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やる気が起きる方法を、心理学で考えてみた

こんにちは! 説明兄さんのひろです。この間、後輩から面白い質問をされました。

「やる気を出すにはどうしたらいいですか?」

という質問。みなさんは自分のやる気がどこから生まれているかご存知ですか。自分の好きなことをする時のやる気、お金のために仕方なく仕事をする時のやる気。同じではないという事は想像できますよね。

もし、どんな事に挑むときでも一定のやる気を発揮できたとしたら。

これほど心強いことはないかもしれません。というわけで、
今回の人に伝えたくなる心理学。テーマは、

「動機づけ」

です。

1.やる気の種類


 「やる気には種類があります」

と言ったら、驚く方は多いかもしれません。皆さんがやる気になる時はどんな時ですか?

「今度上映される映画、好きなシリーズだから絶対に見よう!」

という自分から始まるやる気もあれば、

「君にならできる。いや、君にしかできないんだよ」

周りの人から言われて始まるやる気もあります。この2つの違いは何でしょうか。前者は自分の内面から始まるやる気。自分が映画を見たいと思ったから行動するという流れ。これを心理学で「内発的動機づけ」と言います。

では、後者の方はどうでしょう。周りの人から言われて始まるやる気、周囲の環境から生まれるやる気。これを「外発的動機づけ」と言います。

2.動機づけの特徴

 やる気には内側から来るもの、そして、外側から来るものがあるとお伝えしました。皆さんがやる気になるのはどちらの場合でしょうか。まずは外発的動機づけの特徴について見ていきましょう。

・外発的動機づけ
 先程お伝えした通り、周りからの影響でやる気が発生する動機づけです。

「君にならできるよ」

と友人に言われてやる気になる賞賛や、

「朝だよ、早く起きなさい!」

自分が寝坊した際の母親からのお怒り。また、

「テストで良い点とったらご褒美あげる」

という両親からの裏取引(笑)。これらも外発的動機づけになります。最初はやる気がなかった事でも、みんなの頑張りを見てやる気になった、頑張ろうと思った。この現象は多くの方が経験していることだと思います。

しかし、周りからの影響でやる気が左右されるということは、

「勉強しなさい!」
「今やろうと思っていたのに」

というやり取りでやる気を失う場合もあります。人に強制されたり、人の影響を受けることでやる気を失ってしまう。外発的動機づけには、周りの環境によってやる気を左右されてしまう欠点があるんですよね。

・内部的動機づけ 
 
では、内部的動機づけはどうでしょうか。これは周りの影響は関係なく、自分の内側からやる気を起こします。例を挙げてみましょう。

「あ、美人だ!」

デート中にも関わらず、ついつい別の女性に目線を動かしてしまう彼氏。

「あ、猫ちゃんだ。かわいい!」

道端で見つけた猫に、一目散に走っていく女の子。

「あ、◯◯君だ! キャーー!」

好きな男性アーティストを見つけて騒いでしまう女性ファン。

自分が好きなもの、かわいいものを見つけた人のやる気。行動力は目を見張るものがあります。この時、人は誰かに行動を強制されているわけではありません。好きだから動いているんです。

・好きなものを食べたい。
・好きな人に会いたい
・自分が好きな場所に行きたい。

これらは、自分がやりたくてやってしまう行動です。自分でやる気を出し続けられる。好きなことを考えるだけで意欲が湧いてくる。素晴らしい効果ですよね。ただ、内部的動機づけにも欠点はあります。

それは、自分のやりたい事にしかやる気を発揮できないところです。仕事はうまくいかないのに、趣味の分野でものすごい才能を発揮している人。こういう方は意外とたくさんおられます。

その才能を仕事で使えばいいのに。周りがそう思っていても、本人は仕事では能力を活かすことができなかったりします。自分の興味があることには成果が上がる。でも、興味のない事ではなかなか成果が上がらない。

やる気が出てくる仕組みが分かってきましたね。では、実際にやる気を起こすにはどうすればいいか。これについて考えていきましょう。

3.やる気を起こすには?

