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オンラインセミナーで是非使いたいオンラインホワイトボード「miro」

2021年3月現在、感染症騒動はいまだに収まらず、オンラインセミナーの需要も減ることはない。しかしビデオ会議ツール「Zoom」では実習やグループワークをオンライン化することができず困っている方も多いと思う。「模造紙と付箋紙を使ったグループワーク」に限った話ではあるものの、オンラインホワイトボード「miro」の利用が筆者の個人的お勧めである。

オンラインホワイトボード「miro」とは

オンラインホワイトボード「miro」とは、文字通りオンライン上に構築された仮想のホワイトボードである。模造紙オブジェクトや付箋紙オブジェクトをホワイトボードに貼り付けて文字を書き込むことができる。マインドマップツールなどの便利な機能もある。そしてmiroは複数人が同時にログインして共同作業することができる。

miroの利点はストレスフリーな操作感にある。miroは非常に安定的かつスムーズに動作する。筆者の経験では30人同時接続中であってもmiroはスムーズに動作した。またmiroのホワイトボードは無限に広い。実際に経験すれば納得してもらえるだろうがホワイトボードに広さ制約があると人は大きなストレスを感じるものである。

オンラインセミナーでmiroを活用する方法

オンラインセミナーでmiroを活用したい場合はコンサルタントプラン($12/月)を契約することをお勧めする。コンサルタントプラン会員はゲスト利用者をホワイトボードに招待することができる。そしてゲスト利用者はmiroアカウント不要である。miroは基本無料で使えるとはいえ、オンラインセミナー参加者全員にmiroアカウント取得を強制するのは無理があると考える。

オンラインセミナーでmiroを活用する手順は

手順
[1.] 主催者(コンサルタントプラン会員)がホワイトボードを新規作成する
[2.] 主催者がホワイトボードのアクセス権限を[Anyone with the link can edit.](URLを知る者は誰でも編集可能)に設定する
[3.] 主催者がホワイトボードのURLを参加者に連絡する
[4.] 参加者がURLをブラウザで開く(miroアプリが自動的に起動してゲストログインする)
[5.] 主催者及び参加者がグループワークを行う

である。

miroを活用する際に注意すべきこと

miroに限った話ではないが、使い慣れないツールの利用を強制されることはそれ自体がストレスである。そこで、オンラインセミナーではmiroの模造紙オブジェクト(frame)と付箋紙オブジェクト(sticky note)だけを使うことをお勧めする。現実に存在するものであり理解しやすいからである。その他の便利機能は参加者全員のITスキルが高い場合だけに留めておきたい。

さらに、miroの簡単な操作説明をホワイトボードに貼り、グループワーク冒頭に操作説明の読み合わせを行い、操作方法に慣れるためのミニ実習の時間を設ければなおよい。以下に筆者の作成したサンプルを紹介する。もしも以下URLを開いて模造紙オブジェクトを見失った場合は、miroの画面右下に折りたたまれているツールバーの[Fit to Screen]ボタンをクリックして欲しい。

miroにはビデオチャット機能があるが、この機能は使わず「Zoom」で音声通話を繋いで共同作業することをお勧めする。これは単純にZoomの操作に慣れているユーザーが世の中に多いからである。そしてセミナーの前半を座学・後半を実習として進行する場合であれば前半後半ともZoomを使い続けた方がシンプルだからである。

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会場手配が不要で交通費もかからないオンラインセミナーの需要は今後も増えていくと考える。便利なツールをどんどん取り入れて快適なセミナーを運営していただきたい。

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