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【豆知識】世界最古の食品衛生法『ビール純粋令』

こんにちは!
水島ひらいちの八重です。

最近本当に暑いですね…。我が家の窓に据え付けられているシャッターが熱気でパチパチ鳴るんですが、この音が夏の新しい風物詩になる日も近いと感じてます。

さて、こんな暑い日にはやっぱりビールが飲みたいのですが、
夏は食中毒などにも気を付けて、安全にビールが飲みたいですよね!

雑学ではよく登場するのですが、実は世界最古の食品衛生法はビールに関する法令なんですね。その名も「ビール純粋令」。

こちらは1516年にドイツ南部のバイエルン公国で発布された法令で、
「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とすべし」
という内容の一文でとても有名です。制定者は当時の君主であるウィルヘルム4世。

当時からビールは広く愛飲されている飲み物ではあったのですが、
バイエルンでは大麦以外の原料を混ぜ合わせた粗悪なビールも流通しておりました。中には毒性のある草を混ぜられているものもあったとか…。
ビール純粋令ではそれを是正して品質を安定させるという目的はもちろんあります。
しかし、制定にはもう一つ大きな目的がありまして、「食糧の安定」です。
当時の穀物は今以上に貴重なものであるため、ビール醸造所がみだりに小麦やライムギなどをビールに使用されるとパン作りに困るわけです。
ビール純粋令により、大麦のみをビール製造に使用できるようになることで安定した食糧の確保ができるようになるわけですね。

ちなみに、当時の領主が所有していた醸造所では小麦の使用を例外的に認められていたようで、小麦を使用する白ビールヴァイツェンが『貴族のビール』と呼ばれる一因となったようです。へぇー!

今はHACCPなどの食品衛生に関する規定がしっかりありますが、そのルーツは今から500年前なんですね。

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