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学童での宿題ってどうやってやらせてますか?

学童クラブにおいて、宿題は大きな悩みのタネではないでしょうか?
保護者にとっては学童でやってほしいもの。学童ではやらせたいとは思いつつ、学校が終わった子どもの意識は遊びに向かっていて、叱って怒って宿題をさせるのも何だか疲れるし、虚しいですよね。

学校が宿題を出すのは「学習習慣の定着を図ること」が目的の場合がほとんど。学力の補充という側面もありますが、「自ら学習と向き合えるかどうか?」がすごく大事になります。

だから学童でも「宿題が全部終わるかどうか?」ももちろん大事にしていますが、そのゴールを達成する過程にある「自ら学習と向き合えるか?」を大切に考えています。
その中で、子どもの宿題を見届けるために大切に考えている8つの視点を挙げてみたいと思います。

・始める時刻を決めさせる
・帰ってきて最初に遊び始めても様子を見てみる
・始めようとしたタイミングに「自分で取り組むと決めたこと」を褒める
・おやつでつらない
・一緒に取り組むか、1人でできそうか聞いてみる
・◯分後に様子を見にいくと伝える
・大人は助けてくれる存在だ、と示す

①始める時刻を決めさせる


特に低学年の子は「いつから宿題始める?」と聞くと「長い針が◯になったら」などのやりとりができると、いいですね。
もちろん「もうすぐ長い針が◯になるよ〜」というお知らせや、「長い針が◯になったけど、そろそろできそう?」という問いかけも大事です。

②帰ってきて最初に遊び始めても様子を見てみる


子どもにとって学校って、友達と会える場。それと共に、友達や先生と一緒に過ごすことがちょっぴり緊張する場でもあります。
だからこそ、学童に帰ってくる瞬間は「ホッ」とする子もいると思うんです。誰かに評価されることがない場。「いい子」でいなくてもいい場。
帰ってきてすぐは羽を伸ばしてゆったりしたい子もいる。でもそういう子に限って「あー、宿題やらなきゃな」とか考えているものです。
こんな子にも「おかえり〜。今日学校疲れたの〜?」って声をかけてあげたいですね。

③始めようとしたタイミングに「自分で取り組むと決めたこと」を褒める


ゆったりした時間が過ごせたら「さてと、そろそろやるか」なんて気持ちになるもの。そうなったタイミングで宿題を始めたら、さりげなく褒めます。
「お、自分でやる気出せたんだね〜」「調子どう?」「何か助けてほしいところがあったら言ってね!」など。大事なことは「自分で取り組み始められたこと」だから。

④「おやつをご褒美、宿題を罰ゲーム」にしない


「宿題やらないとおやつなしだよ」って、よく言いがち。でもこれって、おやつと宿題の間に優劣がついてしまっている感じがして、あまり好きじゃないんです。
「学童は、勉強も遊びもおやつも全部楽しむ場所」と普段から子どもに言っているように、どれも学童にとって大事な要素。
言葉の使い方1つだと思うんですが、「やることやれたら、おやつ一緒に食べよう!」「宿題がきちんとできているか見せて〜」などと丁寧に声をかけていきたいと考えています。

⑤一緒に取り組むか、1人でできそうか聞いてみる


宿題って、基本的には1人で取り組む想定で設定されていますが、稀に隣に誰かがいてくれることでできる、という子もいます。
特に、自分で宿題を進められない子には「宿題を意識する声かけをどれくらいの種類持っているか?」ということを大事にしたい。
だから「この宿題、1人でできそう?それともしばらく一緒にやってみる?」と伝えてみる。
「1人でやるからいいよ、あっちいって」と言われることもあれば「先生一緒にやって!」などというリアクションの時も。

⑥◯分後に様子を見にいくと伝える


「1人でやる」という選択をした子も、人間なので最初から最後までを自分の力でやり切る。ということについても、ハードルが高かったりします。
そんなときは「3分後に見にくるから、それまで1人で進められたらすごいね」などと言って、一旦その場を去ります。
忘れずに3分後に見にいって、できていたら褒める、できていなくても叱らなくても「どれくらいなら集中できた?」と聞いてみる。自分のできる範囲を知ることがすごく大事だから。
だんだん集中できる時間が長くなってこれば、子どもも大人も嬉しいから、「できていること」にとにかく着目して、「できていることを最大化する」に注力するのが、
大人が心おだやかに過ごすコツです。

⑦大人は助けてくれる存在だ、と示す


つい宿題を相手にすると「終わっているか、終わっていないか」という点についてで判断しがち。でも大事なことは、「学習習慣が身に付くこと」「必要があれば学力の補充をすること」なので、「わからないときは、助けてくれる人がいる。自分の力だけで終わらせなくていい」という安心感を持たせることも必要です。
「分からないと思ったら、助けてって言っていいんだよ。」と。

ボクは元々小学校で先生をしていた経験がありますが、子どもの学習内容が分からないこともあって(笑)
支援員さんの中には「小学生の問題にいい感じに説明ができなくて悩んでいる」という方もいると思いますが、
「一緒に頑張って考えよ〜!」くらいのスタンスで過ごせたら、大人も子どももハッピーに過ごせるのではないでしょうか?

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