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美術館散歩 #3 バチカン

2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートします。
まずはバチカン。

イタリアの中にはふたつの独立国家が存在しています。
ひとつはサンマリノ共和国、そしてもうひとつがバチカン市国です。
バチカン市国は国自体が世界遺産になっており、言わずと知れたカソリックの総本山です。
ミケランジェロが設計したサンピエトロ大聖堂を中心に美術館、博物館があり、至宝の芸術作品のコレクションがあります。

美術館の中庭に松ぼっくりのモニュメント。
イタリアには巨大な松ぼっくりのなるイタリアカサマツという松の木がそこら中にあって、根元に沢山松ぼっくりが落ちているのを見かけました。これが頭に当たるとかなり痛いと思います。


美術館に続く廊下にも彫刻が並び、天井の装飾も素晴らしい!


ラファエロ・サンティの作品が並ぶラファエロの間

何という立体感!


聖体の論議


アテナイの学堂


続いてシスティーナ礼拝堂に入ります。
ここは写真撮影が禁止されているので、画像はWikipediaより転載。

1512年に完成したミケランジェロの天井画
ミケランジェロの声望を嫉妬した建築家ブラマンテが教皇を動かして、彫刻が専門の彼に天井画を描かせて失脚を目論んだと言われている。
しかし、足場の設計から絵の具の調合まで全てひとりで担い、その4年半にわたる孤独な闘いに打ち勝って、完成させた描画面積1000平方メートルに及ぶ絵画は見るものを圧倒させる。


アダムの創造
父なる神がアダムに生命を吹き込むために、人差し指を触れるその瞬間を描いた作品。
映画ETの有名なワンシーンはこの絵のパクリです。


最後の審判
天井画の完成から20数年後に礼拝堂の祭壇に描かれたフレスコ画。
1981年から94年にかけて日本テレビの支援による修復が行われ、鮮やかな色彩が蘇った。
ただ、ミケランジェロ独特の陰影が失われたとも言われ、修復の賛否が分かれる。


礼拝堂を出てサンピエトロ大聖堂に入るとミケランジェロの出生作となったピエタが展示されています。
以前に暴漢から損傷を受けたことから、現在は防弾ガラスの向こうに陳列されている。距離があるのが残念。

奇跡と呼ばれた聖母子像・ミケランジェロのピエタ


壮麗な大聖堂内部


ロイヤル・スチュアート家記念碑
みんなが天使のお尻を触って行くので手垢で汚れてしまうため今はバリケードで囲まれています。とガイドさんが言っていました。


大聖堂の警護に立つスイス傭兵
コスチュームが何ともイタリアらしいです!

おまけ
この後、我々はタクシーでコロンナ宮殿に向かいました。
コロンナ宮殿は、コロンナ家が運営する私設美術館で。毎週土曜、しかも13:30までしか開いていません。
日本びいきなのか、公式サイトにも日本語ページが有り、日本語版のパンフレットも置いてありました。
ここは、美術品のコレクションというよりも、豪華絢爛な内装が見どころです。
映画「ローマの休日」の最後、アン王女の記者会見が撮影されたのがこの宮殿ですが、映画はモノクロなので、この華麗さは伝わってこないですね。

コロンナ宮殿のホームページにはいくつものプロモーション映像がUPされています。
ローマの美しい町並みと共に。
https://www.galleriacolonna.it/ja/%e3%83%93%e3%83%87%e3%82%aa/una-visita-al-palazzo/


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次回はボルゲーゼ美術館を取り上げます。


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