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高校生の探究意欲をドカンと引き出す?ワクワク見つけ授業術

 一般社団法人CAP高等学院の代表理事をしています佐藤裕幸です。CAP高等学院は広域性通信制高校である鹿島山北高等学校と提携しているサポート校で、高校卒業に必要な単位を所属する生徒さんに最適な形で取得をしてもらうためにサポートをする一方、時間割がないオンライン上の学校にすることで、生徒さんの情熱と才能を解き放ち、自分の在り方を考えてもらっています。


「どんな探究してみたい?」という“問いかけ”はつらくない?

 突然ですが、「どんな探究をしてみたい?」と先生方が尋ねられたら、パッと答えられますか?恐らく僕は答えられないと思います。
 しかしながら、学校の授業や課外活動などで探究学習を始めるとなると、生徒たちに「どんな探究をしてみたいか?」尋ねることから始めていませんか?
 実際に、生徒たちが「どんな探究をしてみたいか?」尋ねられたら、

  • ぼんやりとした興味はあるけど、具体的に何を研究していいのかが見つからない

  • 何を研究したいのかもわからないのに、参考文献を集めてみろとか言われてもちょっと...

  • 日頃さまざまなことに関心はあるものの、そこに特に疑問を感じることはほとんどない

  • 疑問をあまり感じることがないのに、“問い”を立てろと言われても、どんな“問い”を立てたらいいのかわからない

  • 周りが楽しそうに探究しているのを見て焦っちゃう

  • そもそも探究テーマを決めるって難しすぎ!

なんてモヤモヤを抱えてしまうのではないでしょうか。
 しかしながら、実は探究したいことが、生徒の中にしっかりと眠ってることは間違いありません。それを引き出すのが教員の腕の見せどころ!ということになるのでしょうか。

教員が最初にすることって何?

 そこで、まずは教員がすることとして、

  • 生徒一人ひとりと対話を重ねて、興味のツボをグイグイ掘っていく

  • 生徒がワクワクするような問いを投げかけて、生徒と一緒に思考の冒険に出かける

  • 生徒が失敗を恐れず、チャレンジ精神を育てる環境を作る


そうすることで、生徒の目が少しずつ変化していくことに気づくはずです。
 ここでまた、新たな疑問が生じます。

  • 興味のツボをどうやって掘っていくのだろう?

  • 生徒がワクワクするような“問い”ってどのようなものだろう?

  • 失敗しないようにするのと、失敗を恐れないようにするのでは何が違うのだろう?

 つまり、生徒たちに探究活動をしてもらうためには、まずは先生方こそが「探究とは何か?」を知る必要があるということです。

「探究とは?」について考えてみる

 では、どうやって「探究とは何か?」を考えてみればいいのでしょうか?少し私自身が最近探究し始めていることを例にしてみます。

 私は今年の夏頃、午前中いっぱいずっとだるい感じが抜けない日々が続いていました。単なる夏バテなのか、どこか体に悪いところがあるのか、原因は不明でした。実際に病院で検査もしてもらいましたが、特に異常は見つかりません。多少睡眠不足もあったかもしれませんが、そこを解消しても状況はあまり変わらず...
 しかしある時、ふと一つの問いが思い浮かびました。
「ここまでの自分の生活の中で変えていないのは何だろう?食事って見直したかな?」
その瞬間、僕の頭の中で何かがつながった気がしました。体調不良と食事、運動とか睡眠とか…。そこから、私の体調不良に関する探究が始まりました。
(ちなみに体重は10kg減って、130あった血圧が100〜110にまで下がりました)

 探究には正解がないとよく言われます。とは言え、自分なりの正解を見つけようとするものでもあります。だからこそ、どこかでワクワクする問いを持って、未知の世界に飛び込む必要があります。 そういう体験を先生自らすることで、その先に、生徒たち一人ひとりの唯一無二の宝物が見つかる手掛かりになるのかもしれません。

最初に投げかけてみたい“問い”

  • 好きなこと、得意なことは何か?嫌いなこと、不得意なことは何か?さらに、好きだけど不得意なこと、嫌いだけど得意なことなど組み合わせを変えてみたらどうなるか?

  • これまで最も楽しかったことは何か?怒ったことは何か?悲しかったことは何か?嬉しかったことは何か?自分の感情のあらゆることについて考えてみたらどうか?

  • 日常生活の中で気になることは何か?旅のようないつもと違う非日常的体験の中で気になったことは何か?

  • もしも〇〇だったら、どうなると思う?

 このように、自分の心の奥を覗き込むような問いを探してみましょう。そうすれば先生方も、その問いを膨らませて、生徒たちと一緒に探究をすることもできるのではないでしょうか。
 そして、先生方こそ怖がらずに一歩踏み出して、探究の道を切り拓いていきましょう!


※このブログは、あくまでも探究のヒントです。正解ではないので、自由に自分なりの探究スタイルを見つけてみましょう!もしもっと知りたいことがあれば、コメントやシェアで教えてください!一緒に探究の旅を続けていきましょう!

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