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人の仕事を見て心に不満足なりと思はば、自らその事を執りてこれを試むべし(学問のすゝめ)

こんばんは。読書の秋もいよいよ終盤📚

仕事終わりに帰りの電車で読書、からの、うたた寝→最寄り駅で降りれない。。やってしまいました。

さて、今日は「学問のすゝめ」の一節。

(今日の一節)

 人の仕事をみて心に不満足なりと思はば、自らその事を執りて、これを試しむべし。
 人の商売を見て拙なりと思はば、自らその商売に当たりてこれを試むべし。
 隣家の世帯を見て不取締まりと思はば、自らこれを自家に試むべし。
 人の著書を評せんと欲せば、自ら筆を執りて書を著はすべし。学者を評せんと欲せば、学者たるべし。
 医者を評せんと欲せば、医者たるべし。
 至大のことより至細のことに至るまで、他人の動きに喙を入れんと欲せば、試みに身をその働きの地位に起きて、みづから顧みざるべからず。

 つまり批判するのではなく自らやってみよ、ということを言っています。

 福澤が「学問のすゝめ」を著した最大の動機は、お上体質の日本人を、積極的に社会と関わりを持ち、一人ひとりが活躍するマインドに変えようということなのです。

仕事は取りにいけ、経験は買ってでもしろ

 「若い頃は、」の接頭語付きでよく語られるフレーズですが、若いかどうかは関係なく、この姿勢は大事なのだと思います。「学問のすゝめ」の、今回ご紹介した言葉の中にも、このプロアクティブな姿勢が見えます。

 周囲から人を見て批判をすることは簡単ですが何も生みません。自分でやって苦労してみることでその苦労を味わうことができ、人生の肥やしになりますし、社会を全員参加型で良くしていくことに繋がります。

 社会情勢が変化するなか、そしてかつて無い程高齢になっても働き続ける(ことができる)世の中になりました。年齢に関わらず様々な経験を積んで自らをアップデートすることを、楽しみましょう!

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