逆境には生きるヒントがある。(菜根譚)
おはようございます📚
今日も菜根譚から珠玉の言葉をお送りします。
(意味)
逆境の渦中で過ごしていると、身の回りのあらゆるもの、出来事が良薬となり、
知らぬ間に礼節が洗練され、行動も磨かれる。
一方、順調に進んでいるときは身の回りのあらゆるものが武器となり、
その実体である中身を骨抜きになっても気づかない。
前回(昨日の投稿記事)に引き続き、「逆境」がテーマです。
逆境とは望んで飛び込むというよりも、向こうからやってくることが主ですが、そこで学ぶことはとても多いです。
先日、久々にかつて仕事をした同僚と会って話をする機会がありました。
その当時大変に辛い仕事を一緒に行った仲間だったのですが、過去を振り返ったときに、あの時の辛い体験が今、とても役立っている、と言っていました。
もう、出口がないんじゃないか、と思うくらい先が真っ暗で私にとっても辛い日々でしたが、その同僚ももがき苦しんだことがその後の彼を形成しているのだな、とあらためて実感しました。
今回の言葉のキーワードは、前半の最後「|而《しか》も覚らず」です。逆境における経験が良薬である、ということは、その渦中にいるときには気づかないものだ、ということです。
辛いときに、「もうだめだ」、「なんでこんな思いをしなければいけないのだ」と思う時がありますが、後から振り返ってみると、必ずそれは良薬となって自分を強くしてくれるものなのです。
後半にも少し触れておきましょう。
前半との対比で脛。いわゆるコンフォートゾーンの状態や、物事が順調に動いている時。もちろん社会も会社もそのような平和な状態が長く続いて然るべきなのですが、一方で知らぬ間に人は骨抜きになっていくよ、ということを喚起しています。
ではまた!
(参考)
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