 ここからは内部的動機づけと外部的動機づけを使って、どうやってやる気を起こすのか。これを勉強をするためにやる気を出すというテーマでお伝えします。

・自分がやりたいことをやっているグループに入る
 人は良くも悪くも周りの影響を受ける生き物です。自分が勉強をしたければ、自分が学びたい分野を勉強している人と仲良くなる。これが一番です。

グループに所属し、声を掛け合ってお互いの勉強成果を確認。励まし合うことで一定のやる気を得ることができるのは想像がつきますよね。やる気のある人のグループに所属することで、自分のやる気は引き上げられていきます。

また、自分に対して好意的な人が多いグループであれば、きっと自分のやりたいことを応援してくれます。人は応援されることでさらにやる気が上がっていきます。良いことだらけですね。

挙げられる注意点としては、活発な活動を行っている人達のグループに入る必要があります。例えば、甲子園を目指して練習をしている野球チームと、目標もなく練習をしている野球チーム。自分が野球を真剣に学びたいなら、どちらに入ればいいか。皆さんは分かりますよね? 人の熱量は周りに影響を与えます。

やる気が出ないという方は、一度周りの人を観察してみましょう。あなたのやりたいことを、情熱を持って行っている人が周りに何人いるでしょうか。もしいなければ、新しい仲間探しから始めるのもいいかもしれません。

・場所を利用する
勉強したい。でも、家にいるとついついテレビや漫画に夢中になってしまう。そんな方にオススメしたいのが図書館です。皆さんは図書館が何をする場所かご存知でしょうか?

そう、読書や勉強をするところです。図書館で騒がしくする人はいませんし、みんな何かを学んでいます。人は周りの環境で影響を受ける生き物です。周りの人が勉強をしていて、テレビなどの娯楽がない環境。家じゃないので寝転がることもできません。結果的に勉強をするしかない状況が生まれます。

自分が勉強をする気持ちになる。そういう環境を用意すること、制限することも、やる気を起こす大切な要素になります。

・自分の好きなことをする
自分がやりたいこと、好きなことをしているとやる気が出る。これは内部的動機づけの説明でお伝えしたとおりです。好きなことをする時、人はやる気になる。ということは、好きな事とやる気になりたいものを結びつけることができれば、結果的にやる気になれるのではないでしょうか。

例えば、ダイエットです。あれも食べたい、これも食べたい。好きなものを口に放り込んだ結果、太ってしまった。そんな経験はありませんか。僕はあります(笑)。昔は欲求をおさえられず、何度か太ってしまった事がありました。

そんな時、僕は筋力トレーニングにハマったんですよね。それまでのダイエットは痩せるために動くだったんですが、筋トレにハマってからはカッコいい身体を手に入れるために動くという考え方になりました。

「痩せるために動く」と「カッコいい身体を手に入れるために動く」

この違い、皆さんは分かりますでしょうか。自分の中の目標が変わったんですよね。

痩せる身体を手に入れるために頑張るではなく、カッコいい身体を手に入れるために頑張る。もちろん、カッコいい身体を手に入れるのはモテたいからという欲求もありました。

自分が本当にやりたいこと見つけて、目標に取り入れる。これを行うことで、自分の中での痩せるという目標の優先度が高くなりました。目標の解釈を変える、認知を変えるだけで人はやる気になることができるんですね。

「あの人のためにキレイになりたい」

と思ってダイエットをするのと、

「とりあえず痩せたい」

と思ってダイエットするのでは、やっぱりやる気が変わってきますよね。自分のやる気を出すには、自分が好きなことを目標に結びつける。これが大切になってきます。

まとめ

 今回はやる気についてお伝えしました。何かをする時、必ず必要になるやる気。あまり深く考えたことがなかったという方も、これを機会にぜひ考えてみてください。

やる気が出る方法は人によって違います。

・ご褒美を目当てで頑張る人
・厳しい環境じゃないと頑張れない人
・自分のやり方にこだわって、自分が納得しないと頑張れない人

自分はどうやったらやる気が出るのか。まずは自分を観察することから始めてみましょう。自分が何をきっかけでやる気が出るのか。それさえ分かってしまえば、今後の自分の人生に応用していくことができます。

皆さんもやる気に満ち溢れた素晴らしい人生。

しっかりと目指していきましょう。




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