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「自分のために書いてた文章」が、他の誰かの役に立ったという話(2024/6/24 #69)

以前の振り返り記事でも書いたのですが、noteを始める前から自分用の日記というのを断続的につけています。

基本的に「自分のため」に書き残しているのですが、先日その内容をシェアしたところ喜んでもらえた経験があったので、そのことについて書いてみます。


日記のツール変遷

「自分用の日記」はかれこれ20年近く続けていて、ツールは最初紙とペンだったものの、15年ほど前からデジタルに格納するように。

デジタルといっても、ガラケーのメール機能でポチポチ入力し、自分宛てにメールを飛ばすというもの。
今思えばよくやってたな、という感じもしますが、これで電車の中など移動中に書けるようになったのでした。

そしてスマホ登場とともに、上述の記事でも書いている通り「メモアプリ」を使うようになりました。

使用しているのは「瞬間日記」というアプリで、その名の通り「書きたいと思った瞬間」にサクサクと記録でき、特に不具合ないので使い続けています。
(アプリ内での蓄積だけだとバックアップ取れないので、別のクラウドサービスにも共有機能を使って格納しています)

チームメンバーとの面談にて

そんな「自分用の日記」、これまで中身を誰かに見せるといったことはし
てきませんでした(書いたことをもとに喋るということはしていた)。

が、先日チームのメンバー(年下)との「1on1ミーティング」で「イマイチ気が乗らないときの対処の仕方」的な話になった時に、「この手の話は、過去に書いてたな」とメモアプリを検索。

そして検索で引っかかった「15年近く前に書いた読書メモ」の内容を、ほとんどそのままシェアしてみたのです。

結果、そのメンバーの課題意識とリンクする内容があった模様で、とても喜んでもらえました。

自分では想像もしなかった「日記」の効果

前回取り上げたインドの詩人タゴール(ノーベル文学賞をアジアで初めて受賞した人)は、「100年後に自分の詩を読んでくれている人がいるだろう」と思って、その人に語りかける作品を作っています(そして、実際100年経った後に私も読むことになりました)

私の場合は他人に見せる気が無かったので、そもそも「何年後に誰かが読むだろう」と思うことすらありませんでした。

よって、自分が書いてから15年という長い時間経ったもの(さすがに100年後では無いものの)が、思いがけず喜んでもらえるというのは、当然書いたタイミングでは想像もしていなかった事です。

(もしかすると、同じことは口頭でコメントしても伝えられたかもしれません。しかしながら当時の書いたままを見せることで、私も同じように悩んでいたことがより鮮明に伝わった可能性があります。後日談は美化して伝えがちですからね

15年近く経っても「人生において、人が悩みを持つポイント」は、そう大きく変わらないのかもしれません。

この事から、いまこうしてnoteを書いていることも、ひょっとしたら10年近く経って、誰かの目に触れ、何かの参考になるかもしれないと思ったりもします。

ただ、世論調査(↓↓)によれば30代の人の悩みや不安に思う事は、長らく「現在の収入や資産」「今後の収入や資産の見通し」「老後の生活設計について」がTOP3の常連です。 
今のところ、ここに刺さるような記事を私は書いてない気がするので、マスはとらえない発信かもしれませんねw

参考:以下の表は世論調査・長期時系列データ表13「悩みや不安の内容」より、30代男女における悩みや不安の項目として、回答割合(%)の高い順に筆者がランク付けしたもの。
項目の記号は以下の通り
ア:自分の健康、イ:家族の健康、ウ:自分の生活上の問題
エ:家族の生活上の問題 オ:現在の収入や資産
カ:今後の収入や資産の見通し、キ:老後の生活設計
ク:家族・親族間の人間関係、ケ:近隣・地域との関係
コ:勤務先での仕事や人間関係、サ:事業や家業の経営上の問題

筆者作成(説明は上述)
30代ながら老後の心配が上位に来るのも興味深い

自分では想像もしなかった「発信」の効果

さて、これまで「他人に見せるつもりで書いてなかった」ものを、どうして見せる気になったのか。
我ながら、この心境の変化も興味深いところです。

もちろん悩めるチームメンバーのためになれば、という気持ちがあってこそではあるのですが、もう1つは発信(note投稿)を通じ「自分の考えを晒す」経験をしてきた結果、リアル世界でもより積極的に自己開示するようになったのかもしれません。

この点は、まだ仮説段階でしかないですが、そうだとすると発信って色々な方面に効果があるんだなあと。ますます書くことが面白くなってきますね。

ということで今回は以上です。

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