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14. 外国語学習でHow are you? の後どうしていますか?

 外国人の先生とのレッスンでは、まず始めにその国の言葉で挨拶を交わすと思います。
 英語の場合、How are you?と聞かれ、I’m fine, thank you. と返したりします。これは定番中の定番ですね。日本人の典型的な受け答えで実際は少し変えるべきという意見もありますが、それはさておき続けます。

 さらにこちらからHow about you?と聞き返すと、I’m also fine. とか、I’m good, thank you for asking. と返事が返って来て、熟練した方ならばもはや鉄板の挨拶でしょう。

 先生と親しい間柄で何度もレッスンしている場合は、英語が話せると認識され、How have you been? とか、How’s it going? と聞かれることもあるでしょう。
 その場合も、I’ve been good.とか、It’s going well, thanks.と返して挨拶が進むことでしょう。

問題はその後です。その後どうしていますか?

 日本人同士なら挨拶の後には、すぐに仕事の話に入ったり、授業が進んだりすると思いますが、私が思うに外国人の先生方の認識はちょっと違うようです。彼らにとって先程の挨拶は、あなたを認識しているという程度です。

 あなたのことは覚えていますよ。あなたは初めて会う人ではないね。こんな感じです。だからその後にスモールトーク(SMALL TALK)を続ける必要があります。スモールトークは自己紹介ではありません。

 スモールトークは、ビジネスであれば、会話を続けてより良い仕事上の関係を築いていくためのものです。
 このテーマだけで一冊の本になるくらい彼らにとっては大事なことです。私はDeborah CaprasさんのSMALL TALKというタイトルの本を持っています(洋書です)。文庫本よりちょっと大きいくらいなのに結構な値段でした。その本の始めの紹介にはSmall talk is not small.と書いてあります。訳すまでもありませんね。

本の中には続けて、
We all prefer to do business with people we trust. To build trust with your business partners, you need to have good working relationships and …とあります。

 私たちはだれもが(自分たちの)信頼する人々と一緒に仕事をすることを好みます。あなた方の仕事のパートナーと一緒に信頼を築くために、優れた仕事上の関係を持つ必要があり…直訳気味に訳すとこんな感じでしょうか。

 外国人との先生との外国語レッスンでも、学習者のあなたと先生との関係は重要です。仕事上の関係でなくたって、人間関係を築くのに彼らは必ずスモールトークをする習慣があるのです。

 それをすることで絆を深め、ネットワークを拡げ、彼らとポジティブな雰囲気を作ることができるのです。日本人と違ってスモールトーク無しでは彼らと良い関係は築けないのです。

 だから私は挨拶の後にはスモールトークをすることを心がけています。外国人の先生の中には日本人がシャイであまりしゃべらないから、あきらめてそのままレッスンをしている人が多いかもしれませんが、世の中グローバルな時代です。是非皆さん一人一人で日本人的な考えを払拭していってほしいです。

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