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【じーじは見た!】後編:教育課程の有識者会議を覗いてみた⁉

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

今回は「今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会」の様子を確認しています。

今、有識者会議ではどのような未来の授業を考えているのでしょうか?
有識者会議は、まだ始まったばかりですが、事務局が思い描いている「いきる力」の育み方を事務局資料から確かめていきましょう。

本編は後編です。前編から読んでいただけると嬉しいです。

4️⃣ これまでの教育の反省から⁉

これまでの教育は、先生1名対生徒40名、1対40の中で「教える人」「学ぶ人」の授業形式で、基本的には知識を教え、生徒はそれを覚える「受け身」の教育でした。

その反省を事務局はこの1枚で上手に整理して、改革の方向性を示唆しています。

今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会(第1回)
資料2新しい学習指導要領等についてより抜粋①

受け身の教育スタイルから「主体的な学び」に変えていきたい。・・・分かりますね、事務方の気持ち。企業も新入社員にその姿勢を求めているのですが、みんな「いい子」で受け身の姿勢で会社に入ってきます。それが過去の教育成果(?)だったからです。

「対話的な学び」・・・一人の先生が一方的に話をして生徒は黙って聞く授業風景、戦前・戦後の教育風景はこの一本足打法で、先生が質問し生徒を当てて答えさせる、そこには学びの楽しさよりも苦痛がありました。

楽しくない学びには「深い学び」が起こるハズもなく、楽しくない暗記を強いられる学びは苦痛、勉強は苦痛を我慢する我慢比べのようなものでした。
探求心を生むような教育をしたい、事務局さんの悲痛な叫びが聞こえてきそうです。

新教育のキーワードは「主体的」「対話的」「探求的」ではないのでしょうか?

5️⃣ 「令和の日本型学校教育」のありたい姿💯

事務局の準備した論点、いいですよ。まずは、以下の2つを見てください。

今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会(第1回)資料2
新しい学習指導要領等についてより抜粋②
今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会(第1回)資料2
新しい学習指導要領等についてより抜粋③

ハッシュタグ付きで課題が書かれています。
「個別最適な学び」をどうやって実現していくのか?
「協働的な学び」ではどうやって多様性に寛容な心を育てるのか?
「主体的・対話的で深い学び」には「ICTの活用」が不可欠では?
「教師の資質・能力の向上」「多様な人材の確保」をどうやってやるの?
担当の人手もないのに「学校における働き方改革」はどうやってやるの?
「教職の魅力発信」をしたら「教職志望者の増加」は実現するの?
「家庭や地域社会との連携」で部活動を学校から切り離せるの?
「ICT環境の整備」「学校施設の整備」はハードを導入して終わりでなく、ICTを使いこなせる教職員の育成によって「少人数によるきめ細かな指導体制」を実現できるのではないの?

さあ、そういった課題を認識をした上で、どうやって「主体的」「対話的」「探求的」な教育を実現していくのでしょうか?

6️⃣ 現時点で事務局が描く未来の教育は?

今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会(第1回)資料2
新しい学習指導要領等についてより抜粋④
今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会(第1回)資料2
新しい学習指導要領等についてより抜粋⑤

二項対立(一斉授業か個別学習か、デジタルかアナログか、履修主義か修得主義か、遠隔・オンラインか対面・オフラインか)ではなく、改革に向けて次の方向性を考えていきたいと書かれています。

1)学校教育の質と多様性、包摂性を高め、教育の機会均等を実現する。
2)連携・分担による学校マネジメントを実現する。
3)これまでの実践とICTとの最適な組み合わせを実現する。
4)履修主義・修得主義等を適切に組み合わせる。
5)感染症や災害の発生等を乗り越えて学びを保障する。
6)社会構造の変化の中で、持続的で魅力ある学校教育を実現する。

そして下記の図が現時点での「課題に対する事務方の答え」のようです。
ハッシュタグだけを書き出しておきますね。

今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会(第1回)資料2
新しい学習指導要領等についてより抜粋⑥

○端末の日常的な活用
○ICTは「文房具」
○ICTの活用と少人数学級を両輪としたきめ細かな指導
○ICT活用指導力の養成
○データリテラシーの向上
○指導ノウハウの収集・分析
○デジタル教科書・教材の普及促進
○教育データの利活用
○ICT人材の確保
○校務効率化

新しい学習指導要領ができるまでにはこういった議論を深めることは大切ですが、若い教師に主導権を渡すことが最も大事です。ベテランはフォローに回る。主役は若手教師!

でも、ここまで分かっているのならただちに先生方のICT活用のレベルを上げていく施策を実行することが、まずは現時点で最速でやるべき実行課題だと思いました。

頑張れZ世代!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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