図解!税法入門①【総論】
『図解!税法入門』を全7回にわたってnote記事にUPしていきます。第1回目は総論。「そもそも税金って何?」の説明をしていきます。一緒に楽しく勉強していきましょう!
では、内容に入っていきます。
1.うぇっ…なぜ、税⾦は「手強い」のか?
1つの税法を攻略するにも一苦労。日本には50種類の税目があります。50種類もある税金を一気に攻略するのは無理ですよね・・・。
そこで、「税のかたまり」を分解。ポイントとなります「国税四法」を中心に、順を追ってじっくり解説して参ります。
2.50 種類もある日本の税金~ライフイベント税、どこにどう納めるの?
日本の税金は法律によって、いくつかの点で分類されています。
・国税と地方税:どこが集めるか?
・直接税と間接税:納税者と担税者が同じかどうか?
・国税・・・所得税、酒税、消費税、たばこ税
・地方税・・・住民税、消費税、たばこ税
・直接税・・・所得税、住民税
・間接税・・・酒税、消費税、たばこ税
・国税・・・法人税、相続税
・地方税・・・自動車税、固定資産税
・直接税・・・法人税、相続税、自動車税、固定資産税
今度は「税金とライフステージ(人生)」について見ていきましょう。まずは国税。「お酒は二十歳になってから」です。
次に地方税。18歳になると「選挙」にいけます。あと自動車の免許を取得出来るのも18歳。自動車を購入すると税金がかかります。
3.給与明細からシレっと差し引かれる、税金と社会保険
「源泉徴収票」ってありますよね。サラリーマンの皆さんが毎年もらっているにもかかわらず、中身の数値の意味が良く分からず、でも大切そうなので捨てるに捨てれず・・・の紙です。そこには「税金と社会保険」の重要な情報が沢山詰まっている訳ですね。
そこで健康保険。正確には「健康保険」と「国民健康保険」の2つに大別されます。基本的にはサラリーマンなどが「健康保険」に加入し、後はフリーランスが「国民健康保険」に加入することとなります。年金の方は、この「健康保険」とほぼワンセットになっています。
我が国の公的年金制度は、国民年金を基礎年金とした「2階建て構造」の公的年金制度となっています。1階は「国民年金」(20歳以上60歳未満の全ての人が加入)、2階は「厚生年金保険」(サラリーマン等が加入)となっています。
「年金の未払い問題」のニュースについてお聞きになったこともあるのでは。国が保証してくれる年金保険が良いのか、それとも民間の年金保険が良いのか、いろいろ意見が分かれるところだと思います。しかし「税金面で言えば、国の年金保険が絶対にお得」であると言われています。
民間の年金保険による節税効果。「生命保険料控除」は最大12万円しか控除することができず節税効果なんてほんの数万円、税金が変わるかどうかのレベル。ゆえに節税効果は低く、数万円得するために「ぼったくり保険」に入る必要はないという事です。
4.税金は稼げば稼ぐほど高くなる? …税の考え方「公平」とは?
小学校での「租税教室」をバージョンアップ。「公平な課税」という考えを、更に”どんなものに課税(What)”と、”どのように課税(How)”に分解して説明します。
まず、”どんなものに課税(What)”について見ていきます。3パターンに分類され、①所得課税、②消費課税、③資産課税、に分類されます。
次に、”どのように課税(How)”について見ていきます。課税の方法としまして、税の支払い能力に応じて税負担する”応能原則”という考え方と、行政サービス等、受益に応じて税負担する”応益原則”という考え方の2通りがあり、前者は累進税率、後者は比例税率を使って税額を算出します。
5.知らないとヤバい4つの国税(所得税、相続税、法人税、消費税)と地方税
毎年の税制改正大綱の主役も4つの国税(所得税、相続税、法人税、消費税)です。知らないまま放置していると、どんどん改正され・・・しかも納税しているのって“ヤバい”ですよね。
2023年度、今回の税制改正大綱で目に付くのが、NISAの抜本的拡充と恒久化です。
他にも、所得税の改正論点。スタートアップに再投資する場合に、再投資金額をした金額を株式の売却益から控除することが出来る制度が創設されました。また「高所得者層に対する課税の強化」への課税回避のためにこの制度の利用が有効だと言われています。
<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>
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