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USCPA合格後の転職活動の結果

こんにちは。イルカです。
今回はUSCPA合格後の転職活動について書かせていただきます。

筆者のスペック

note初投稿の際に記載しましたが、転職活動を開始した当時のスペックを書かせていただきます。

  • 中堅大学卒(文系)

  • 経理経験1年(非上場企業)

  • TOEIC855点 (英語は読み書き程度)

  • 日商簿記3級、2級

  • USCPA全科目合格者

  • 20代後半

上記について少し補足します。まず出身大学はMARCH未満で偏差値50程度です。
職歴については、中小企業1社で営業職を数年、経理職を1年経験しています。
TOEICについては元々英語のポテンシャルがあった訳では無く、試験対策を徹底的に行って取った点数なので、英語力は大した事はありません。
そんな感じで別に地頭も良くなく、英語も元々得意では無いので、USCPAを全科目合格したことは奇跡だと思っています。
では次にこのようなスペックの人間が転職市場でどのような評価をされるのかを書いていきます。

転職活動の内容

転職活動の結果

はじめに以下が転職活動の結果です。

活動期間:2〜3ヶ月
応募企業:日系大手企業
応募数:16社
書類通過:11社
一次面接通過:3社
内定:1社

最終的には日系大手メーカーの経理職の内定をもらいました。
「内定出たの1社だけかよ」と思われるかもしれませんが、1社の内定を貰った時点で選考中の数社は辞退しています。
応募した会社については、大手企業→中小企業の順で応募していく予定で、大手企業に応募している段階で内定が出たので中小企業に応募はしておりません。
また、USCPAに合格して監査法人に転職される方も多いのですが、僕は監査法人は1社も受けませんでした。理由については後ほど書かせていただきます。

選考の通過率と詳細

まず、中途採用の流れとしては、書類選考(+適性検査)→面接(2~3回)→内定という流れになります。新卒採用と比べて面接の回数が少ないので、1次面接を突破するのが鍵になります。

選考の通過率については、転職活動を開始する前は「書類選考の段階で30%くらい通れば御の字かな」くらいに思っていましたが、予想以上に書類が通過して、驚きと嬉しさが混ざったような感じでした。働きながら転職活動していたので「面接日程の調整が意外と大変!」という嬉しい苦労もありました。
また、僕はUSCPAを受験する前に一度だけ転職活動をしています。その時は経理経験無し、簿記2級保有という状態だったので、中小企業どころか零細企業の書類すらなかなか通りませんでした。その経験があるので「資格の力は凄いな…」と本当に感動しました。
ただ、面接選考に移ると状況は一変します。
書類通過後、最初の面接となったのは某大手調味料メーカーでした。
食品メーカーの中では高給ホワイト企業で知られるので、倍率は相当高いのは予想していましたが「1次面接だから当たり障りのない事を聞かれるのかな」と思い、基本的な質問の返答だけ用意していました。
そして面接が始まり自己紹介を終えると、「今まで経験したプロジェクトで苦労した点とそれを改善した方法を教えてください」といきなり面接官から本格的な質問が飛んできました。僕は準備不足で全く的を得た回答をできず、その場で落ちるのを確信しました。
数日後、予想通り転職エージェントから不採用通知が届きました。
正直、大手企業の選考を舐めていました。やはり大手だと他の応募者のスペックは高く、その中で差別化する必要があるので、しっかりと対策する必要があるのだと実感しました。
そんな感じで出だしは非常に悪かったのですが、何回か面接を受けていく内に徐々に慣れてきて、大体の質問にはスムーズに答えられるようになり、無事に内定にたどり着きました(面接は慣れが本当に大事です)。
また、面接で一番多く聞かれたのは「なぜUSCPAに合格して日系企業に応募したのか?」という質問です。
基本的に日系企業の会計基準はJGAAPかIFRSを採用しているところが多いので、たしかに自分が面接官だったら気になるよなと思いました。
ちなみにUSGAAPを採用している日系企業にも応募して書類は全て通過したのですが、内定後だったので選考を辞退しました。
また、経理職は資格よりも経験値が重要視されるので、非上場企業の経理職を1年のみ経験という僕の経歴も面接の通過率を下げる要因となったのかと思いました。

転職活動の軸

僕は日系事業会社の求人のみ応募をしていました。
USCPAを合格された方は外資系企業、監査法人、コンサル等に転職することが多いので、僕のような人は珍しいかもしれません。
ではなぜ、日系企業に絞って転職活動をしたのか。
それは、自分の会計知識や経験値、語学力に自信が無かったからです。
(すごいネガティブですよね…)
でも実際USCPA全科目合格者といえど、会計の知識はFARとBECの一部のみしかありませんし、英語を使って仕事をできるかと言われても微妙ですし、上場会社の経理経験も無いので監査法人で働くのもあまりイメージできませんでした。
そして何より資格を生かしてバリバリ働いていきたいというよりかは、大手ホワイト企業で無理なく働きたいという気持ちが強かったです。
USCPAも一応会計士資格なので、監査法人という選択肢も考えましたが、僕としては監査法人で働いても、数年勤めた後に事業会社で働くというてキャリアプランしか想像できなかったので、それなら初めから事業会社で働いた方がいいなという考えでした。
また、会計知識も浅く語学力も無い自分が監査法人で働いたとしても、日本の公認会計士と比べたら何のバリューも発揮できず、苦しむだけだと思いました。
(そもそも監査法人に採用されるか分かりませんが…)
ですので、僕にとってUSCPAという資格は、それを生かしてバリバリ働きたいというよりは自分の転職市場での価値を上げ、大手企業に入社するためのパスポートのようなものでした。

転職活動後

現在は転職後の会社で働いていますが、海外関連の経理業務を行なっています。想像以上に語学力は求められますが、これも勉強と思い必死に食らいついています。今回初めての転職だったので、入社するまでは不安や緊張は結構ありました。こういう感覚は新卒入社以来だったので、とても新鮮でした。
新しい環境に慣れるまでは大変でしたが、大手企業に入って感じたのは前職の中小企業と比べて社員の能力の平均値が高く、さらに人柄が良い人の多さです。
そういう点ではとても働きやすく、給料についても前職よりも大幅に上がったのでモチベーションも保ちやすいです。
ですので、この先まだどうなるか分かりませんが、僕としては転職して良かったと思っています。

まとめ

今回は転職活動の内容と結果について書かせていただきました。
USCPAを合格している多くの方は既に大手企業で働いていて、そこからキャリアアップをするので、僕みたいなタイプは「こんな人もいるんだな」程度で見ていただけると幸いです。
また転職活動の感想としては、思ったより時間や労力がかかるので大変でしたが、転職するしないに関わらず現在の自分の市場価値を知れるので、やって良かったという感じです。
自身の経歴やスキルを客観的に見ればある程度の市場価値は分かりますが、実際に書類応募や面接をすると、現在の業務が他社ではどのように評価されるか知れるので仕事のモチベーションにも繋がると思います。
転職活動の軸や詳細で書き忘れましたが、僕は20代という年齢も経理経験の浅さを補ってくれてたのかと思っています。
30代での転職活動となるとやはり経験値は求められるので、また違った作戦で転職活動を行なっていたと思います。
ただUSCPAという資格は、僕のような経歴の人間ですら市場価値を押し上げてくれたので、本当に夢のある資格だと思います。
合格するまではとても大変でしたが、合格後はそれなりの見返りもあるので、頑張って勉強して良かったと思います。

今回はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
現在USCPAの勉強されている方の少しでもモチベーションになれば嬉しいです。


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