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仮面ライダー×仮面ライダーオーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦 CORE 主題歌“HEART ∞ BREAKER”に見る「AI 時代の本質」

 一般社団法人CAP高等学院の代表理事をしています佐藤裕幸です。CAP高等学院は広域性通信制高校である鹿島山北高等学校と提携しているサポート校で、高校卒業に必要な単位を所属する生徒さんに最適な形で取得をしてもらうためにサポートをする一方、時間割がないオンライン上の学校にすることで、生徒さんの情熱と才能を解き放ち、自分の在り方を考えてもらっています。

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 僕はロックミュージシャンであり、俳優でもある吉川晃司さんのファンで、今年デビュー40周年を迎えられることから、ついにファンクラブにまで入ってしまいました。
 彼のライブにも6年くらい前から観に行くようになり、昨年9月2日に日本武道館でのライブ「KIKKAWA KOJI Premium Night “Guys and Dolls”にも行きましたし、その前の「KIKKAWA KOJI 2022 - 2023 “OVER THE 9”」は、郡山、仙台、名古屋、日本武道館(2 days)の5回足を運びました。
 40周年ライブは今から本当に楽しみです。


仮面ライダー×仮面ライダーオーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦 CORE 主題歌“HEART ∞ BREAKER”

 その吉川晃司さんが2010年12月に公開された「仮面ライダー×仮面ライダーオーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦 CORE」に出演され、同じミュージシャンの大黒摩季さんとユニットを組んだ“大吉”で主題歌「HEART ∞ BREAKER」をリリースされました。昨年の日本武道館でのライブ「KIKKAWA KOJI Premium Night “Guys and Dolls”でもセットリストに入り、大黒摩季さんと熱唱していた姿は、めちゃくちゃカッコよくて、今でも鮮明に思い出されます。
 今回はその「HEART ∞ BREAKER」の歌詞で「もしかして、今の“AI時代”の本質を歌ってない?」と直感的に感じたので、歌詞を紹介しながら、徒然なるままに書いていきたいと思います。

ChatGPT や Bard を使いながら感じること

 最近は、生成AIのChatGPT や Bard にさまざまなアイディア出しを手伝ってもらっています。note を書く際のタイトルや文章構成、企画書の原案、講座の概要など、かなり利用頻度が高くなっています。
 こちらの指示の出し方次第では、相当優秀な秘書で、「僕がしなくてはいけないことはどんどん減ってきているな」と使いながらいつも感じています。同時に、“自分の存在意義とは?”と常に問われているように感じています。
 これまでなら、文献等を調べたいときは、一つひとつ検索エンジンに入れて、関係しそうなことを一つずつ確認しなくてはいけなかったですが、今では、関連する複数の文献や記事などを一気に提示してくれますし、提示された記事の要約まで簡単にできてしまいます。出典元も提示してくれるので、本当に楽です(もちろんその情報が正しいかを精査する必要はありますが…)実際、ようやくされた内容を見ると、「別にこのまま掲載してもいいんじゃないの?」とすら思えてしまうことすらあります。
 仮に、そのまま掲載するとなれば、もはや自分の存在の必要性はなくなります。ハリウッドで全米脚本組合がAI利用に関してストライキを起こした理由も頷けなくはない感じです。

5年前から感じていたAIによる代替の予兆

 2019年に経済産業省実証事業「未来の教室」に参加したのをきっかけに通信制高校サポート校・CAP高等学院を立ち上げましたが、そのプレゼン資料を作成しているときに、2つの記事と出会いました。1つ目は2018年に出された「アイドル自動生成AIを開発」、2つ目は2019年に出された「マイクロソフトが他言語でスピーチするホログラムを開発〜最新AI技術を活用して流暢な日本語を話す」です。
 この2つの記事を目にしたときに、「自分好みのアイドルを生成し、ホログラムでクラスメートを空間内に生み出し、教え方の上手い国内外の教員の授業を全て日本語にした上で、自分好みの先生を作り上げたら、もはや生身の先生も学校もいらないんじゃないの?」と恐怖感を覚えました。
 そして2024年。今まさにそれが現実のものになりつつあります。しかも5年前に感じた以上に洗練された形で…

日常の至る所にあるデジタルテクノロジー

 地元の大手スーパーに買い物に行けば、商品で溢れている売り場の細い通路をお掃除ロボットが淡々と床の拭き掃除をし、回転寿司チェーン店では、お寿司を自動でテーブルまで運んでくれます。テレビをつけてニュースを見れば「AIによる自動ニュースの読み上げ」が普通となり、アナウンサーが話しているのでは?と思うくらい違和感がない。これは確かに「AIに仕事を奪われる」と感じざるを得ません。そしてこれらのことは、もはや最先端というわけではなく、“ヤバい”くらいのスピードでごく日常になってきています。
 こうなってくると、情報やサービスを受け取るだけならば、AIやロボットだけで十分です。
 つまり…本質的に
          人でなければならない理由
が次々と消えていくことを示しているように思われるわけです。

