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小学生になって初めての発達検査

 息子は、4歳のときに発達障害の診断をもらった。今年の春に小学生になり、たくさんの成長を見せてくれていた。多動が心なしか落ち着いた気がする。実際、息子を知っている友人にも「落ち着いたね」と言われた。ひらがなは息子なりに上達したし、足し算引き算も両手を駆使して頑張っている。何より学校では着席して授業を受けることができているらしい。それに、元気で学校も放課後デイも楽しんで通えている。それだけで親としては「はなまる」だと思っていた。

 7月1日、今年3月末まで療育に通っていた病院へ発達検査を受けに出かけた。息子は「3月30日に来たよね」と正確に言い、私を驚かせた。

 しかし、発達検査で、同じ年齢の子どもたちが概ね「できる」ことを息子は「できない」ということを目の前で突きつけられる。検査中、じっと座っていられない。先生が示して見せるポーズの真似ができない。「サリーとアン」という有名な心理検査を通過できない。中には、以前できていたことができなくなっているものもある。たくさんの「できない」「できない」「できない」……の連続を突きつけられる。親として、普段「好きなこと」「得意なこと」「できること」を見つけて見守る方針で子育てしているけれど、いやだからこそ、さすがにつらい時間だった。

 帰宅して、友人たちにSlackでつらい気持ちを聞いてもらった。優しく話を聞いてくれる人、気持ちを理解してくれる人、温かく見守ってくれる人に正直な気持ちを吐露することは大事だ。そうすることで、私の中で気持ちに整理がついてきた。「できないこと」も含めて息子だ、何かが「できる」からかわいいわけでもない、と。息子の成長を見守ってくれる頼もしい大人がたくさんいることを実感してうれしかった。この先も落ち込むことはあるかもしれないけれど、この人たちに支えられながら、マイペースに笑って子育てしていきたい。

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