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ドラマ「東京タワー」をようやく見終えました

放映されてから1週間が経ったが、
ようやく「東京タワー」を見終えた。
やはり、見たことのない話と1時間向かうために
消費する体力(気力?)は半端ない。
1日に何本も映画を鑑賞できる人を本当に尊敬する。

一応登場人物について、さらっておく。
主人公は(永瀬廉)。医学部生。
透と不倫関係にあるのが詩史(板谷由夏)。建築家?
詩史は透の母親(YOU)と面識がある。

透の友人が耕二(松田元太)。
家庭教師のバイトをしている。
バイト先の生徒の母親・喜美子(MEGUMI)と
不倫関係にある。

6話の時点でのあらすじについては↓

耕二と喜美子

耕二は彼女にふられて、喜美子さんに捨てられても、
引き続き果敢にアタックしていた。

喜美子さんがバイトしているスーパーに訪れ、
何度も思いを伝える。

「出会わなければ良かったなんて言わないでよ。
俺は喜美子さんのことが好き。」という耕二に対し、

「耕二くんになんか、出会わなければ良かった。
耕二くんのせいで、人生めちゃくちゃになった。
もうかかわらないでほしい。」
と言われてしまう。にも関わらず、
3回くらい耕二はスーパーに行っていた。

ドラマでしか見ない強引な野郎である。
バイト中にキス迫るなよ。

しかし、喜美子さんはピンクのペディキュアを見つめ、切なそうな表情を浮かべる。
このマニキュアは耕二が喜美子さんに渡したもの。
マニキュアをもらった時の嬉しそうな喜美子さんは
本当に綺麗だった。

透と耕二が大学の外で話していると、
突然喜美子さんが現れた。
そこで耕二にビンタして、
今までの想いをぶつけるシーンは痺れた。

「その顔で『大事にする』って言われたら、、
簡単に落ちるって決まってるじゃない!」

自分の理性のなさを耕二のせいにすなよ〜
どっちもどっちやろが〜

(永瀬廉目当てにこのドラマを見始めた私だが、
松田元太にも割とハマっている。かっこいいし、演技が上手だと思う。現にTwitterで何度もTravis JapanのMステ切り抜きを鬼リピしている。)

でも、最後に耕二にきちんと(?)ビンタしに行くところ、未練タラタラな耕二にきちんと終わりを告げに行くところ、マニキュアを返すところ。

耕二の気持ちが整理できるように、という喜美子さんなりの優しさが出ていた。

耕二も最初は喜美子さんの働くスーパーで働こうかな、などと言っていたが、
喜美子さんがはっきり伝えてくれたおかげで、
その恋愛に自分の中でピリオドを打ち、
また前に進んでいけた様子であった。

喜美子さんバイト中です

透と詩史

最初に言っておきたい。
この話、一番狂っているのは詩史だと思う。
個人的に激ヤバだと思ったのは、
自分の持つ軽井沢の別荘に透を招待し、
日中ほのぼのとデートしたにもかかわらず、
夜になってそこに旦那が来た途端、
靴と荷物を持って裏口から帰るように
透に指示したシーンである。

透はこれまで他にも散々な扱いを
されてきたにもかかわらず、
「自分を持っている詩史さんが好きだ」
などとほざき、どうしようもない様子であった。

これまでも、自分に酔いしれていて、
自立しているいい女風に見せておきながら、
透との関係について明言を避け、
透をちゅうぶらりんにさせる悪いオンナで、
鼻につくな〜という感想しか出てこなかった。

最終話で詩史さんは、旦那に離婚届を突きつける。
旦那は詩史さんのことが大好きで、
どこまでも紳士的な人であった。
2人は常に仲睦まじく、
それが透の嫉妬心をいつも駆り立てていた。

なのに、離婚届である。
えっっっっっっっっ離婚届!?
透と生きていくつもり!?
と思いきや、
最後、詩史さんは突然パリに行くことを決意し、
透に別れを告げる

透は自分と生きていくために別れてくれた
と思い込んでいたため、激しく動揺する
(そりゃそうだ)。

理由を問い詰めると詩史さんはようやく、
「あなたに依存するのが怖いから。
ひとりで生きていくって、自分で決めたのよ」
と伝えたのであった。

最後の夜、透は詩史さんとキスをしたあと、
泣くのである。

個人的には六本木という場所に深く思い入れがあり、
オフショットを見るたびに胸が締め付けられた。

多分最後のデートの待ち合わせのシーン
2人とも美しい、、

「東京タワー」という存在

東京タワーが大きく窓に映る、
いかにも裕福そうな家で、
シングルマザーの元で育てられた透。
母親の男癖が悪かったようで、
ずいぶんと寂しい幼少期を送ってきた。
窓の外の東京タワーを見つめながら育ってきた
という辛い思い出がトラウマで、
東京タワーは嫌いになってしまったという。

一方詩史さんは、
東京タワーは寂しそうだから苦手だ、と言う。
良き理解者である旦那さんがいて、
建築家としてもそれなりのキャリアを築いて、
芸術を嗜み、ある程度豊かな暮らしをしているのに
孤独を感じる詩史自身と東京タワーの姿が重なり、
見るたびにネガティブな気持ちになったのかな、
と推測する。

「東京タワーが嫌い」という共通点で
意気投合した2人が堕ちていった沼。
結局2人では幸せになれず、そして
周囲の誰もが幸せにならなかった。

透や耕二はまだ若く、まだギリ若気の至りってことで
やり直せなくもないと思うが(実際に8年後彼らは幸せそうな感じで終結していた)、
既婚者でありながら若い男と関係を持ってしまった
詩史や喜美子は、8年後幸せに暮らしているだろうか。そこの描写がなかったので、気になった。

感想

詩史さんと喜美子さんがお茶しているシーンの中で、詩史さんは、
「東京タワーは日本一の高さだったけど、いまはスカイツリーに抜かれてしまった。透くんも、今は私のことが一番って言ってくれているけれど、いずれ私より良い人が見つかるだろう。だからこれでよかった」
という旨の発言をしている。

その通りである。
やっぱり不倫はよくないな〜と思った(語彙力)

ところで、
どれだけ自立している人でも、
独りでは生きていけないだろう。
それは詩史さんも、
これまでの人生経験でわかってきたはずだ。

仕事場でも誰かと支え合ったり、
家庭で家族に支えてもらったり、
友人に話を聞いてもらって支えあったり、
そして恋人にも。

はなから透と別れると決意していたのならば、
あんなに良い理解者である旦那とわざわざ別れんでもよかったのではないかな〜
という気もしなくはない。

最後に

ここまで読んでくれた方がいたら本当に嬉しい。

去年私は「夕暮れに、手をつなぐ」という作品をみて
永瀬廉にハマったのだが、
この作品でも相手役のそらまめちゃん(広瀬すず)が
ファッションデザイナーとしてパリに行っちゃう、
という終わり方だったはずだ。
みんな永瀬廉をおいてパリに行くなんて
信じられない。なぜなんだ。
あんな儚いイケメンを置いてくなよ。
私ならそんな寂しい思いはさせない(誰?)

それはさておき、最後に
東京タワーを見て学んだことを
2つ記して終わりにしようと思う。

ひとつは不倫がどれだけ周囲に不幸をもたらすか。
もうひとつは、
罪悪感を背負う恋愛が、どれだけ人を狂わせるか。

不倫は良くない。
しかしとても良いドラマでした。

次クールもなにか見ようかな

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