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チームビルディング|OODAの中にもPDCA

こんばんは。「チームビルディング」をお題に、考察をする記事を最近連載しています。チームビルディング活動の中で活用できる中国古典の言葉も連載の中で取り上げていきます。

 いきなり「何だ?」という声が聞こえてきそうなタイトルをつけてしまいました。
 PDCAとOODAは対照的、PDCA or OODA的なフレームワークと捉えられがちですが、世の中どちらかだけでうまくいく課題ばかりではなく、入れ子の関係で問題を解いていくことが大抵の場合は有効だな、と実感しています。

Howの課題はPDCA

  会社単位、組織単位での活動の中で、業務の廻し方は様々あれど、「PDCA」は、有名で大変多用されるフレームワークです。私もかつて新人社員研修でPDCAが業務の基本、と教わりました。

Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価) → Action(改善)  そして再び Plan→ Do ……

 というスパイラルを廻していくことで、取り組んでいる業務を継続的に改善するという考え方です。

 この考え方が有効なのは、起点である、Planを立案することが可能な課題を解決する場合です。つまり、目指すべきゴールが明らかで、いかに早く(効率的に)そこへ辿り着くか、という課題では、「いかに」=“How“の効率化が至上命題なので、PDCAという計画ベースの改善ループが有効と言えます。

What課題はOODA 

 OODA(うーだ)は、比較的最近ビジネス界に取り入れられた考え方で、元々は空軍のパイロットが、まさに戦闘のその最中に意思決定をするためのフレームワークです。

Observe(観察) → Orient(方向づけ) → Decide(行動を決定する) → Act(行動する)
 そして再び結果をObserve(観察)→Orient(方向づけ)→……

 何(What)を商品にすればいいか、何を解決したら良いか、が勝敗を決めるということ自体が課題であるような、不確実性を伴う仕事の場合、まず「観察する」が起点であるOODAフレームワークは有効だと言われています。


PDCAの中にもOODA


 さて、Howを改善するためのPDCAの中にもOODAで考えることが有効なケースがあります。特にCheckの段階では、「何」が問題なのか、を観察することが必要になるためです。

 P → D → C (O→O→D) → A

という関係になります。

OODAの中にもPDCA

 Whatを見定めて軌道修正していくOODAの中にもPDCAが活用できます。いろんなケースが想定できますが、Decide(行動の決定)の中で、「いかに」行動するかを仮説検証を回すことがあります。

 O → O → D (P→D→C) → A

という関係になります。

まとめ


 繰り返しになりますが、私はPDCAとOODAは対立軸で語られるものではなく、入れ子で使うべきフレームワークだと捉えています。
  何より大切なのは、このスパイラルを、ぐるぐる何度も回し続けることです。

 チームの活動が、その時々によって良い課題設定をすることが重要なのか、良い行動を選択することが重要なのかは異なります。その状況に合わせてフレームワークを活用しましょう!

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