人生の野望

今すぐでも老後でもいいけど
人生でかなえたい野望がある
特にこれと思うものがひとつ
正直すごく難しい願いだけど
冥途の土産と頼めばなんとか
なるかならないか微妙だけど

わたしが特に大きくかかわった異性を
一堂に会して座談会をしてみてほしい
言ってしまえば男女の仲になったとか
そういう類の結構深い関係性を持った
中でも今のところ3人を集めたいのだ
3人に座談会をさせて色々話をさせて
わたしはそれを側で眺めてみたいのだ

こんなことを言うと節操のない女だとか
貞操観念がめちゃくちゃだと言われるが
決してそうではないと本人は思っている
相手が彼らであったことに意味があって
彼らにとってもわたしがいくらか必要で
だからこそ成り立った不思議なつながり
たまたまわたしには何度かあっただけで

あのひとはピリピリするかもしれないし
彼は事前に相当拒否反応を示しそうだし
あなたはたぶん愛想よくしているだろう
三人三様を見ているだけのわたしからは
楽しいとか面白いとかでしかないだろう
そしてその場の全員を愛おしいと今でも
思っているのだと再認識することだろう

あとどれくらいあるか分からない人生の中で
そんな一見とち狂っているかに見える願いを
3人が受け入れて願いをかなえてくれるなら
わたしを愛おしみ慈しんでいた時間がほんの
ほんとうにほんの少しでも確かにあったなら

わたしの人生が尽きるその前に
どうかわたしにあなたの真実を

わたしが必要としたように
わたしを必要としたことを
どうかほんとうだったのか
教えておいて欲しいと思う

わたしはあなたがいてくれて幸せだった
あなたはわたしでよかったか分からない
わたしがこの世からいなくなったときに
あなたが思い出すのはどんなわたしなの

だけどわたしはちょっと貪欲だから
いなくなってからそれを語られても
意味無いと思うからほら今のうちに
わたしの目の前で語り合ってみてよ

わたしの人生が尽きるその前に
どうかわたしにあなたの真実を