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理系クラスにいた私が高3の9月に文転して慶應義塾大学法学部政治学科に現役合格した話

2月になりましたね。受験シーズンです。私が経験したのはもう3年も前のことですが、それでも毎年この時期になると、大学受験の頃の記憶が鮮明に蘇ります。

とてもやかましいタイトルにしてしまいましたが、今回はドイツでの生活ではなく、これまであまり人に語ったことのない私の大学受験の経験について書こうと思います。


<慶應に行きたい>

高校3年生になる前の春休み頃には、自分の中で慶應義塾大学に行きたい慶應でサッカーがしたいという気持ちが固まってきていました。

部活の合間を縫って、1人で大学サッカーの会場に足を運んだり、早慶戦を実際に観に行ったり、慶應に進学した先輩に話を聞きに行ったりと、たくさん情報収集をして志望校を決めました。

<理系クラス>

私の通っていた國學院久我山高校は、中学3年生の出願の際に「理系」か「文系」かを決めなければいけませんでした。

当時の私は、将来どんなことを学びたいか、まだ決まっていませんでした。「理系から文転する人は時々いるけど、文系から理転は難しいよ」という話を聞き、自分の可能性を狭めない為に「理系クラス」を選びました。

学年が上がるに連れ、文系クラスと理系クラスの授業内容は大きく異なってきます。高校3年生の時は数学の授業が週に10時間化学や物理も毎日授業があり、社会科目の授業は一切ないというような環境でした。

<指定校推薦>

私の大学受験を語る上で欠かせないのがこの指定校推薦です。

幸い成績がよかったこともあり、私は指定校推薦を取ろうと考えていました。そして、理系クラスに所属していた私には慶應理工学部の選択肢がありました。とにかく、慶應に行きたかった私は理工学部を希望することにしました。

これは私の高校のシステムなのですが、毎年、指定校推薦希望者は高3の夏休み前にその旨を先生に伝えます。しかし、その年にどこの大学の指定校推薦の枠があるのかは、夏休み後に発表されるのです。

前年まで、慶應理工学部の枠が毎年あったため、自分の代でも大丈夫だろうと思っていました、、、。

<一般受験に切り替え・文転>

そして夏休みが明けた9月の初旬、担任の先生に廊下に呼ばれ、今年は慶應理工学部の指定校の枠はないと告げられました。

一般受験するしかなくなってしまったのです。

もし、万が一のことがあって指定校がダメだったら、文転して一般受験しようというのはあらかじめ自分の中で決めていたので、私はこの日から正式に文転しました。


<受験勉強>

それから私の壮絶な受験生としての生活が始まりました。

と言っても、部活を引退する11月頃までは週6日練習のある環境だったため、とにかく勉強の質を求めました。

一日のスケジュールは大体こんな感じでした。

5:00 起床
6:00〜7:30 登校
7:30〜8:30 自習
8:30〜16:00 学校
16:00〜19:00 部活
19:00〜20:30 下校
20:30〜21:30 夕飯、風呂etc
21:30〜24:00 勉強
24:00 就寝

今、振り返ると懐かしいですが、正直、2度とこの頃には戻りたくないです。それほどキツかった記憶があります。常に眠くて、時間に追われている感覚がありました。


私は通学時間が片道約90分あったので、その間も貴重な勉強時間でした。英単語や世界史の一問一答を進めていました。学生が電車内で勉強しているのは日本ではよく見る光景ですね。ドイツでは一度も見たことがありません。(笑)

一番きつかったのは授業のない世界史を一から全て学んだことです。世界史の先生にお願いをして、部活のない月曜日の放課後に個別指導をしていただいたりもしました。

文系クラスの人たちはとっくに教科書を全て終わらせ、細かい暗記をしたり、過去問を解いたりしているのに対し、自分は教科書一周すらもしていない。という焦りもありました。

しばらくは模試でも世界史は半分以下の点数しか取れていませんでした。

また、慶應大学を受験する上で特徴的なのが「小論文」の存在です。

小論文の書き方も知らない状態から、まずは書き方を学びました。その後、今度は国語の先生のところへ行き、過去問の添削をお願いしました。

11月頃に添削してもらった慶應法学部の過去問にデカデカと赤ペンで「もっと本を読め」と書かれていた時は衝撃を受けたのを今でも覚えています。

それまで、昼休みは5分で昼食を終え、自習室にこもっていましたが、それからは図書室に行って本を漁るようになりました。

英語は比較的早めに過去問を解き始めて、おそらく過去問20年分くらいは解きました。英語力を上げたいのであれば、もちろん、違う勉強法になると思いますが、私の目的は慶應大学に合格することだったので、過去問を解き、丁寧に復習をするという方法はとても理にかなっていたと思います。長文を読むスピードが遅いのが課題だと感じていた時に「音読をすると良い」というアドバイスをもらったので、毎日音読をしたりするなど、常に自分の目標に対する現状の課題を客観視して課題克服に取り組むようにしていました。

余談ですが、上述したように、私は理系クラスにいたため、このような受験勉強をしながら、毎日ゴリゴリの理系の授業を受けていました。もちろん定期テストも普通に受けました。なので夏休み以降は少し成績が下がってしまいました。😅

<慶應法学部・経済学部合格>

結局、本番までに受けた数多くの模試のほとんどが慶應法学部E判定でした。


が、、、


無事、第一志望の慶應法学部政治学科に合格することができました。


ちなみに、数学を使って受験した経済学部も合格しました。

<大切なこと>

何のために私はこんなに必死になって勉強したのでしょうか。

受験勉強中に、中学の親友がプロに内定したのを知り、「自分は毎日勉強ばっかり、何をしているんだ」と思うこともあったが、どうしてそれでも頑張れたのでしょうか。


「全てはサッカーのため。」


「慶應でサッカーをするという思いを叶えるため。」


この気持ちが誰にも負けないくらい大きかったからこそ、私は大学受験に置いて成功体験をつかむことができたのではないかと考えています。


サッカーや受験に関わらず、何かをする上で、この「何のために頑張るか」という問いはとても大事なものだと思います。

自分の中でその目標に向かって努力するという行為にどれだけ価値を生み出すことができるかで人間の努力のキャパシティは変わってきます。

簡単に言うと、「思いが強ければ強いほど頑張れる」と言うことです。


異国に来て約一年。その約半分がロックダウンと言う状況で、まさに今「自分の思いがどんなものなのか」試されているようです。


「思いが強ければ強いほど頑張れる」という言葉を常に頭に入れ、この長いトンネルを抜けた後、多くの成功体験を積み重ねていけるように、今を大切に過ごします。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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