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ループでもない循環を創る【よく暮らす・よく生きる探究】

これは、とある地域を旅したときの話。

その町には、若い人がなぜだかたくさん集まってくる場所があった。若い人が何かを考えたり、相談したり、創ったり、手伝ったり。そん場所。

そこには、若い人だけではなく、地域の人もなぜだか集まってきた。

地域の人は、何か特別な話をしにくるわけでもないし、お茶を飲みにくるといった感じでもない。フラーっときて、何かしたり、しなかったりして、またフラーっと帰っていく。

下手したら、1日のうちに4組くらいの人と出会ったのだが、いろいろなモノを持ってきてくれる。

でも、その家の人は、特にそのことに関して触れるわけでもなく、今すぐにお返しをしよう、とするわけでもなかった。

そんな感覚が不思議になり、あるときごはんを作りに来てくれていた人に尋ねたことがあった。

「この家の人って、この町にとってどんな存在なんですか?」と。

すると、ごはんを作りに来てくれた人がこう答えた。

「なんやわからんけど、若い人に一生懸命教えてる人だよね。そんな一生懸命な姿を応援したいという気持ちになったんよ。私も昔、誰かに応援してもらった記憶があって。応援してくれた人に還そうと思ったら、【私じゃなくて、次の世代に還してくれたらいいんよ】って言われてね。だから今私はこうして、若い人たちが集まっているこの家にきて、ご飯を作って、次の世代に還していこうと思ってるんだよね。私自身に、何かお返ししてほしいわけじゃなくて、単純に応援したい気持ちなんだよね。」

この言葉に、【よく生きる】【よく暮らす】が全部詰まっている気がした。

・サークル以上の意味をもつ、スパイラルでどこまでも続いていく循環の和
・応援したいから応援する、というある意味『自利』の心
・恩を送っていく、というセンス

【自分の暮らしの延長線上に、他人の暮らしがあって、自分の幸せの延長線上に他人の幸せがある】という感覚。

自分の心の声に従って、「よく生きる」「よく暮らす」を考えていく。人から奪わない、人に求めない、でも感謝して、自分も人も幸せになれる道を探っていく。

これって、きっと田舎だから、都会だから、とかそういう区別はない気がしていて。

今からそうする、って決めたら、そういう人生が送れると思うの。

どう【よく生きる】【よく暮らす】自分で居たいかを問う。

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