ミドルリーダー🚩|成果も失敗も分かちあう(菜根譚)
こんばんは。読書の秋ですね📚
中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。
(今日の言葉)
完名美節は、よろしく独り任ずべからず。些かを分かちて人に与うれば、以って害を遠ざけ身を全うすべし。辱行汚名は、よろしく全く推すべからず。些かを引きて己に帰すれば、以って光を韜み徳を養うべし
(言葉の意味)
良い評判は独り占めをしてはいけない。少しは人に分け与えれば、災難を避けることができる。
また、悪い評判は全て人に押し付けてはならない。少しは自分にも責任を被せば、人徳を養うことができる。
あからさまにやりすぎると狡猾な印象を与えてしまいますが、基本スタンスはこうあるべき、という内容です。
組織が良好な状態を分かちあう
組織のリーダーは部署の成果が便ち自分の評価につながるため、自分の指示、指導の結果、成果が得られたと思いがちです。
もちろん、部下が実行するので部下がいなければ成り立たないことは理解していますが、この方向に進んだのが正しかった、こんな活動をさせた、という戦略の部分はリーダーが導いたから、という感覚になります。
それが完全に正しかったとしても、部下が考えて行動した成果も認めましょう。なぜなら、リーダーの指示、戦略の提示というのは上位的で抽象的であり、部下の意識に浸透し、それが部下の行動に反映された、ということに部下は気づいていないからです。
部下は、その考えは自ら行動したと考えますし、それは正しいです。起点は上司だったとしても、考えて行動した部下がいるのです。
考えてみれば、この状態はリーダーとしてはとても喜ばしいことです。自分が示した行動規範で部下が自然に行動し、成果を上げている。理想的ですよね。
上司は自らが指導した、という事実をそっと胸にしまって部下の自主的な行動にエールを送り、精一杯褒め称えられる度量を持ちましょう。
失敗をサラッと謝れるリーダー
反対に、悪い結果になることがあります。これも、上司の行動規範の浸透の結果悪い成果だった場合、部下に全て責任があるかというとそういう訳ではありませんよね。
そこは正直に上司である自分の指導力不足を認める、これを素直に部下に伝えることは様々な心理的な障壁があるかもしれませんが、さらっと「俺の考え方が悪かった」と自然に言える度量は大切ですね。
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