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高校生×大学生×社会人 オフラインによる究極の“才能と才能の物々交換”実証実験第一弾報告レポート

December 1th, @NewsPicks Roppongi

皆さんこんにちは。12月1日(日)午前9:00〜12:00 トライセブンロッポンギにあります、NewsPicks Roppongi で開催されました高校生×大学生×社会人 オフラインによる究極の“才能と才能の物々交換”実証実験第一弾について、レポートをお届けします。

因みに僕はNewsPicksの社員ではありません。福島県にあります学校法人石川義塾という中学校・高等学校で数学を教えている一教員です。

では、何故一教員、しかも東京ではなく、福島県のしかも過疎化指定地域にもなっている町の人間が、東京しかも六本木のど真ん中で、変わったイベントをすることになったのか?その辺から話していきます。

僕はNewsPicksの有料会員です。会員になったきっかけは、“落合陽一氏”。NewsPicksあるあるかもしれません。3年前、落合氏が教員向けのコンテンツの基調講演を動画で見たとき、「僕よりも20歳も若い人がこんなにも真剣に教育のことを考えている。僕は一体どうなんだろう?」とショックを受けてからというもの、検索しまくっているうちに、NewsPicksに辿り着きました。

その後、WEEKLY OCHIAIをスタジオで観覧したいと思うようになり、今では立派な“アカデミア会員”です。

NewsPicksのアプリ上では、様々なニュース記事に対して、コメントができる機能があり、コメントをする人たちを“Picker”と言います。中にはPro Pickerと言われる様々な分野のスペシャリストが、記事の内容をわかりやすく解説までしてくれます。

僕は、最初記事やコメントを読む所謂“ROM専”でしたが、教育問題やテクノロジーに関する記事について少しずつコメントを書くようになり、何となく“Picker”の仲間入りをしていった感じです。

そんなことをなんとなく続けていた1年前に、一つの記事に出会います。「12月14日(金)ピッカー感謝祭200名ご招待【エピソード募集中】」https://newspicks.com/news/3452458?invoker=np_urlshare_uid2854656&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare&utm_source=newspicks

特にフォロワーも多いわけでもなく、「いいね」がそれほどつくわけでもないのですが、その頃、担任をしているクラスの生徒たちに、毎朝yahoo!ニュースなどから気になる記事をPick upし、コメントをつけてポートフォリオに残すというNewsPicks ごっこをしていたので、「高校生おっさん化計画」と題して、「はじまりはNewsPicks」というエピソード募集に応募してみたところ、運良く、当選してしまったわけです。

そして、ピッカー感謝祭当日。2分間の持ち時間でエピソードを話し、何人かの方と知り合いになり、またNewsPicks さんのスタッフの方とも名刺交換をさせていただきました。

そのような中、ダメもとで「勤務校の中学生や高校生にNewsPicksを体験してもらって、本当にニュースを面白く感じてもらえるような企画をしたいのですが、企業見学とかお願いできないですか?」と話したところ、どうやらその方は重役さんだったらしく、「面白いですね。僕たちも今高校生とかに非常に興味があって。いいですよ」と。その後何度かやりとりをして、今年の3月、NewsPicks 本社企業見学が実現しました。

見学ツアー後、ツアーに参加した中学・高校生に変化が現れます。これまで出会ったことのない大人と出会い、自分の将来を見つめ直す生徒が出てきたのです。ツアーに参加したのは20名でしたが、その中の一人が「自分は本当に海外で働く医師になりたいのか、確かめたくなりました」と帰りのバスの中で話してきて、翌日には色々調べて、7月に1ヶ月間、タンザニアの医療ボランティアに参加しました。また、もう一人の生徒は、人間関係に疲れていたこともあり、「自分のコミュニケーションの取り方をしっかりと見つめ直したい。」と思うようになり、現在カナダのバンクーバーに留学しています。さらには、ツアーには参加しなかったものの、参加した同級生に話を聞き、刺激を受け、ソフトバンクの方に紹介をしてもらい、植物工場や農業法人を訪問、インタビューなどをする生徒まで出てきました。これまで出会ったことのない大人と出会うことで、これほどまでに価値観が変わる生徒たちをみて、「本当に必要な教育はこういうことなのかも...」と確信している僕がそこにはいました。

