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オリックスの歴代監督インタビュー

#56 

地元・神戸の広報誌の仕事で
オリックスの監督を取材したことがある。
開幕前にシーズンに向けての抱負と
意気込みをインタビューするのだが、
2004年の近鉄との球団合併以降、
伊原春樹、仰木彬、中村勝広、コリンズ、
大石大二郎と、常勝チームとなった
今では考えられないけれど、
毎年のようにコロコロと変わる
新監督の取材を楽しみにしていた。
阪神・淡路大震災から9年経った、
2004年1月17日に伊原監督を取材した。
日本シリーズでクロマティのクセを見抜き、
伝説の走塁を演出した策士は紳士だった。
仰木監督にはインタビューの終わりに
「野茂やイチローのような原石はいますか」と、
尋ねると「う〜ん」と言い、言葉を待ったが
推しの選手の名前は聞かれなかった。
亡くなる半年前の取材だったが、
少し元気がなかったように思う。
お別れの会に参列させていただき、
1995年の優勝のお礼をお伝えした。
11年ぶりに現場復帰した中村監督は
「自分に気を使うことなく
そのエネルギーを他に使ってほしい」と、
この年、チームに移籍してきた清原和博の
言葉と心遣いに機微がある人物と評価した。
コリンズ監督はメジャー444勝の実績と、
相手を射抜くような目力に怯んだ。
「野球というスポーツと野球という
ゲームを心からリスペクトしている」
日本で結果を残すことはできなかったが、
メジャーの監督象を垣間見ることができた。
若々しい大石監督は監督というより、
いてまえ打線の切り込み隊長のイメージだ。
オールスターで9連続奪三振がかかった
江川の記録を阻止した話を聞きたかった。
そして、2010年に岡田監督が就任。
インタビューを楽しみにしていたが、
キャンプ中に選手の不幸があって
決まっていた取材が中止になった。
中学1年のとき、虎風荘の前で出待ちして
僕がもらったプロ野球選手第1号のサインは
ルーキーイヤーの彼だった。

今週の虎党の呟き😔

毎年監督交代ってどれだけ低迷しとるんや。


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