小さな少女像
こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。
11月のグループ展に出品する作品の紹介です。
展示、作品情報、価格に関しては当記事の最後に記載しております。
ではタイトル、作品の情景、作者の作品に対する想いの順で紹介していきます。
たゆたう少女たち
(後戸 _a_ 新たな世界へ)
次から次へと新たな世界へと流れてゆく存在。
地上も陸上もなくすべてが溶け合ったこの空間を通じて新たな生命が生まれる。
そこには世界を満たす瑞々しいエネルギーを象徴するかのように透明感のある淡い紫陽花が咲いている。
小さな少女
本作は何よりも近作の中ではもっとも小さな少女を描きました。少女の頭は親指の爪ほどもありません。
このようなイメージを発表し始めた当初から手の上に乗りそうな感じの小さな少女を描いてきました。
一番最初に描いた作品はりんごに寄りかかって座る少女像だったと思います。画面サイズはサムホール(227*158mm)の0号を少しだけ縦に伸ばしたような規格です。当時はまだ私は学生でどのような方向性の作品を描いていこうかと悩んでいました。その中で他の人がやっていない作品を描きたいと考えた末に、「人物画を描く作家さんは多いけど、みんな同じような大きさで人物を描いてる。だったら自分はそこで差別化して小さいサイズでも全身入るような人物を描いてみよう!」と考えたのです。
そう決めてからかれこれ10年くらい経ちます。少女が小さすぎては大事なお顔のディテールが潰れてしまう。しかし大きいと少女の顔立ちが判然としすぎてしまって観る方の思いや記憶を投影する余地が減ってしまう。など、いろいろな試行錯誤をしてきてた結果、現在の少女のサイズに落ち着いてきたのです。
本作はそのサイズよりも小さいのです。なぜかといえば、最近私にとって作品は人物を中心にする作品から作品の世界を中心とする方向にシフトしてきています。F3号というサイズではいつもどおりの少女の大きさではイメージを表現しきれなかったのです。
そういうことなので、次の展示に向けて描いている作品は世界観を表現するために今までよりも大きなものが多いです。いままでは「10号以上は大きすぎて描けません…」という状態でしたが、最小でも8号くらいはないと私の表現したいイメージが入り切らない感じです。
話がそれてしまいましたが、本作は11月19日まで大阪のギャラリーベルンアートでご覧いただけますので、是非少女の小ささを実際に確認してみてください!
最後まで読んでくださりありがとうございました。ベルンアートの展示に出す作品は計5点です。以降も作品の紹介をしてまいりますので、次の記事も宜しくお願いいたします!
【作品情報】
タイトル:たゆたう少女たち (後戸 _a_ 新たな世界へ)
サイズ:F3 号(273*220mm)
技法:パネルに油彩
価格:99,000 円(90,000 円 +税)
作品の購入に関しては私、もしくはギャラリーベルンアートへお問い合わせ下さい。
ギャラリーベルンアート
〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満 4-2-4 ( 美術ビル 2F)
電話:06-6361-5507
web:https://www.gallery-bernart.com/
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