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日記(3歳児が大好きなことを人前で発表した話)

私のお子はいま3才。好きなこと(もの)は外遊び、パズル、ブロック、ジブリ、ディズニー、そして絵本。好きな場所は植物園、神社、河川敷、海、本屋さん、図書館、そしてエンクロス(CCCが運営する延岡市の駅前複合施設です)。

普段は保育園に通っています。毎年秋には生活発表会といって、園児たちがダンス、歌、劇を披露する機会があります。今年お子は年少組にあたるクラスに所属し、クラスのみんなといっしょに『ねこのピート』という海外生まれの参加型絵本をもとにした劇あそびを披露しました。

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保育園で『ねこのピート』を先生に読んでもらったときからすっかり気に入ってしまったお子。去年までは人前で何かをするのが苦手で、委縮して茫然と立ち尽くしてしまっていたのに、今年は堂々と身振りを交えた劇あそびをやり遂げました。

私はそれを見てはじめて『ねこのピート』を知ったのですが、なかなか素敵です。カラフルでポップな絵柄に、軽快なメロディーに乗せた歌はリズムよく繰り返されます。地の文を読む人と歌を歌う人たちの掛け合いも愉快。

YouTubeには日本語訳者の大友剛さんがつくった動画がアップされています。『ねこのピート』をすっかり気に入った私とお子は、朝の通園時などによく車内でYouTubeの音声を流して聴いていました。

あるときお子が「ねこのぴーとだいすきなしろいくつ。さくえりっくりとうぃん~。」と諳んじて言うようになりました。私は少し驚くと同時にうれしかった。お子が心から好きなんだと改めて感じたからです。

しばらく経って、お子がエンクロスのキッズスペース廊下にある本棚に、『ねこのピートだいすきなしろいくつ』と『ねこのピートだいすきなよっつのボタン』があることを発見。お子は大喜びで手に取り、エンクロスに行くたびに開いては口に出して読み歌うようになりました。

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ところで、私とお子が大好きな場所に延岡市にある週1フリースクール「こどもの遊び場ギフト」があります。私はそこに月に一回研修として行っているのですが、10月だったでしょうか、主宰が「年末に大忘年会をしようと思ってます。」とおっしゃいました。

その日帰宅して私ははたと思いつきました。そうだ!お子の『ねこのピート』をギフトのみんなに聴いてもらおう!お子に提案したところ、「やりたい!」と。私はとても楽しみになり、主宰にLINE。ぜひ出し物をさせてくださいと言うと、快諾していただきました。

その後もときどきYouTubeを聴いたり、エンクロスで読んだりしていました。クリスマスプレゼントは『ねこのピート』シリーズ4冊。もらった当日は大喜びで、ばあばに見せると家から持ち出し、自宅に来たばあばに読んで歌い披露。ますますギフトの大忘年会を楽しみに待っていました。

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待ちに待ったギフト大忘年会当日。食事の用意が済み、カンパイしてご飯を食べながら出し物。親子でピアノを連弾したり、子どもたちがパプリカを踊ったり、高校生がダンスを披露したり。笑顔に溢れた素敵な時間を過ごしました。

お子の出番は中ほどだったのですが、お子は遊びに夢中。飛ばして後に回してもらったものの、「はずかしい。」とやらずに過ぎました。寒い中お庭でお兄ちゃんたちと”たたかいごっこ”を夢中でするお子に(もうしないのかな。無理しなくていいけど、できたらすごく楽しそうだけどな。)と私は思っていました。

ギフトの終わりの時間が近づき、片づけをして帰ろうかというところで、お子に「『ねこのピート』やらない?」と提案してみると、「やる。」と。残っていた3名の前で披露がはじまりました。

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気心の知れた大好きな人たちの前での発表でしたが、最初はやっぱり少し緊張した様子。とっかかりを忘れたりもしましたが、はじまるといつも通りのお子の朗読でした。私はお子を膝に乗せていたので表情は見えなかったけれど、声の張りからお子がとても楽しんでいることが伝わってきました。

無事に発表を終えて二冊目。読み終えると拍手をもらって、母もうれしかったです。夜に主宰が動画と写真を送ってきてくれました。充実した表情を浮かべるお子。見ていた高校生は「お子の絵本は今日イチすごかった。一番感動した!」と言ってくれたとか。

ほんとうによかった。嬉しい気持ち、達成感や少しの自信。かけがえのない素敵な贈り物をいただきました。ありがとうございました。

お子、よかったね。来年もまた楽しいこといっぱいしようね!

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