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「緑の朝」レイ・ブラッドベリ(読書感想文)(*ネタばれ注意)

「緑の朝」は、レイ・ブラッドベリの
「火星年代記」に入っている、
ほんの数ページの短編。

「緑の朝」だけは、
何度も読み直した。
人生を変えた短編のひとつ。

2001年12月、31歳の
ベンジャミン・ドリスコル氏は、
火星に渡り、植物の種を蒔く。
地球で何もかもうまくいかずに
火星に移住したものの、雨が降らず、
やっぱり自分はどこにいてもダメなのだ、
と、失望する。
が、ある日、大雨が降り、朝起きると
火星の大地は緑にあふれかえっていた。
その朝、その緑、その思い。
神が、彼に与えた、人生の最高の
瞬間だと思った。

過去か未来か、あるいは、
パラレル・ワールドの
現在の私なんだろう。
ブラッドベリの描いた世界は、
きっと存在しているはず。
私は、その世界で、
火星に緑の木を植えているんだ。

Van Der Post 氏が、我が人生の師なら、
Ray Bradbury は、人生のひとつの指針。
予言者のようにさえ思える。

魂は、共鳴するのかもしれない。

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