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「ファッション業界って華やかですか?」

スタイリストだとかファッション業界に身を置いていると言うと、勝手にパリピな感じだとか華やかな感じだとか思われたりしますが、残念ながら僕はそうではありません。誰も残念がってないですね、すみません。

 
まぁ確かに業界としては華やかです。
著名なスタイリストはモデルさんみたいな活動してる人が目立つし、テレビとかメディアとの関わりがあるとそういう人や場面も多いし、PRとか表に出てくる人はキレイどころな人が多いし。ブランドのパーティーなんかもよくSNSで上がってきますしね。

 
でも、”表に出てこない系”の人たちは、案外そうでもないんですよ。多くのスタイリストの人はシンプルな出で立ちで前出たくないって感じの人多いし、バイヤーの人とかブランドの担当の人、店舗スタッフの人も特に派手でもなく地味にいい感じの人が多い。ファッションが好きだから携われるだけで幸せ!な雰囲気です。サラリーマン的にやってる人は単純にダサいけど。

 
僕も学生時代から地味ーな感じの今で言うヲタなカテゴリーだったし(演劇やってたくせに)、パーティーとかソワソワして苦手だし、取り立てて派手なものを着たいとも思わないし、自分のコーディネートを投稿して人気者になってやる!という気概もあまりありません(少しはある)。まぁそういう歳でもないからですが、色々なお洒落への取り組み方があっていいと思うんですよね。
 
 
お洒落というと、=華やかな人、ファッショニスタな人のためのものという意識を持っている人が案外多くて、その時点で二の足を踏んでいるケースが結構あるんです。でもそんなこたぁない。その人に合わせて楽しめばいいと思う。

 
例えばサッカーだって、みんなが代表選手を目指さなくたっていいわけでしょう?
世界を目指す人、まずはプロになりたい人、地域リーグでもサッカーがやれるだけで満足な人、遊びで草サッカーを楽しむ人、みんなサッカーファミリーです。お互いを責め合うこともない。それぞれの立ち位置や環境、意識に合わせてプレーすればいい。それと同じことです。

 
お洒落しましょう!というと、モデルさんみたいになれないし!と条件反射して拒否してしまうのは非常にもったいない。自分なりに、自分の好きなテイストを発展させてお洒落になればいいのです。今のベースを変えないならそんなに苦じゃないと思う。
 
 
そういうお洒落=キラキラなイメージが定着したのは、雑誌とかメディアが華やかな事例ばっかり取り上げてきたからというのもあると思いますけどね。変身企画だって、この人明日から絶対再現できないでしょ!みたいな感じの多いし。テレビ的にはそういうの求められるんだろうけど。SNSでも変な集団がいたりしますけどね。ケバさ半端ないって。昼時のラウンジでめっちゃ足組んでるやん。普通あんなのできひんって!

 
これからは派手・華美より、自然・本質の時代。
著名人でも石田ゆり子さんとか井川遥さん、無理しないナチュラルな生き方をしている人が人気になっているし、ファッション界も大量生産大量廃棄は止めて、質の良いものを大切に着ようという機運が盛り上がっています。サスティナブルってやつですね。華やかさより質が大事。

 
僕みたいな、いわばマイナー出身の人間がスタイリストやってるんです。誰だって気後れすることなくお洒落を楽しめるはず。特別華やかな道を歩いてきた人間じゃないからこそ、人それぞれの関わり方でファッションは楽しめるよ、力になってくれるよということを伝えたいと思います。

 
お洒落は”ひとそれぞれ”でいい。
 

もちろん華やかな強みがあって活かしたい人は華やかなお洒落をすればいいですが、全身真っ黒に魅力を見出した人はそれを極めればいいし、綿麻の良質な素材感が生きたアイテムが好きな人だっています。目立つことが目的じゃないけどアクセントの効いたアイテムは着たいという人もいるでしょう。それぞれのカラーに合わせたお洒落でいいんじゃないかな。僕は、そう思います。

 
ちなみに学生当時どのくらいマニアックだったかというと、エヴァンゲリオンのセリフを一部暗記していて、通りすがりのお店である場面が流れていた時ふとアテレコしてしまい、当時の彼女に「気持ち悪い」と映画版のアスカのように言い捨てられたくらいです。大したことないですよね?

 
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