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言の葉(端)から幹に触れる「ありがとう」

今、音源の音の微調整を
1.5時間、ひたすらやって、
ひと段落ついて、
外に出た。

耳と目がくたくたで、
月の明かりが優しかった。

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「ありがとう」

僕は最近、この言葉に
ずっと引っかかりを持っていた。

「有り難う」

とても意識して使っている。

誰かが手を貸してくれたとき。
いろんなことがうまくいったとき。

そんな機会が「有ること」が「難しい」。

いや、もっと有り易く、あってほしいな。
たやすくモノゴトが進んでほしい。

そんな人類の欲求と進歩に
この「有り難いこと」は
進歩の妨げになるんじゃないか?

有り易うあった方が
喜ばしいんじゃないか?

*************

「うまくいくこと」が「有り難いこと」だなんて・・・

*************

今、こうして月を見上げ
「ありがとう」とつぶやく。

本当にありがたいなぁ・・・

在るんだよね?

有り難く、
有る(在る)ことが難しいけど、
ここに在るんだよね。

本当にありがたい。

涙が溢れてくる。

全てが有り難く、在ってきた。

有り難いことを有らし続け、
人類はここまでやってきた。

僕らはここまでやってきて、
今、この時代を生きている。

生きること、
生き続けることが
有り難かった。

それを何とか有らせつづけ、
今、ここまでやってきた。

そしていまだ、
生きることは有り難く、
それでも
難しいけど、
絶対、明らかに、
今、ここに在るんだ。

自我、エゴは
いろんなことが
有り易く在ってほしいと願う。

それなのに現実は有り難い。

それでも
今、確実に在らせてくれている。

「ありがとう」

この言葉しかないよな・・・

日本語の「ありがとう」が
「有り難う」で好かった。

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無意識に使っていた
「ありがとう」を
おかしく考え、
懐疑的になって
うまく使えなくなっていた。

そんな腫れて、炎症を起こした日々も
有り難く、あった。

ありがたい経験だった。

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考えるまでもなく、
いつも見上げれば月はそこに在ってくれる。

見上げようと想ば見上げられる
身体を僕は持っている。

そして
感じる心を持っている。

ありがたい。

有り難いけど、
有ることが難しい
この現実の中に、
偶然にもすべてのご縁が重なって
出逢った「今」という時。

「ありがとう」
という言葉があって
本当によかった。

「ありがとう」と
言える言葉が有って
本当によかった。

ほんとうにありがとう

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