その後はNewsPicks との関係は、ユーザーとしてイベントに参加したり、WEEKLY OCHIAI観覧したりという日常に戻っていました。

その一方で、縁があって、経産省実証事業「未来の教室」に去年・今年と関わることになり、今年は教員のリカレント教育として、HeroMakersというアントレプレナーシップを用いた合宿型の研修に参加しました。そこで様々な取り組みをしていく中で、高校生が自分の周りにいる大人によって将来の選択肢が決まることを改めて実感し、これを形にできるプロジェクトを始めたいという思いに駆られ、高校生2人と大学生1人の計4人で“KAKINE BREAKER”というプロジェクトが始まります。

何度かオフライン・オンラインでミーティングを重ね、少しずつ形が見えていく中で、9月13日、またもNewsPicksによって、大きく物事が動き始めます。

NewsPicks の取締役である坂本さんが、日頃の感謝を込めて全国を廻ってPickerさんのお話を聞くという企画があり、9月13日に仙台では開催されました。その中で、コミュニティチームのスタッフである阿部さんと今僕たちが進めているプロジェクトについて、実証実験をやろうと思っていると話したところ、「それ、ウチのスタジオ使ってやってみません?協力できると思います。」と天の言葉が舞い降りてきたのです。

そして、messengerで二度ほどやりとりをし、12月1日に開催する運びとなりました。

だいぶ前置きが長くなりましたが、そもそも「高校生×大学生×社会人 オフラインによる究極の“才能と才能の物々交換”」って何?という話ですが、NewsPicks さんの企業訪問で劇的に変わった高校生を見て、出会う大人で高校生の未来は変わると確信した僕は、「もし、高校生や大学生が社会人とまともに話す機会が作れたら、きっと面白いことが起こるはず。でも実際は、なかなかそんな機会はない。きっと高校生から大学生、社会人の間には様々な垣根があると思い込みが支配しているのでは?だったら、その垣根をぶっ壊すコミュニティを作ってしまおう!」と考えました。そして、その仮説を実証すべく、今回の企画が生まれたわけです。

この企画をうまく行かせるには、参加してくれる社会人の人材が重要と考えた僕は、最近2年間で知り合った、特に個性的な人たちに声をかけまくりました。その結果、10名の方に賛同して頂き、参加していただくこととなりました。その中に一人には、NewsPicks のPro PickerにもなっているLife is Tech! の讃井さんも含まれています。

そしていよいよ当日。参加してくれた高校生は、僕の勤務校の生徒も含めた15名。そこに大学生3名と、観覧者として、教員が3名、保護者3名、中学生1名と30名上の方がNewsPicks Roppongi スタジオに集まりました。

正直段取りは十分と言えるものではなく、社会人の方々にはファシリテーション的なことをお願いしてしまいましたが、参加してくれた高校生たちのモチベーションが半端じゃなく、3時間はあっという間に過ぎていきました。

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通常このようなイベントでは、大人が一方的に話すことが多く、高校生が聞き手に回って「ためになった」で終わってしまうことがほとんどですが、今回はむしろ高校生が積極的に話をし、これほどまでに高校生や大学生、社会人の会話がスイングするんだ!とびっくりしてしまうほどの盛り上がりで、参加した全員が「時間が足りない!!」と声を揃えていうほどの盛況ぶりでし

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このような企画を今後は事業レベルにまで持っていきたいと思っています。ただ、とても有意義な時間ではあったものの、まだまだ課題は山積していることも間違いありません。アンケートを参考にしながら、反省と仮説を繰り返し、年度内にもう一度実証実験を行い、実現に近づけたいと思っています。

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