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マイ・ブロークン・マリコ〜女性同士の共依存と死の受容〜

鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決⼼する。「刺し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れてく!」。マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに。マリコとの思い出を胸にシイノが向かった先は・・・

親友の遺骨を強奪して旅に出るというパワーワードに惹かれて鑑賞。少し期待しすぎたか、、
永野芽郁が美人過ぎる。綺麗すぎる。海に飛び込んでも顔が濡れてないのは流石にいかがなものか。ひったくり犯があんな田舎にいるか、とかこの時代"ダチ"って友達のことを呼称したりしないしとかツッコミ所が多かった。

マリコとシイちゃんの関係、女性同士の親友という間柄が自分には未知の世界で、マリコがただのメンヘラにしか見えなかった。
マリコめんどくせーなーと思う反面、こんなにも心の底から信じてもらえる頼って慕える相手がいるってことは幸せだろうなと。そしてそう思ってもらえるって良いなって気持ちも少なからずあった。

マリコをただ可哀想な境遇にしてるのではなく、他人に恋人を作ることを許さないくせいに自分は次々と相手を見つけるという存在にしてるのがミソ。

「もういない人と会うには、自分が生きてるしかないんじゃないでしょうか。自分の中にあるその人の思い出と自分自身を大事にしてください」
窪田正孝が言ったこの台詞はとても良かった。

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