スイスで介護ヘルパー!その7「100歳をすぎて安楽死の機会を与えられ、ベルガーさんは…(後編)」#入居者さんの思い出
(前編からの続き)
とうとう老いを感じ始めたベルガーさん
101歳のお誕生日が近づくころ、ベルガーさんは急に物忘れが激しくなった。朝食を食べたことを忘れる、歯みがきをしない、わけもなく怒り出す。
7時に飛び起きることもなくなり、いつのまにか午後のお昼寝が日課になっていた。
もう年だ、目が見えない、足が痛いとぼやくベルガーさんに、困惑した私は内心思った「100歳を過ぎて、そんなこと言われても…。いやいや、これでも他の入居者さんより、よっぽど充実した毎日を送ってるよう