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家族と向き合うことで気づける、無自覚な自分の行動や価値観

結婚、出産、介護、死…

人は家族と向き合うといったとき、何かしらの「ライフステージの変化」を伴うことが多いように感じています。

あるいは、お金にまつわる出来事、家族構成の変化など、人生において何かしらの変化が起きるとき、「家族に伝える」というタイミングが出てきますよね。

「ライフステージの変化」を伴う「家族と向き合う」は、「向き合う」というよりも「許可を得る」「報告する」といったことがベースになっている…気がします。

そんな変化を伴わずとも、「家族の姿を通して自分の姿を見つめる」ことはぜひ定期的にしたいもの、と僕は感じているため、この記事を書いています。

きっかけ


ある方と話をしているときに「いわたつは、家族のこと、家族の両親のこと、どれくらい知っている?」と問われたことがありました。

その問いを受けたとき「よく知ってるから、なんでも話すよ!」と思いました。でも、いざ話をする瞬間を迎えてみると、

「あれ、全然知らない…全然言葉が出てこない」

ということに。父や母がどんな人生を歩んできたのか、それぞれがどのような家庭環境で育ってきたのか。何を大事にしてきて、どうやって出会って、僕や兄妹が生まれたのか。

家庭内では「よく喋る子」だった僕なので、きっと話せるだろうと思っていました。だけど、表面的なことについてはよく話をしていても、それぞれの人生に関わるトピックは、自ずと避けて通っていたのでした。

こんなことが1つのきっかけとなって、僕は家族と向き合ってみようと決めました。

どんな話をしたか?

お盆の期間中、両家の墓参りを済ませ、実家に立ち寄りました。愛犬の熱烈歓迎、ワイドショーをつけっぱなしにしながらテレビに背を向けて寝る無関心・父ちゃんの姿は、もう見慣れたものです。

母は、祖父の介護を終えて帰ってきたところ。コーヒーを淹れつつ、早速母にインタビューを開始しました。

・どうやって父と出会ったか?
・なぜ結婚したのか?
・どうして僕は生まれたのか?
・僕の名前の由来は?
・僕が生まれて、家族や親族はどんな反応をした?
・なぜ妹や弟がいるの?
・父と結婚してどう思ってる?
・僕が大学院に行きたいって言い出したとき、どう思った?
・母の両親はどんな関係だった?それぞれどんな人生だった?
・出産に介護と切れ目なく続いたとき、どんなことを感じてた?

インタビュー項目抜粋

こんな感じで、ガンガン質問をしていきました。

母へのインタビューで感じたこと

インタビューをしたときに思ったのは、母は現実を受け入れる意味でも、納得する意味でも「こんなもんか」「これくらいならいいか」という感じで、妥協というよりも、それぞれの人生の出来事に折り合いをつけ・自分自身に言い聞かせていたように感じました。

どこか、自分の人生を歩んでいるようで、なんだか人ごとみたいな。僕が10歳になるくらいのタイミングで、母は仕事に復帰しています。そのときにようやく「自分に戻れた」というようなことを話していました。

僕が伝えられることは、「自分の人生を生きていいんだよ」ということ。祖父の介護もあるけれど、自分のできる範囲内で、自分の人生を生きてもらえるように、応援する気持ちを伝えました。

父へのインタビューで感じたこと

夕方ごろに起きてきた父。僕が夜仕事だったこともあり、あまり長くは話せませんでしたが、主に僕が生まれたときのことや、僕の仕事について質問をしました。

僕は父方の祖父に会ったことがないので(僕が生まれたときにはすでに他界していた)、祖父の記憶は父が頼り。なのですが、父曰く「俺は、父さんとの記憶が2つしかない」ということ。

きっと祖父は、自分の子どもにどう接したらいいか分からなかったのでしょう。父は三男なのですが、一説によると「本当は女の子がほしかったけど、男の子が生まれてきて、適当に名前をつけられた」という噂も。

もしかしたら、受けたかった関心を受けられなかったのかな、という感覚も受けるストーリー。

そういったこともあり、僕が長男として生まれたとき「どうやって接したらいいか分からなかった」んだとか。関心をもつことって、関心を持たれた人しか返せないのかもしれませんね。

父方の祖父は、なんらかの経験を経て「工業高校の講師」をしていたそう。僕が小学校の先生になったとき「父さんと一緒だなあ」と思ったそう。「それ上でも以下でもない」んだって(笑)

「仕事を頑張って家族を支えてくれたのはありがたいけど、もうちょっと家族のことに関心を持ちましょう(笑)」と伝えて、インタビュー終了。

インタビューを通して気づいたこと

僕自身が普段感じる、寂しいという気持ち、愛されたいという気持ち、関心を向けてほしいという気持ち、誰かをケアしたくなる感情…

もちろん、自分自身のパーソナリティでもあると思いますが、家族がこれまでに大事にしてきた行動や価値観に影響していることが分かりました。

「そんなこと知って、どうするの?」という質問も聞こえてきそうです。

これまで、自分の大事にしている価値観を「当たり前」のように思い、知らず知らずのうちにその価値観に従って行動してきたように思います。

ここからは改めて、「自分で選べる」と自覚すること。何を大事にして生きるのか、大事にしていることをどう行動に移していくのか。

家族に向き合うことで自分に気づくということは、「無自覚に生きていた部分に気づき、自覚的に生きる道を再び選ぶこと」だなと思います。

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