水族館と観覧車

十代からあった謎の願望は
水族館と観覧車
デートのあこがれプランだった

十代ではデートなど縁が無くて
水族館と観覧車
まだ果たせぬ夢みたいに抱えてた

あなたとわたしとが
知り合って間もない頃あこがれの話をして
観覧車くらいなら連れていってもいい
そんなことをあなたは言っていたけれど
今まで一度も実現してないよね

あなたとわたしとで
ついこの前断然わたしに不利な賭けをして
わたしが勝てば水族館に連れていってくれる
そんな雰囲気をあなたは匂わせていたけど
賭けはあなたの勝ちで実現ならず

水族館も観覧車も
ひとりでなら何度も行ったわ
男友だちとだって一緒に行ったわ
だけどやっぱりちょっと違うのよ
あこがれを抱えていたあの頃から
あなたとわたしはつながってきたから
叶いそうだと夢を見させ始めたのはあなた
あなたで叶えさせてくれなくちゃ片付かないわ

だから今日はもう一度賭けをしよう
水族館と観覧車
私が勝ったら今度こそ

さあ いよいよ始まるわ
その背中を見守るように
ここから声援を送るわ

いってらっしゃい