見出し画像

他者を理解するには、向き合うのではなく、同じ方向を見てみる〜ガウディ建築に触れたい〜

福岡県出身で、現在、スペインのサグラダ・ファミリアの芸術工房監督を務める、外尾悦郎さんという方がいる。

日経ビジネス2019年2月4日号の「世界を動かす日本人50」にも選ばれた。

先日、外尾さんと、南仏ニースにレストランを構える 松嶋啓介さんの対談をお聞きする機会があった。


その対談の中で特に印象的だったのが、外尾さんが「ガウディを理解するためには、ガウディを見るのではなく、ガウディが見ていた方向を見るんだ」とおっしゃていたこと。


これはなるほどと思った。


向き合って、その人のことを見ていても、その人のことは理解できない。

その人が見ているもの、方向を見ることによって、その人のことを理解できると。


これは、どんな人間関係においても重要なことだと思う。

理解したいと思ってる人に向き合って、発言だけを聞いても理解できないことがある。

それは、本人自身も自分ことを全て言語化できていない可能性もあるからだ。


だから僕は最近、自分の周りの人を理解しようと思うときには、彼らが影響を受けた本や漫画、映画や両親/友達からの言葉などを聞くようにしている。


そして、本や漫画や映画であれば、同じものを鑑賞してみる。自分が興味があるかどうかはあまり関係ない。


他者を深く理解するために、まずは手にとってみる。


すると、「あぁ、あのときあの人が言ってたのってこのことか。」とスッと腑に落ちることがある。その時初めて、少し理解できたのだと思う。


たぶん、親との関係も、パートナーとの関係も、子供との関係も、上司や同僚、部下との関係も、ここが重要なんだと思う。


他者を理解するには、向き合うのではなく、同じ方向を見てみる。


そして、いま、理解したい人物といえば、ガウディだ。


ガウディは、何かを作るときには、街の人たちと徹底的に話し合っていたと聞く。だからこそ、長年愛され、今なお人々を魅了し続けているのではないかと。


外尾さんと同じく、日本人の建築家で、バルセロナに拠点を構える、田中 裕也さんがいる。


一度、佐賀県伊万里市にお越しいただき、ご講演いただいたこともある。

田中さんは、単身スペインに渡り、40年もの間、ガウディを研究されている。


ご自身の体で、ガウディ建築を測っている。

「測ることが人生。生きるために測っている」ともおっしゃっている。


なぜ、こんなにも人を魅了する建築ができたのか、ガウディとは一体何なのか、すごく気になっている。


これまで、旅行や旅にも全然興味がなくて、行きたい場所なんてなかった僕に初めてと言っていいほど、強烈に行きたい場所ができたのかもしれない。


今一番行きたい場所、スペイン。


ガウディの建築を見て回りたい。

ガウディ・コードに触れてみたい。


#一度は行きたいあの場所

この記事が参加している募集

習慣にしていること

一度は行きたいあの場所

いただいたサポートは、書籍などの購入費に充てさせていただきます。