。


本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋


読書期間 2024/07/07-2024/07/11
初版発行 2005/12/08

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<関連記事> 本書と同じ、田坂広志先生の本

<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>


最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。