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【じーじは見た!】後編:シンガポールを調べてみた⁉️

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

今回は、シンガポールの今がどうなっているのかを少し調べてみようと思って投稿しています。

本編は後編です。前編から読んでいただけると嬉しいです。

前編では、人口570万人の国で170万人(約30%)がテンポラリーな外国人労働者だという国の運営がどうなっているんだろうか?で終わりましたが、まずは、シンガポールの賢い経済運営に目を向けてみましょう。


✅世界のハブポート(港)としての存在感

前編では、シンガポールの主要産業を「製造業(エレクトロニクス、化学関連、バイオメディカル、輸送機械、精密器械)、商業、ビジネスサービス、運輸・通信業、金融サービス業」と紹介しました。

これらの産業の基盤となっているのが、ASEANのハブ、世界のハブとしてのシンガポール港の存在です。

国土交通省データより抜粋
世界の港湾別コンテナ取扱個数ランキング

1980年のコンテナ取扱量と2021年の取扱量の違い、凄いでしょ!

それだけ過去40年間でグローバル経済が発展してボーダーレスで製品やサービスが行き交っていることを示している象徴のような数字です。

TEUという単位は、Twentyーfoot Equivalent Unitsのことで20フィートコンテナ換算でどれだけの貨物を扱っているのかを表します。

1980年のトップはニューヨーク港で194万TEU、2021年のトップは上海港で何と4,703万TEU(40年間でトップの扱い量が24.2倍)です。世界のベスト10に中国の港が7港も占めています。世界の工場、中国の面目躍如ですね。

そんな中でシンガポール港が、上海に次ぐ世界第2位に入っています。
扱い量が3,747万TEUなんですね。人口570万人の都市国家ですけれど、ハブポートとしてASEANの要の港になっている証拠です。

7位に入っているのが釜山港(韓国)、10位がロッテルダム港(オランダ)です。

韓国も優秀でしょ。しっかり世界7位の地位をキープしています。

ここでも日本はあかんたれです。
日本は上位30位までに1つも入っていません。

東京港+横浜港+川崎港を合算すれば、786万TEUでホーチミン港(ベトナム)レベルになるよと参考数字だけは示してくれています。

1980年の時には4位に神戸港が入っていたのに日本はどうしちゃったの?と思った方は、こちら👇を読んでみてください。(できれば「スキ」応援をお願いします。)

中国やシンガポールは一党独裁の国だからできるんだという短絡的な結論ではなく、オランダや韓国のように先を見て投資に「選択と集中」ができる民主主義国家なら発展できる点を見逃してはいけません。

日本は? 問題が分かっていても駄目なんですよね。
みんな自分のムラが大事で、日本全体のことなんか自分には関係ないと思った投票行動をするので、40年間、既得権益維持にだけ熱心で少ない予算を全国に満遍なくばらまいてくれる政治家を選んできたのです。

その結果、こんな順位になってしまいました。

今でも日本の実力は凄いと勘違いしている昭和人は多いと思いますが、日本は本当に世界から取り残されてしまったのです。

✅シンガポールのどこが優秀なの?

少し古い記事👇です。タイトルが「超少子化シンガポールの将来が明るいワケ なぜ日本は真似できないのか?」と絶妙ですよね。

シンガポールでは人口の4割が外国人労働者です。その大半は周辺諸国から来た、建築業、製造業、サービス業(外国人家事労働者など)などに従事する低技術労働者ですが、中間管理職、専門技術者、研究者、弁護士、医師、会計士などの高技術労働者を受け入れる仕組みも用意しており、富裕層や高技術労働者は永住権を取得しやすくなっています。
経済成長には資本、労働力、生産性が必要です。主に富裕層は資本に、高技術労働者は生産性に、低技術労働者は労働力に貢献します。そしてシンガポーリアンの雇用を守るために、中レベルの労働者のビザの支給は制限しています。治安を維持するためルールに従わない外国人は強制送還するという強硬手段もとっています。恣意的ですが、国にとってメリットのある者を選別して、異なる種類のビザを発行しているのです。

「超少子化シンガポールの将来が明るいワケ なぜ日本は真似できないのか?」より引用

上記のようなしくみを日本の優秀な官僚が考え付かないかと言えば、彼らは分かっていて、有識者を呼んできて有識者会議を開いたりして制度設計を画策するのですが、政治家さんが許してくれなかったというのが過去40年の真実かもしれません。

今更、移民を受け入れようと思っても、シンガポールのような上手なビザと永住権の運用ができたりはしません。

まずは、現代の奴隷制度だと人権問題を指摘され続けている外国人技能実習制度を何とかしましょう。

高齢者と女性が活躍できる労働市場を作っていきましょう。(働いて多くの収入を得たら年金減らすぞといった制度にせず働いても年金は満額支給する賢いシンガポールを真似しましょ!)

それくらいのことは、政治家さんも真面目にやろうよ。

✅シンガポールは賢い国、だけどしんどいよ

「観光」もシンガポールにとっては主要な産業です。きれいな街並みでゴミが落ちていません。

それは、ゴミのポイ捨てといった軽犯罪でも罰金払ってお終いじゃなくて「鞭打ちの刑」が待っているからなのです。(日本の観光客もガムを道路にペッと吐き出したりしたら駄目ですよ。大変なことになりますよ。)

この辺は先進国の中では人権問題とも絡めて批判したくなる面も含んでいますが、移民労働者に人口の3割(先程のプレジデントの記事の中で人口の4割が外国人と書いてあったのはきっと永住者の中に占める移民をカウントしていると思います)を依存している国で治安の良い国家を維持していくためには、鞭打ちの刑はとても効果的なのかもしれません。

超学歴社会の受験地獄というのもシンガポールの特徴です。こどももしんどいですよね。

じーじが出張していたのは20数年前のことなので、今はどうなのか分かりませんが、おそらく今も超学歴社会の受験地獄の状況は変わっていないんじゃないかと思います。

上記の記事が最近のシンガポールの受験事情を解説してくれています。

これを読むと、賢い官僚さんによる舵取りにも少し悩みを感じますね。

幼いこども達を受験競争に送り込むことは、必ずしも「AI時代にふさわしい教育の姿ではない」とシンガポール政府も思っているようです。

ともかく、一人当りGDPで5万ドルも差を付けられてしまった我が国。欧米に学び、彼らの政策をパクる前に、まずはシンガポールを学ばなくちゃいけませんよね。

経済成長には資本、労働力、生産性が必要です。主に富裕層は資本に、高技術労働者は生産性に、低技術労働者は労働力に貢献します。そしてシンガポーリアンの雇用を守るために、中レベルの労働者のビザの支給は制限しています。

「超少子化シンガポールの将来が明るいワケ なぜ日本は真似できないのか?」より引用

シンガポールにも貧富の格差問題は内在しているでしょう。

もちろん低技術労働者と富裕層での格差が子息の教育格差にもつながる日本と同じような問題も国内には内包していると思います。

しかし、中間層の雇用を維持するためにビザをコントロールするなど、パクりたくなるような政策や港湾整備などの実績は認めなくてはなりません。

シンガポール政府の今後の対応に注目していきたいです。
問題はあったとしてもここまでの舵取りはお見事と言えるのではないでしょうか?

日本も頑張れ!
頑張れZ世代!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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