表面的な“いいね”を求めて承認欲求を満たす恐怖

 少し前から、InstagramやFacebookの投稿を減らしながら、投稿の内容をシフトチェンジし始めました。どちらもそれほど多いフォロワーがいるわけでもなく、自分の投稿が他人に大きな影響を与えているとも思っていなかったので、新しいチャレンジをしてみたいと感じていたからです。
 SNSの投稿も最初は、自分の思いみたいなものを中心に投稿していましたが、少し“いいね”の数が増えてくると、「もっと“いいね”を増やしたい!」と思うようになり、誰も期待なんかしていないのに、勝手に「もっと期待に応えなくちゃ!」と思うようになっている自分に気づきました。
          「大勢の人に承認されたい!」
という欲求が先行するようになってきていたのです。
 しかしながら、そんなことに僕が存在している意義など見出せるわけもありません。別に僕でなくても他の誰かが投稿できるとも感じました。
 そうなると、投稿することにもちょっとした恐怖を感じました。ですから、SNSに少し距離を置きつつ、もっと別な形で投稿できないかと考えるようになりました。

微妙に異なるニーズと存在感

 正確に言えば、通信制高校サポート校は所謂“学校”ではありません。ある意味、サポートを提供している学習サービスです。生徒が生徒が入校しないと授業料は発生しません。そうすると、どうしても生徒を確保するために、「生徒や保護者のニーズに応えなくてはいけない」という発想になりがちです。
 提携している鹿島山北高等学校には実に数多くのサポート校が存在し、他の通信制高校も含めると、全国のさまざまなところにサポート校が存在しています。
 数多くのサポート校の中で、「生徒や保護者のニーズに応えること」を目指したら、果たしてどうなるでしょうか?差別化を図るといっても、ニーズだけを考えて生み出すサービスは、仮に「これはまだどこもやっていないいいサービスだ!」と思って開発したサービスも、ちょっと世間に認知されれば、あっという間にパクられ、すぐに古いものになってしまいます。お客様としての生徒や保護者のニーズは増えるばかり。新しいニーズをコンテンツ化し、それを情報として発信することは、実は
          生成AIが現在していること
とあまり変わりがないということになります。つまり、僕はこの世界で何者でもない存在と感じてしまったのです。
 では、
     何が求められているかではない、僕自身が何を求めるか?
     僕が佐藤裕幸として存在するためには?

を考えたときに、大吉の“HEART ∞ BREAKER”の歌詞が頭によぎったのです。

大吉“HEART ∞ BREAKER”歌詞

DON'T WORRY 傷ならば癒える STAND UP TO GROW
NO HURRY 胸に燃えるような CORE があれば
(中略)
DON'T WORRY 力はある方がいい LET'S JOIN OUR FORCE
NO HURRY 心が通じ合う CORE がいれば

大吉“HEART ∞ BREAKER”

 歌詞の中で出てきている“CORE”という単語。「芯」とか「中核」、「中心」、「磁心」、「核心」などという和訳が出てきます。
これらの訳語から「胸に燃えるようなCOREがある」を解釈すると、この場合の“CORE”は「信念」と言い換えることができ、「心が通じ合うCOREがいる」を解釈すると、「大切な人や仲間など自分にたくさん関わってくれる人を大切にする」と解釈できるのでは?と勝手に思えてきたわけです。
 生成AIを使えば使うほど、自分の身の回りがデジタルテクノロジーで溢れれば溢れるほど、自分の中に強い「信念」が必要となり、大切な人たちを大切にし、そしてその人たちに大切に思ってもらえること、こそが本当に大事なのではと思えるようになってきました。
 “HEART ∞ BREAKER”がリリースされたのも、映画の公開と同じ2010年。今の状況を予測して歌詞を書いていたとしたら、大黒摩季さんはスゴイ!!

改めて僕が通信制高校サポート校をする意味

 僕が立ち上げた通信制高校サポート校・CAP高等学院は、2019年に経済産業省「未来の教室」実証事業に参加した際に、僕と高校生2人と大学生1人の4人で立ち上げた“KAKINE BREAKER”が始まりです。別に“HEART ∞ BREAKER”とかけてネーミングしたわけではないのですが(実際この名前を考えてくれたのは高校生なので…)、それにしてもなんともいえない運命みたいなものを感じてしまいます。
 この“KAKINE BREAKER”プロジェクトは、「高校生と社会の間にある(と勝手に思われている)垣根を壊し、高校生と社会がシームレスにつながる」ことをミッションに活動をしました。
 それを形にしたイベントが、当時まだ六本木に本社があった 経済ニュースメディアNewsPicksで開催した「高校生×大学生×社会人 オフラインによる究極の“才能と才能の物々交換”実証実験」でした。

 このイベントでは、高校生、大学生、社会人関係なく、自分たちの思いを語り合い、お互いの才能を認め合うものでした。満足度も高く大好評でした。
 このイベントの後、参加した多くの方々から「これって佐藤さんだからできたことだね!本当に楽しかった」と声をかけていただいた時、参加してくれた仲間や、わざわざ福井や地元福島から駆けつけてくれた高校生、快く会場を貸してくれたNewsPicksコミュニティチームの皆さんには感謝しかありませんでした。
 このイベントは本当に僕だからできたことかはわかりませんが、あの時のことを改めて振り返ると、「自分が所属しているコミュニティのメンバーにとっての“居場所”になること」が僕にとっての“使命”であり、僕の“CORE”を守りたいと感じたことが、今のCAP高等学院につながっているのだろうと核心しました。

最後に…

 同じ“HEART ∞ BREAKER”の歌詞にある次の言葉を引用して、締めにしたいと思います。

君は幸せか?
夢はもう見つけられたか?
そこに愛はあるか?

大吉“HERAT BREAKER”

※もしもっと別な話を読んでみたいと思ってもらえたのであれば、ぜひいいね!コメント!シェアをしてみてください!もっと詳しく、もっといろんな話を私自身も書きたくなるはずです。 




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