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徳は才の主、才は徳の奴なり。(菜根譚)
こんばんは。読書の秋ですね。📚
中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださったみなさんのお役に立てると嬉しいです。
今回も昨日にひきつづき最近読んでいる野村監督の解釈本「菜根譚」から珠玉の一言。
今日の言葉
徳は才の主、才は徳の奴なり。
才ありて徳なきは、家に主なくして、奴、事を用うるが如し。
幾何ぞ魍魎にして猖狂せざらん。
ご紹介した本の中で野村監督は、愛弟子の古田敦也監督に厳しい評価を下しています。
古田監督は、野球の才能はあったが、人徳が備わっていないため監督としての信頼感、度量が不足していた、と酷評しています。
そんなふうに思っていたんだ、と思いましたが、古田監督に対する愛情の裏返しなのか、信頼が裏切られたことへの寂念のようなものなのか。。。
同じことは会社のなかでもよく起こるシチュエーションです。トップセールスの営業マンが優秀な業績を買われてチームマネジメントすると、途端にチームの成果が下がる。ビジネス書でもよく取り上げられる話題です。
リーダーに求められるもの
プレイヤーに求められるのは才であり、リーダーに更に求められるのは「徳」。徳のある人物が、「才」を持つメンバーで構成されるチームを束ねるのが理想なのだと理解できます。
企業ではプレイヤーとしての業績で昇進が決まることが多いです。また、一昔前までは、若くして管理職に昇進する人は稀でした。
なぜでしょうか?
以下は私の中の仮説です。反論は大いにあるかと思います。
リーダーには、チームを指導するための、業務に明るい「才」が必要であり、それを広く展開することが期待されています。そのため、「才」は重要な選定基準なのだろうと思います。
「徳」は昇進の基準になるのでしょうか?
課長クラスの下級管理職では、NOなのかな、と感じます。「才」の伝授を重視しているところかと思います。私も昇進してから「徳」が必要なのだと気づき、成長していく期間と捉えています。
しかしその上、部長クラスになると圧倒的に「徳」>>「才」であり、人徳で人を引っ張れるか、は昇進の重要な要素になり得るのではないか、と周囲の部長クラスの人々を見て思います。無論、マネジャとして求められるスキル、才能も欠かせません。でもそれだけではダメなんだと思います。
会社の昇進にからめて書きましたが、効率よく人を動かし業績を上げるには、徳の備わった人物が大人数の上に立つ。これがやはり合理的なのでしょう。
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