Xデザイン第4回:ビジョン


今回のテーマは、ビジョンを見つけること。

ビジョンとは・・・
・自分たちが心から達成したいと願っている未来像
・「公共(社会)の夢」として多くの人々を引き付ける力があるもの
・深い未来への追求と自分たちの信念に基づいてつくられているもの

「THE VISION あの企業が世界で成長を遂げる理由」江上隆夫著より

「ビジョン」は企業やプロジェクトのゴールを示すもの。ビジョンにはサービスを享受するユーザーのベネフィットを含んでいる必要がある。そして、このビジョンの下で計画やチーム編成、予算などが設定される。

つまり、グループワークでサービスを考えていく上で、ここが肝になる部分。ここを失敗すると、目標とするゴールが見えなくて、あとで何度もやり直したり、サービスが変な方向へ行ってしまいそう。もちろん、ビジョンを軌道修正していくことが必要な場面はあるだろうけど、大きく外れてしまうと後々が大変になる。

仕事でもプロジェクトに参加したりすることがあるが、「ビジョン」がよくわからない、何のためのプロジェクトなのかよくわからないケースが多々ある。というか、プロジェクトをやることが目的となっているんじゃないかと思うことも。(これは日本企業のダメなところあるあるなのだろうな…)

ビジョンになる言葉を見つける

今年度のグループワークテーマは「Withコロナ時代の生活」
事前課題として、チームメンバー各々の感じていたことを付箋にしたものに対して、上位下位関係分析を行っていた。この分析を行ったときに最上位ニーズとして出てくるユーザーの本質的欲求価値が、ビジョンの元となる部分。今回のテーマで言えば、コロナをきっかけに変わったことで気づかされたこと、行動の裏にある本質的な願い、希望のようなことをうまく見つけ出すこと。

上位下位関係分析をしてみると、ついつい抽象的な表現になってしまう。それに、欲張っていろんな要素を入れてしまいそう。ユーザーの気持ちや願いをうまく表現できるちょうどいい頃合いの言葉を見つける必要があるのだろう。それも出来るだけシンプルなのがいいように思う。正直、一番苦手な部分かもしれない。

そう言えば、本来ならば自分以外の人を観察して、インタビューしてという流れが入るのだろう。でも、今回は自分たちがユーザーインタビューの対象という形で、今のところ自分の考えばかりが入ってしまっているような…と前回の自分のnoteも振り返りつつこれを書いている。

それに今は、ユーザー視点から本質的欲求価値を探している段階。ここに、ビジネス視点として前回インタビューしたクライアントさんのアセットをいい感じに取り込んでいかないと。でも、会社視点になってはいけないのがまた難しいところ。

会社視点のビジョンになってしまわないためにも、これらユーザー、クライアントそれぞれの観察・インタビューから出てきたこと(石)を、一つ一つ積み上げるようにして石の山を作っていくのがいいのかな。だから「考える」というより「作業」になるのが理想的。と浅野先生の言葉を聞いて考えていた。


つづく。


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