採用において企業が見極めるべき/候補者が伝えるべき、たった2つのポイント

これまで、幾つか採用関係の記事を書いてきましたが、最近、採用候補者の方や、エージェントの方と話していて、改めて感じたことがあったので、今回はこの点について、noteを書いてみたいと思います。言いたいことは、シンプルに見極めるべきこと / 伝えるべきことにfocusすると、上手くいくということです。

2つのポイント

まず結論から言ってしまうと、僕が考える2つのポイントは、

・その仕事を任せられるか（スタンス/スキル)
・自分達の会社に向いているか（ベクトル）

です。この2つは、両輪のようなものだと考えていて、どちらかだけでは難しいと考えており、

1.　力はある人だが、やりたいことが当社とフィットしない（なのですぐに辞めてしまいそう）
2.　やりたいこと、なりたい自分は当社にとてもフィットするが、それを任せることが（ポテンシャル含めて）難しそう（なので成果が出なさそう）

のどちらでも、最終的にご縁がない形になると思います。新卒採用でも中途採用でも、様々な観点からの質問を面接官の方から聞かれたり、答えたりすることになるかと思いますが、まずシンプルに候補者の方が面接官に伝えるべきこと、納得させるべきことは、

・自分がその仕事を成し遂げる力がある
・自分が行いたいこと、なりたい自分と今の仕事、会社の状況が合っている

だと思っています。

それぞれの観点を判断する為に、どのような質問が為され得るか

先ほどのとおり、企業が見極めるべき / 候補者の方が伝えるべきポイントは大きく2つに集約されると思いますが、一方で、この2つを判断する為には、多様な観点からの質問が面接官から為されると思います。

ただ、このnoteで伝えたかったことは、企業の方からすれば、たくさんの質問をしたのはいいが、結果として何が知りたかったのかよくわからなくなる / 候補者の方からすれば、たくさんの質問の回答を準備したが、結局何が伝えたかったのかわからなくなってしまう、となってしまうと、お互い不幸です。色々な観点から質問が為されるが、結局企業が見極めるべき / 候補者の方が伝えるべきポイントはこの2つなんだ、ということを意識しながら回答をすると、最終的なずれが少なくなると考えています。

その仕事を任せられるか（スタンス/スキル)

質問の一例
・これまでにどのような仕事を行い、どんな実績を上げてきたか
・なぜその成果を上げることができたと考えるか
・当社のxx業務を行うに当たり、過去のどのような点が活かせるか
・当社のxx業務を行うに当たり、何が成果を上げる為に重要と考えるか
・その成果を上げる為に重要なポイントについて、貴方はどのように対応できると考えるか
・当社のxx業務にとって、何が課題と考えるか。今後どのように事業を伸ばしていくべきと考えるか
・貴方の強み / 弱みは何か

結局聞きたいことは、”その仕事を任せられるか” です。そして、表面的なスキル/成果以上に、そのスキル/成果を生み出してきた、どのようなスタンス（思考様式/行動様式）があり、それが当社のこの仕事を行う上でどの程度活かせそうか、が最も大事だと考えています。

自分達の会社に向いているか（ベクトル）

質問の一例
・なぜ今回転職活動をしようと考えているか
・どのような軸でこれまでの働く会社を選んでいるか
・働く上で何がモチベーションの源泉になっているか
・今回の転職活動で他にどのような企業を受けているか
・今後どのようなキャリアプランを考えているか
・なぜ当社を志望しているか

結局は、”その人が自分達の会社に向いているかどうか”、を聞きたい為の質問です。そして、志望軸などについて、その会社に該当する水準まで、自分の軸などが掘り下げられているか / 質問ができるかによって、見極めなどがされると考えています。

最後に

特に、新卒採用などをしている時に多く感じることですが、色々なことに、その場限りで回答していて（少なくともしているように見えて）、なんでそのような質問が為されているかを理解せずに回答している為、回答がとてもずれてしまうことを感じます。掘り下げて丁寧に質問していくと、良い考え方をしている方もたくさんいたりするので、こうしたことが上手く伝わらずに採用のミスマッチが起こるのは、とても不幸だなと感じています。

こうした観点が上手く伝わり、良い採用が増えればいいなと思います。