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孤独な人は、「会」をつくってみよう

12年前、地元に帰ってきたときはとても孤独だった。産後、孤独がピークに達して、2016年に読書会(その名も「のべおか読書会」)をはじめてから少しずつ人とのつながりができていった。2019年に書いた拙い記事が残っているので、よかったらそちらも読んでほしい。

だからもし今、孤独を感じている人がいたら、自分の好きなことややりたいこと、興味のタネを取っかかりにして、自分で会をつくっちゃえばいいと思う。(少々乱暴な物言いだと自覚しつつ、書いている。)

会といってもわたしはもともと4人ではじめた。会場にしていた場所に登録するには5名以上必要だったから、地元の同級生や知り合ったばかりの人に声かけして名前を借りた(当時、名前を貸してくれたみなさん、ありがとう)。今だって実質ひとりで運営している会で、都度参加者を募っているだけだ。あるいは参加してみるだけでも。わたしも最初は別の読書会に参加して、自分の求める形は少し違うなと感じたから自分でやることにした。

趣味やすぐに仕事にはならない活動から得られるものは、金銭には代えられない豊かなものがある。その最たるものが、人と人とのつながりだと思う。もちろんそれが億劫に感じられるときだってあるけれど、やっぱり人は人に支えられて生きている。

直近で言うと、市民農園で畑をはじめたら友人のブログで畑に関するエッセイの連載をすることになり、さらにそれを1冊のzineにすることになり、友人たちの協力を得て素敵なzineができたので宮崎市のzineのお祭りで売ったりお店で取り扱ってもらったりして、そうこうするうちにzine講座の講師の打診が来て、先日無事全4回の講座を終えた。終わってからも、受講者のみなさんが毎週集まって作業会をしているみたいで、とてもうれしい。自分の書いた文章やその結果できたzineが媒介物となって、たくさんの人との出会いが生まれた。やってよかった。

もし何かはじめたいけれど、ひとり手探りではじめるのが大変だったら、延岡には市民活動コーディネーターという制度がある。市民活動をはじめたい人にコーディネーターさんが相談に乗ってくれる。少しビジネス寄りの相談だったら、よろず支援機構という中小企業や創業の相談が無料でできる場所もある。

活動をはじめたら、同じ領域の人だけでなく、今まさに動いている人や動き出そうとしている人たちと出会うはず。一期一会だ。もしもこの文章がだれかの背中を押すことになったならうれしい。

昨日、宮崎ソーシャルシネマプロジェクト実行委員会の打ち上げに参加した。気心知れたおなじみのメンバーでワイワイ話して、とても楽しかったし、こんなふうに人のつながりのある地元はいいなと思ってこれを書いた。

きっと引っ越し先でもこんなふうに心通うつながりをつくっていけると信じている。心から楽しみだ。

写真は、わたしが8年前に活動をはじめるきっかけをくれた本。


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