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東京一の日常会話。

最近のマイブーム。

Voicy(ボイシー)。

新しい形の音声メディアである。

詳しくはこちらのマガジンの記事をどうぞ。


そのなかで、

田端さんのvoicyを聴いていたときのこと。


久しぶりに聞くワードが、田端さんの口から出た。

「アヴァンティ」

略さずにいうと、

サントリー・サタデー・ウェイティングバー・アヴァンティ

(Suntory Saturday Waiting Bar AVANTI)

のことである。


ご存じだろうか。



これは、ラジオ番組の名前。


僕は、このラジオが大好きだった。



架空のイタリアンレストラン「アヴァンティ」。

そこのウェイティングバーには、

常連のお客さんがいて、

その人の話を盗み聞きする。という設定である。




とても作りこまれた設定で、

ほぼ毎回、教授と呼ばれる人物が

このアバンティに向かうというところから

番組が始まる。


そして、偶然、この教授にあった私(ラジオを聴く人)と

東京、元麻布のアヴァンティに向かう。



アヴァンティにつくと、

必ず、教授がドアを開けてくれる。


そして、中にいるのは、バーテンダーのスタン。

教授は「いつもの」と言って、番組の

オープニングとなる。


そして、この教授と一緒に、ほかのお客さんの会話に

耳を傾ける、という展開である。


「ちょっと盗み聞きしてみましょうか。」

という教授の言葉で、場面がほかのお客さんの会話に

切り替わる。



ほかのお客さん、というのは、

芸能人や、専門家や、雑誌の編集者の人、

スポーツ選手などなど、さまざまである。


そして、この番組には毎回、テーマがあって、

それについて、いろいろな立場の人が、話をする。


この番組のすごいところは、

ここまでの展開が、驚くほど自然なところだ。

また、シェイカーを振る音などが、

緻密に再現されている。


本当に、アバンティのカウンターで、

教授と盗み聞きをしている気分で、

あっという間に時間は過ぎていく。




しかし、残念ながら、

「東京一の日常会話。」と、

銘打たれたこの番組は、

2013年に終了してしまった。


僕がリアルタイムで聴いていたのは、

5年ほど前。


僕が今20歳なので、15歳前後の頃である。

中学生の僕は、

大人の世界をまさに、「盗み聞き」する気分で

この番組に夢中になっていた。


今では、ポッドキャストで、

番組の一部分を聴くことができる。


いつか復活することを

願ってやまない番組である・・・

もし僕の文章を気に入っていただけたら嬉しいです。