「北斗 ある殺人者の回心」石田衣良さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
衣良さんの圧倒的な
筆力に、ダダ―ッ!と読みこんだ。
虐待を受けて育った北斗が
里親、近藤綾子に出会い、
初めて人間を信じることができた
のが、18才。遅すぎ。
で、そのわずか3年後に
綾子が癌で死んでしまう。
癌を治すという水(一本5万円以上)
の医療詐欺にあい、
その被害者の会が出来つつある。
それを死の間際に知った綾子。
北斗は、
綾子の死後、詐欺師殺害を
もくろむが、その事務所の
女性2人を殺してしまう。
不幸な偶然の連鎖。
裁判劇は、実に鮮やかで
素晴らしい。
北斗は、どんな大人になって
戻ってくるのだろうか。
とにかく、心理描写がすごい。
衣良さん、バンザイ!!
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