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文章化を武器にする

MBTIとは、ユングの心理学的タイプ論の考えをもとに、キャサリン・クック・ブリッグスとその娘イザベル・ブリッグス・マイヤーズという親娘によって開発された、ゾッとするほどよく当たる性格診断。

MBTIにある16タイプのうち、最も希少なタイプこそ、私も自覚しているINFJタイプ。
その割合は、リンク先によると1%未満だそう。
このタイプ、とっっっても複雑な性格。
理想主義で現実的。
物腰柔らかな頑固者
穏やかな言葉の裏に潜む闇の深さ
etc……

他のタイプの方からしたら、圧倒的に意味不明な人格だろうなぁと想像する。

だけれど、
どうか、理解不能な人間だなんて、思わないでほしい。
INFJたちの多くが、そうやって、
意味不明で、何言ってるのか分からなくて、思ってることとやっていることが乖離していて、理解不能な変なやつだから、という理由で

ほとんど誰にも理解されないのです。

だけど、
INFJにとってみれば、
数々の矛盾の全てに理由がある。
意味不明な発言にも、
その本人なりに、ちゃんとした理由がある。
仮面を使い分けるような二面性だって、そう。
素のままの自分では、周りに馴染めないと、多くのINFJは分かっているから。

INFJの生きづらさの原因のひとつは、
理解が難しい複雑な内面の性格
だと思う。それは確か。
だけど、
周りの人間から、理解不能な生き物っていうカテゴライズをされていることが、それを助長しているのも、また確か。

意味不明だと思った発言を、理解しようともせずに、
「何言ってるのかわかんない」といってゴミ箱に放り込んでいる人がいる。
その環境が、世の中にある。
だから、INFJが理解されなくて、生きづらい。

だけど、INFJとして思う。
そのゴミ箱に放り込んだ内容は、
INFJの鋭い洞察と考察が集積された、
金言だと認識した方がいい、と。

INFJの洞察は、誰も未だに気づいていない、とっても大事な本質。
私の経験上、自分の言ったことを理解してもらえた数少ない事例では、周りの人間を感化させるレベルで、周囲の人に気づきを与えていた。
理解されなくて苦労されているINFJの方たちには、あなたの考えていることは、人類にとっての至宝だから、どうか大切にしてほしい、って伝えたい。

だからこそ、INFJにとって、
伝える工夫をしていく、その技術を身につけることは、きっと重要な過程だと思う。

さて、ここにきてようやくタイトルを回収。
INFJの考えの特質を考慮すれば、
私たちの考えを伝える武器として採るべき手段は、リアルタイムのわかりやすい会話よりも、可視化された文章だと思う。

INFJたちの考えることは、良くも悪くも複雑だから、
簡潔に伝えようと思うと、どうしても抽象的な言葉や、哲学者の言葉の引用を多用しないと、短く伝えることなんてできない。
言い換えると、INFJが抽象的な言葉を多用するのは、抽象的な言葉が最も的確に自分の考えを表現できるから 、なのだけど。
そんなことしたって、相手に抽象的な言葉を理解する能力がなければ、伝わらずにゴミ箱行き。

なら逆に、簡単な言葉や具体例を用いれば伝わるかな、と思って、私はこれまでの人生で何度もトライした。けれど、
表面的な言葉や例しか認識されなくて、本当に言いたいことは伝わってない、とか
説明のための文が長くなる、とか
まだるっこい説明に耐えられなくて途中から聞いてもらえない、とか。

どう足掻いても、
伝わらないor誤解される、のどちらかだった。

それなら、発想を転換させる。
会話での意思疎通は諦めて、本当に伝えたいことは文章にすればいい。
文字の発明は偉大すぎる。
文章なら、何度も読み返せる。理解できないなら、理解できるまで読み返せる。
抽象的な言葉を使っても、会話と違って、いつまでも残ってくれる。だからその分、的確に考えを表明できる。

これで受け取られないとしたら、100%相手の努力不足。
「何でも意見を述べて欲しい」のなら、どんな意見でも理解できるように、努めてほしいところ。

ちょっぴり蛇足。
今私は、過去との対峙で少し述べた、サークルでうつになったときの、当時の気持ちや考えていたことを、文章化して、気持ちの整理をしている。

文章化して初めて、当時溜め込んでいた気持ちの膨大さを、認識した。
自分の感覚だと、
「ちょっとサークルに対して思うところがある」
程度だと思ってた。
そうしたら、「ちょっと思うところ」がノート何ページにも渡って書き連ねられて、
その大きさに無自覚だったことに、気付かされた。

気持ちの可視化。
これはとても大事な過程かもしれない。
自分のような、自らのキャパシティの自覚なく、頑張りすぎてしまう類の人間が、自分を守るために。

今回は以上です。
駄文長文、読んでいただきありがとうございました。

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