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【まいぶっく34】「見立て」って おもしろい~おすしがふくをかいにきた

おすしの「ふく」って何だろう?

ページをめくると、そこは、長方形に切られた、たこ、えび、イカなどが、ハンガーにぶらさがっているお店の場面。

そうか、おすしの「ふく」って「ネタ」のことか。

さらにページをめくると、今度は「アイス」が「帽子屋」へ。
ふんふんなるほど、「アイスの帽子」というのは、こういうものなのね。

さらに、ページをめくると・・・・・
え? え? これは・・

人形や家具のミニチュアと一緒に置かれているものは、本物のウェハウスに板チョコ?!

あわてて ページを元にもどってみると、わっ、つまようじだ! スプーンだ!これは、洗濯ばさみ?

気がつけば、すみからすみまで 目をこらしている私。何か見つけられると 思わず声が出てしまう。

お皿、えんぴつ、定規、パンに野菜。
日常にあるものを、別のものに「見立て」たものがいっぱいの絵本。
何度、見返しても新しい発見ができる。
「見立て」っておもしろい。

作者は田中達也さん。NHKの朝ドラ「ひよっこ」のオープニングの映像で初めて名前を知った。青山美智子さんの本の表紙も 何冊か手がけられているというのも知っていた。

でも、こんなに楽しい絵本もつくられていたのね。

あんまり楽しいので、86歳の母に手渡したところ、とっても気に入ったようだ。何しろ、自分で購入しただけにとどまらず、仲の良い友達にプレゼントまでしたのだから。
年齢を問わず楽しめる絵本だと思う。

おすしがふくをかいにきた
      作 田中達也 
     2022年 白泉社


読んでいただき ありがとうございました。