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🌸物差し🌸

こんばんは。
平田真智子です。

皆さんは、失敗談ってありますか?
私は、数え切れないほど、、、というより、
必敗だらけの人生のような気になってしまうほど、
思い返すと失敗を多く経験しました。
お恥ずかしいですが。。。。
反省している出来事の一つ、を先ほど思い出したので、
書いてみます。

旅館で、チェックインの準備をしている時の、とある出来事。
旅館の客室には、お客様にお茶セットとして「お湯」を準備しています。
私が女将になった頃は、お湯のための「魔法瓶」が置いてありました。
ただ、魔法瓶の保温力を考えると、
準備してから時事刻々と冷めていってしまうお湯が気になっていました。
「湯沸しポット」であれば、いつでも熱湯が出てきて、
お客様にいつでもお茶をお飲み頂ける、と思い、
全館のポットをチェンジしました。
今の時代は、湯沸しポットも古いアイテムかしら。。。。
「電気ケトル」の時代なのかも知れません。。。

その「湯沸しポット」の時代のおはなし。
どこの家庭にも湯沸しポットは存在すると思っていた私。
スタッフが客室の準備をした後、お部屋のチェックをしに行った時のこと。
襖を開け次の間をチェック。
そして再び襖を開け本間へ入った私。
なんと、本間の畳が、ビチャ〜〜〜〜っと濡れてるではありませんか!!
ヒェ〜〜!!
慌てて拭いて、畳を乾かすための様々な手あてをして、、、。
とにかく、乾かさないと。。。
原因は、「湯沸しポット」
湯沸しポットは、ある一定の水位を超えた水を入れてしまうと、
沸騰するときに給湯口から溢れでてきてしまうのですよね。
熱湯が噴き出すのでとても危険。火傷しちゃう。
誰もいないお部屋で沸騰していてくれて、不幸中の幸い。。。。
ただ、畳の水難。。。

とほほ、、、な私。

準備してくれたスタッフは、入社したばかりの子。
湯沸しポットを準備する時、どこまで水を入れれば良いか、
ポットの内側には、くっきりとラインが引いてある。。。

情けなくなった私、、、

見えないのだろうか。
注意事項を先輩から聞いていなかったのだろうか。
いやいや、ポットをお家で使ったことがないのだろうか。
今まで、どうしていたのだろう。。。

と、色々と考えてしまう、、、。

さてはて。

私は、ふと、このように思ってしまいました。
「ポットにお水を入れてお湯を沸かす、
こんな簡単なこともできないの?
こんなことも知らないの?」
って。。。
そして、
「普通、解るよね?!」と。。。

そうなのです、、、
若い頃の私に説教したい!
「何を言ってるの?」と。
「自分の物差しで相手をはからないこと!」と、、、、。

若い頃の私は、
いろいろなコトを自分の「普通」や「物差し」で周りを計ってしまい、
「良い」「悪い」と判断してしまっていたのです。
自分が基準ではないのに。
当時、気づいていたけれども、
自分に何度も言い聞かせたけれども、
なかなか改善できない私がいて、多くの「物差し失敗」を繰り返してしまいました。
お恥ずかしいのですが、
こんなことばかりが若い私にはあったのですよね。。。

そう!!
だから、大きな声で伝えたい。
「相手は、自分が持っている物差しとは違う」
「自分の物差しが、良い物差しではない」
「物差しによって、いろいろな考えや思いがあり、結果が変わってくる」
「自分の物差しのサイズが大きいか、小さいか。それは、自分が決めることではない」

持っている「物差し」は、人それぞれでみんな違うんだよね。
そして、違って当たり前。
自分の物差しで、友達や仲間や出来事、を図っても何もうまくいくことはないのですよね。
もちろん、パートナーに対しても。
「生きる価値観」とか「趣味に対する価値観」とか言うセリフや
「金銭感覚」などなど、、、
その「価値」や「感覚」は、あくまでも「自分の物差し」のメモリですものね。
そのメモリで相手を図ってみて、違ったからと言い非難や批判をしても
良い結果は何も生まれない、、、。

う〜〜ん。。。
これを理解するのがあまりにも遅すぎた私、、、、
なんとも人生失敗の繰り返しの、ポイントのひとつ、、、。です。

あ!!
「仕事」では、
「業務上で同じ物差し」を持てるように、と
育てていくことが教育なのですよね。
そう、教えて育てていくことで、「業務の物差し」を作り上げていく。
物差しをプレゼントする、ことなのかしらね。

人生の「物差し」って奥が深〜〜い


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